天然 痘 症状。 感染症の歴史

天然痘ウイルスとは?天然痘の症状は?

天然 痘 症状

不全型(修飾型):ワクチン既接種者における軽症型で比較的まれ。 前駆症状は通常型と同様だが、発疹出現時には発熱はおさまり、しかも早く進行し10日以内で終了する。 予後 治癒した者の後遺症は、痘痕(色素脱出を伴うへこみ傷)が最も多い。 そのほか、失明、脳炎、骨髄炎、死産と自然流産、男性不妊症(閉塞性無精子症)などが知られている。 感染対策 飛沫感染および接触感染対策を行う。 空気感染の可能性を考慮し陰圧個室対応が望ましい。 法制度 「痘そう」は感染症法では1類感染症(患者、疑似症患者、無症状病原体保有者、死亡はただちに届出)、検疫法では検疫感染症。 診断 臨床や所見から天然痘が疑われ、行政検査による病原体診断を行う。 類似疾患であるサル痘(4類感染症)がアフリカ諸国で再興しているために鑑別を要する 診断した(疑った)場合の対応 バイオテロである可能性が極めて高いために、保健所へ直ちに通報(相談)する。 患者および疑似症患者、無症状病原体保有者は、特定および第一種感染症指定医療機関に入院となる。 治療(応急対応) 対症療法(重症例に対して鎮痛剤、水分補給、栄養補給、気道確保、皮膚の衛生保持など)。 専門施設に送るべき判断 特徴的な発疹を見たときに最寄りの保健所へ相談する。 専門施設、相談先 保健所 役立つサイト、資料 1)WHO:Clinical diagnosis, Emergency preparedness, response. 2)F. Fenner, D. HendersonI. Arita, Z. Jezek, I. Ladny i: Smallpox and its eradication, WHO, (利益相反自己申告:申告すべきものなし) 防衛医科大学校防衛医学研究センター 加來浩器.

