ローゼマイン フェルディナンド 結婚。 本好きの下克上 第三部・領主の養女.5 ネタバレ注意 ヴィルフリート廃嫡の危機、そしてローゼマイン最大の危機! 香月美夜

『本好きの下剋上』感想

ローゼマイン フェルディナンド 結婚

広間に入ると、夜の色をした髪にヴェールがかけられ、自分が贈った布を纏った楚々としたローゼマインの姿が目に入った。 ほんのりと化粧をされ、柔らかく色づいた唇には笑みが浮かんでいる。 そうして静かに佇んでいる姿は、まさしく聖女とも女神とも言える儚げな美しさがあった。 …口を開けば頭痛の種が増えていくだけなのだがな。 見目は美しく成長したにも関わらず、中身は全く変わらないのでその乖離がますます激しくなっている。 ローゼマインを知らぬ者は、国境門での拳を握ってとっていた変な格好や、羞恥のあまり床の上でのたうっていた姿など誰も想像だに出来ないに違いない。 以前と同じような感覚で、感情が高ぶると抱きついてくるのも頭が痛い。 いくら男女間のことに疎いとは言え、あまりに無防備すぎるだろう。 それと同時に、離れていた間変わらずにいてくれることに安堵してる自分もいることに気づき、不思議な気持ちになる。 アーレンスバッハで約束していた便りがふっつりと途切れ、何故か無性に苛立ちが募っていった時のことが思い出された。 口煩く余計な心配ばかりする、そう思っていたのに。 いざそれがなくなると、自分の中の何処かが穴が空いたようになった。 以前はそれが当たり前だった筈なのに、急にどうやってその空虚をやり過ごしてきたのかが分からなくなったのだ。 いくらローゼマインが便りを送ると言っても、お互い婚約者がいる身だ。 そのような遣り取りが続けられる訳がない。 ましてや他領に出て行った者なのだ。 そんなことは、最初から想定出来て当然の事ではないか。 それなのに、何故これほど鬱々とした気持ちになっていくのかが分からない。 これから先も、ずっとこの空虚を抱えて生きていかねばならぬのか。 それは想像するだけで、息が詰まるような恐ろしいものだった。 実際は自分を助けるためだけに一国を奪ってしまうという、呆れるくらいに想定外を仕出かすローゼマインは全く変わっていなかった訳だが。 私は溜息をのみこむと、社交的な笑みを振りまきながら壇上へと歩いていった。 式が始まり、ローゼマインが誓いの言葉を連ねていく。 …ふむ、ローデリヒがかなり頑張ったようだな。 どうなるかと少々心配していたのだが、内容も婚約式に相応しいようにかなり盛られているものの、問題ないようだ。 それが終わるとローゼマインがゆったりと上品な仕草で魔石が差し出してきた。 当日まで内緒だと隠していたが、果たしてどのような言葉を刻んだのだろうか。 魔石を受けとり、そこにある言葉を見て、周囲の状況が頭から消え去った。 虹色に美しく輝く魔石の中に浮かぶ、金色の文字。 貴方のマントに刺繍をさせて下さい その瞬間、様々なことが頭を過ぎった。 どうしても刺繍は嫌だと主張し、染め布や馬鹿みたいに魔力を使って訳の分からぬインクを作り出していたこと。 刺繍をするぐらいなら本を読みたい、婚約などしたくないとまで言い放ち、周囲を呆れさせていたこと。 …あれほど嫌がっていたではないか。 その刺繍を、自分のためにしたいと言う。 今まで感じたことのない感情が胸にじんわりと広がっていき、虚ろだった何かが満たされていく。 格子の向こうで羨望し、しかしそれを望む価値すら己にはないのだと白い場所で知り、とうの昔に諦めたもの。 銀色に鈍く光る髪飾り、山吹色に翻るマント。 誇らしい気持ちで受けとり、殆どないと言っても過言ではない、自分にとって大切な物が呆気なく奪われていった日々。 ただの魔石として産み落とされた自分には、それも仕方のないことだと分かっているのに、それでも胸の奥底でただひたすら渇望していたもの。 それが今、自分の掌にある。 そのことにどうしようもない感情が溢れ、私はそっと手の内にある幸福を包み込む。 少し視線を移せば得意気に、そして何故か嬉しそうに笑っているローゼマインがいる。 思わず頰をつまんでしまいたくなるのを堪え、ともすれば零れ落ちそうになる感情を抑えるために、私は口元を引き締めた。 図案は私が考案するぞ、と脅してみるも何時ものように怯む様子もなく、ローゼマインは全く意に介さないように微笑んでいる。 「フェルディナンド様」 ユストクスに小声で呼ばれ、私は振り返りユストクスが持つ小箱に魔石をそっと置く。 代わりに自分が作った魔石を手にすると、ローゼマインの方へと向かった。 跪き、神々の名をつらつらと並べてローゼマイン以外と縁を結ぶ気がないことを宣言する。 ローゼマインは先程とは違う貴族的な笑みを浮かべたまま聴いているが、その表情は明らかに真意を理解してない。 これは周囲への牽制でもあるから良いのだが。 ……余裕が出来たら神々の表現についてもう少し学ばせるべきか。 そんなことを考えながら婚約の誓いを述べ終わり、私は魔石をローゼマインに差し出した。 魔石恐怖症のことを気にしつつ、大丈夫かとじっと様子を伺う。 ローゼマインが魔石を手に取り見つめたかと思うと、一瞬で貴族的な取り繕いが剥がれ月のような金色が大きく見開かれた。 透き通るような白い肌がさぁっと朱に染まり、その熱で月が蕩けていくように潤む。 …まったく、このような場で淑女が感情を露わにするのではない。 「フェルディナンド様…。 あの、わたくし…」 言葉が掠れて途切れていく。 何かを伝えようと、言葉を必死に紡ごうとするその声は微かに震えていた。 それが何かは分からない。 けれどその姿に何故か胸を深くつかれ、私は衝動的に立ち上がると癒しを与える代わりに、目元の雫をそっと拭った。 感情が出過ぎだ、と叱ると私のせいだと言って頰を染めたままふくれている。 その時、感情を隠すことに長けているはずの貴族達から悲鳴のような声が上がった。 …この体勢はまずかったか。 思わずとってしまった自分の行為が、周囲からどのように見えるか安易に想像がつき、思わず溜息をついた。 「失敗したな」 不思議そうな顔をしたローゼマインが首を傾げる。 相変わらずこの状況が全く分かっていないようだ。 教えればまた何時ぞやのように動揺するに決まっているので聞くのではない。 背後にいるユストクスからの鬱陶しい気配を感じながら、私はハルトムートに儀式の続行を促した。 その後、私の婚約者は滔々と貴族達に理想の図書館都市構想を語り続け、頭痛の種をせっせと蒔いたのは言うまでもない。