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誰でも出来る天然痘の診断

天然 痘 症状

天然痘について 米国では生物兵器をつかったテロ事件あるいはいたずらが連続し、そのことが日本のテレビなどでも報道されています。 皆さんの不安ももっぱらテレビや新聞から得た米国の事件報道によるものではないでしょうか。 できるだけ正確な知識を手に入れることが不安をなくす第一歩です。 天然痘について、当薬局の薬剤師が情報を整理してみましたので、どうぞご活用ください。 今から200年以上前のことです。 天然痘は「疱瘡(ほうそう)」とも呼ばれ、種痘前までは、必ず誰かが発病し、死亡率が高い病気として世界中で流行していました。 死に至らなくても顔、体にひどい痘跡(あばた)を残すためとても恐れられていた伝染病でした。 (エジプトのミイラにもこの天然痘に感染した痘跡がみられた。 つまり、古い昔から人類を苦しめてきた伝染病といえます。 ) しかし、ジェンナーが始めた種痘という予防方法がその後改良を加えられながら全世界に普及し、天然痘は1980年5月、WHO(世界保健機関)により根絶宣言がだされるまでに至りました。 現在ではアメリカ、ロシアの一部の研究機関のみで、サンプルとして保存されているだけとなりました。 今では自然界で見ることもなくなりました。 しかし今回の米国のテロ事件を機会に天然痘サンプルのテロリストたちへの流出が懸念されています。 伝染病予防のメカニズムについて簡単に説明しましょう。 ウィルスや細菌が体に侵入して病気を起こし、大勢の人に感染していくものを伝染病といっています。 ウィルスまたは細菌が体に侵入すると、外来のウィルスなどに対する特殊な抵抗物質いわゆる抗体(こうたい)が作られます。 このからだのしくみを免疫(めんえき)といっています。 つまり免疫とは外から侵入した異物を認識するしくみです。 次にこのウィルスが侵入しても抗体によって排除されてしまうので、その病気にかからないですむのです。 抗体を作らせるのにはウィルスそのものではなくてもウィルスの抜けがらや病原性(毒性)を非常に弱めたウィルスなどでもよいのです。 そこで実際には発病に至らないウィルスや細菌を予め人体に入れてやってその抗体を作らせておくというのが予防接種です。 接種する薬をといいます。 ウィルスや細菌から作り、生きたものを生ワクチン、生物としての活性(活発なはたらき)をなくして作ったものを不活化ワクチンと呼んでいます。 生ワクチンは接種が成功すれば一生効果が持続します。 一方、不活化ワクチンはある期間で効果がなくなるので、追加接種が必要です。 天然痘の場合は、の有効期間は3〜5年といわれています。 そこで、追加接種することにより、生涯免疫となるといわれています。 感染は口や鼻の分泌物や、膿やカサブタから起こり、およそ12日間(7〜16日)の潜伏期間(感染しているが、症状の出ない期間)を経て急激に発熱します。 倦怠感、発熱、頭痛といった症状を経て、2〜3日後に特徴的な発疹が出現します。 これは、主に顔、腕、脚に出現します。 発疹は、少し盛り上がった丘疹から水疱ができ、少し濁り膿疱になり、その後乾燥し、黒っぽいカサブタになります。 カサブタが取れたところは皮膚の色が落ち、薄くなります。 正常に戻るのに何週間もかかり、一生残る「あばた」が顔に残ることもあります。 発疹は顔面、頭部に多いが、全身に見られます。 水疱性の発疹は水痘(水ぼうそう)の場合に類似していますが、水痘のように各時期の発疹が同時に見られるのではなく、その時期に見られる発疹はすべて同一であることが特徴です。 治る場合は2〜3 週間の経過が必要です。 カサブタが完全にはがれるるまでは感染の可能性があり、隔離が必要になります。 また、天然痘は普通手のひらや足の裏にも存在しますが、水痘では皮疹は普通手のひらや足の裏に出ません。 致死率はウィルスの種類によって違いますが、死亡原因は主にウイルス血症によるものです。 その他の合併症として皮膚の二次感染、敗血症、気管支肺炎、脳炎、出血傾向などがあります。 出血性のものは経過が良くないようです。 天然痘ウイルスの特徴 天然痘ウイルス(Poxvirus variolae)は低温、乾燥に強く、エーテル耐性ですが、アルコール、ホルマリン、紫外線で容易に不活化(病気を起こさなくなる)されます。 誰でもできる天然痘の診断 国立感染症研究所感染症情報センターの感染症の話(2001年第40週) もし天然痘の患者が発生した時は、以下の3点が重要です。 1.直ちに関係機関へ知らせること。 2.患者を隔離すること。 3.患者が接触したと思われる人全員に種痘を行なうこと。 天然痘は人から人へと直接伝染しますので、感染には、患者または患者の衣類やシーツとの密接な接触が必要になります。 ある患者が天然痘であれば、その患者が病気になる約2週間前に他の感染者との密接な接触があったことになります。 治療には特異的なものはありませんが、ワクチンがきわめて有効であり、接種後、少なくとも5年間有効とされています。 さらに、感染後4日以内に投与すると発症を防いだり重症化を抑えることができるという観点から、感染後の投与も有意義ということになります。 また、輸液や解熱・鎮痛等の対症療法や二次感染予防のための抗生物質投与も重要です。 注意したいのは天然痘ワクチンは次で紹介するように重篤な副作用をもっていることです。 従って天然痘感染を前もって予防しておくという事前接種は勧められていません。 天然痘ウイルスによる生物兵器テロを警戒して、健康な方々が予めワクチンを接種しておくことはお勧めできませんので、行き過ぎた警戒は無用です。 万が一感染が国内で発見されたら上記で記した1から3までの対策を行ういわゆる「囲い込み法」という方法がとられます。 WHOによる天然痘根絶対策もこの方法で成功しました。 その他にも全身性種痘疹、湿疹性種痘疹、接触性種痘疹などの副反応が知られていました。 1976年我が国では、それまで使用されていたリスター株を改良したLC16m8 株が開発され(千葉県血清研究所)、弱毒痘苗として採用されたが、同年我が国では定期接種としての種痘を事実上中止したため、実用には至りませんでした。 さらに、WHO による天然痘根絶宣言により、1980 (昭和55)年には法律的にも種痘は廃止され、現在に至っています。 参考: 誰でもできる天然痘の診断 国立感染症研究所感染症情報センターの感染症の話(2001年第40週) 生物兵器テロの可能性が高い感染症について 天然痘テロ対策として、米国メリーランド大学医学部では、現在残っている供給できる羊からつくったワクチンを、薄めて使うことができるか研究しているそうです。 生ワクチン、1/5、1/10に薄めた生ワクチンを3つのグループに分け680名の大人に投与し効果があるかを検討しています。 これにより、薄めて使用できることが実証されれば、供給量は、大幅に増えることになります。 現在、メリーランド大学など、3つの研究所にて実施しています。 アメリカ政府は、現在、15万4千人分の天然痘ワクチンを確保しているそうです。 そして、2004年までに40万人分の天然痘ワクチンを製造するように指示を出しました。 (ワクチンの保有状況は、新聞やテレビ報道によりまちまちの数がつたえられています。 ) この新しく製造されたワクチンが、薄めて使えることが実証されれば、供給量は、5倍、10倍と増え、数百万人分のワクチンとなります。 )ホームページより イギリスでは、天然痘の予防接種は、ウィルスに感染する可能性のある研究所の研究員に実施しています。 この場合、 Public Health Laboratory Service(PHLS)よりDepartment of Healthに供給されます。 PHLSの広報担当者は、毎年50名分のワクチンを供給し、常時70〜80名分のワクチンをストックしていると発表しています。 ( より) では、日本の現状はどのようになっているのでしょうか? 防衛庁の懇談会報告書(平成13年4月11日付)によると、「予防接種についての有効性、安全性が確認されているものについては、接種プログラム、ワクチンの備蓄などについて検討が必要。 」治療については、「医師が日頃から、生物剤による疾病を疑って診療できることが必要であり、診療治療マニュアルの作成及びその普及が有効である。 」そして、「治療薬については、必要量を確保する。 入手困難なものは、あらかじめ備蓄しておくことが必要。 」との発表がありましたが、先日、10月10日朝日新聞の記事によると、「現時点では、炭疽菌ワクチン、天然痘ワクチン共に国内では入手が困難なことが報告された」との事でした。 早急に、政府もテロ対策を考えていると思いますが、実際の状況が見えず市民の皆さんも不安を感じているのではないでしょうか。 (防衛庁、自衛隊 生物兵器への対処に関する懇談会報告書、朝日新聞より) 以下の文章は、天然痘に関して米国国民に向け米国疾病管理センターが発表しているものです。 サカエ薬局の薬剤師が日本語に翻訳し、参考となる部分を抜粋しました。 注意!)ここに記されたことはアメリカでの対応です。 予防接種は勧められておらず、医療関係者、一般の方々にとって、ワクチンは利用可能なものではありません。 世界中のどこでも天然痘が確認されていないため、天然痘に対する予防接種も必要とされていません。 また、天然痘ワクチンには、深刻な副作用があり、そのことが、私たちが予防接種をお勧めしないもうひとつの理由でもあります。 大発生の際には、 CDCでは、この病気の危険にさらされた人々に対し、迅速にワクチンを提供するための明確なガイドラインがあります。 大発生したときのために、ワクチンはしっかりと保管されています。 新しい天然痘ワクチンの製造を急ぐことを、最近発表しました。 天然痘による攻撃(テロ)はあるでしょうか? Are we expecting a smallpox attack? 私たちは天然痘によるテロがあるとは思っていませんが、最近の、生物兵器を使用した事件が、そのような攻撃の可能性に対しての意識を高めています。 今すぐに天然痘が発生する怖れがありますか? Is there an immediate smallpox threat? 現時点においては、差し迫った天然痘の脅威をしめす情報はありません。 わたしがもし天然痘による攻撃が心配であれば、主治医に天然痘ワクチンをお願いすることはできますか? If I am concerned about a smallpox attack, can I go to my doctor and request the smallpox vaccine? 最後に、自然に天然痘にかかった人の事例は 1977年にありました。 実験室でそれにさらされたことによる天然痘の事例は1978年にありました。 アメリカ合衆国においては、定期的な天然痘に対する予防接種は、1972年に廃止されました。 (訳者注:日本では1976年に定期接種が中止されました) ワクチンはもう勧められることがないので、利用可能なものでもありません。 CDCでは、必要なときに提供することのできる、緊急事態におけるワクチンを保存しています。 なぜなら、天然痘にさらされた後の予防接種も有効だからです。 天然痘はどのように広がるのでしょうか? How is smallpox spread? ほとんどの場合、天然痘は、かかりやすい人が、かかっている人と直接の接触をすることによってさらされる、その病気におかされた唾液よって、人から人へと感染します。 天然痘にかかっている人は病気の一週間目が最も感染力が強いといわれています。 なぜなら、そのときに唾液のなかに一番たくさんのウィルスが存在するからです。 しかし、すべてのカサブタが剥がれ落ちるまで、感染の危険性は続きます。 汚染された洋服やシーツもウィルスを広げる危険性があります。 患者のシーツや洋服は漂白剤や熱湯で適切に消毒されるように特別な予防策を取られなくてはなりません。 漂白剤や4級アンモニウム塩(訳者注:日本では、オスバンという商品名の消毒剤が有名です。 薬局で市販されています。 )などが、汚染されたものを消毒するのに使うことができるでしょう。 かつて、定期的に行われていた頃に予防接種をした人は免疫があるでしょうか? If people got the vaccination in the past when it was used routinely. Will they be immune? 必ずしもそうとは限りません。 天然痘に対する定期的な予防接種は(米国では)1972年に終わりました。 1972年以前に予防接種した人の免疫は、もしあったとしても、はっきりとしたものではありません。 そのため、これらの人たちもその病気になる可能性は当然あると考えられます。 予防接種した人の免疫がどれくらい続くか知られていません。 ほとんどの人が、予防接種による免疫は 3〜5年続くと考えています。 これは、ほとんどのアメリカの人々が、よくみても、部分的な免疫しかもっていないということを意味します。 免疫は、もう一度、予防接種をすることによって、効果的に高まります。 以前、この病気にかかったことがある人は、一生涯の免疫をもっているということになります。 天然痘ウィルスは壊れやすい(もろい)ので、天然痘を噴霧器などで放出された場合には、1〜2日以内に不活性化します。 最初にウィルスが噴霧器で放出された建物の場合には、汚染を除去する必要はありません。 最初の事例が発覚するまでに、放出から約2週間たっており、その建物内のウィルスはもうすでにそこにはないからです。 (7〜17日の潜伏期間後に発病するため)しかし、感染した患者はウィルスを広める可能性があります。 病気の間は、周りのものを汚染する可能性があります。 したがって、入院患者の病室や他の汚染されたものを消毒しなくてはいけません。 ウィルスを殺すには、4級アンモニウム塩(訳者注:日本では、オスバンなどです。 )などの標準的な病院レベルの消毒薬が効果的です。 設備や家具をいためるのであまり望ましくはありませんが、次亜塩素酸でも代用できます。 病院の環境では、患者のシーツは加熱滅菌機で処理、もしくは漂白剤をいれた熱湯で洗われなくてはなりません。 汚染されたごみは、バイオハザードバッグ(人とその環境に対して危険となる生物学的物質をいれるものです)にいれ、焼却の前にオートクレーブ処理をしなくてはなりません。 もし、患者に天然痘のうたがいがあり、その地域に天然痘が放出されたうたがいがあったら、どうするべきでしょうか? What should people do if they suspect a patient has smallpox or suspect that smallpox has been released in their area? 天然痘が疑われるケースや、天然痘が故意に撒き散らされた疑いがある場合には、保健当局に報告してください。 地域の保健当局が、国の保健当局、 FBI, 地元の法務機関に報告するのが義務となっています.国の保健当局はCDCに報告をします。 ワクチン、治療薬などの供給ができるよう準備を進めているようです。 まず、私たちは、過剰に反応しないで冷静に生物兵器に関する情報を入手しておくことが大切だと思います。 サカエ薬局グループは皆様の安心のためこれからも適確な情報提供に努めてまいりたいと存じます。 All Right Reserved.

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天然痘の症状,原因と治療の病院を探す

天然 痘 症状

天然痘を根絶できた理由について:天然痘についての概要 そもそも、天然痘とはどういう病なのか? 症状を、以下にまとめておきました。 天然痘がいつ頃から発生したのか、正式な期限については不明ですが、考古学の調査により、少なくとも紀元前1350年ごろのエジプトには既に存在していたらしいです。 また、西暦165年から15年間にわたってローマ帝国で猛威を振るったとのこと。 さらには、16世紀ごろ、ヨーロッパからの入植者によって中南米にも天然痘が持ち込まれ、アステカ帝国、インカ帝国崩壊の原因にもなりました。 このように、天然痘は世界史にも多大な影響を与えてきたのです。 天然痘を根絶できた理由について:予防接種の誕生が天然痘を根絶させた!? 18世紀ごろ、牛の病気である牛痘という病気は天然痘に似た症状が発症し、それに罹患した人は天然痘にはかからないという事実に注目した医者がいました。 その医者の名前はエドワード・ジェンナーと言います。 ジェンナーは、1796年、自身の使用人の子どもに牛痘の膿をあえて接種させ、その後に天然痘の膿を摂取させました。 牛痘に罹患した人は体の中で天然痘に対する抗体ができるということを証明するためでした。 結果、子どもは天然痘を発症せず、ジェンナーの認識は正しかったことが証明されることになったのです。 この方法は「牛痘接種 種痘 」と言い、現在の予防接種・ワクチンの元祖であるとされています。 幕末の日本でも、医者の緒方洪庵が中心となって種痘が行われました。 そして、種痘が世界に広がるにつれ、天然痘の根絶に成功した地域が徐々に現れてきました。 さらに、天然痘は感染したら必ず発症する・感染するのは人のみという点において、他の感染症よりも根絶が可能な条件が揃っていたのです。 そして1977年、ソマリアでの感染報告を最後に自然発生的な天然痘患者は現れず、1980年5月8日、WHOは天然痘の根絶宣言をしました。 2020年現在、天然痘は人類が完全勝利を遂げた唯一の感染症です。 まとめ いかがでしたでしょうか。 天然痘撲滅に大きな役割を果たしたのは、現在では常識となっている予防接種でした。 医学と感染症の戦いは昔から現在に至るまで続けられ、それが医学の発展につながったとは、何とも奥が深いですね。 それではまた、次の投稿でお会いしましょう。 関連記事.

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