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本好きの下剋上 感想 予想

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この記事はなが全く示されていないか、不十分です。 して記事の信頼性向上にご協力ください。 ( 2015年7月) 本好きの下剋上 〜司書になるためには手段を選んでいられません〜 ジャンル 小説 著者 イラスト 出版社 掲載サイト 発売日 - 連載期間 - 巻数 既刊25巻(2020年6月時点) 話数 全677話(完結) 漫画:第1部 原作・原案など 香月美夜 作画 出版社 TOブックス 掲載サイト comicコロナ 発表期間 - 巻数 全7巻 漫画:第2部 原作・原案など 香月美夜 作画 鈴華 出版社 TOブックス 掲載サイト comicコロナ 発表期間 - 巻数 既刊3巻(2020年4月現在) 漫画:第3部 原作・原案など 香月美夜 作画 出版社 TOブックス 掲載サイト comicコロナ 発表期間 2018年4月30日 - 巻数 既刊3巻(2020年6月現在) アニメ 原作 香月美夜 監督 シリーズ構成 國澤真理子 キャラクターデザイン 、海谷敏久 音楽 アニメーション制作 製作 本好きの下剋上製作委員会 放送局 ほか 放送期間 第1部:2019年10月 - 12月 第2部:2020年4月 - 6月 話数 第1部:全14話 第2部:全12話 - プロジェクト ・・ ポータル ・・ 『 本好きの下剋上』(ほんずきのげこくじょう)はによる日本の小説。 正式名称は『本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜』。 初出は小説投稿サイト「」。 2013年9月から連載投稿され、2017年3月に全5部677話で完結した。 がの挿絵をつけて商業出版した。 「小説家になろう」に多く投稿されている、異世界でのものづくりのよろこびを描いた作品の一つ。 本好きの現代人が死後に生まれ変わった中世ヨーロッパ風のファンタジー世界で、現代知識を駆使して本作りを目指していく。 書史 書籍版がTOブックスから発売され、シリーズ累計発行部数は2020年3月の時点で300万部に達した。 『』では、2017年版で単行本・ノベルズ部門第5位、2018年版・2019年版で同部門第1位、2020年版で同部門第2位を獲得。 2020年版で発表された「2010年代総合ランキング」でも第7位(単行本・ノベルズ部門の作品としては最上位)に入った。 電子書籍のコミック1巻が2015年12月18日、書籍のコミック1巻は2016年6月25日に発売され、TOブックス初のコミック販売になる。 2017年9月9日にドラマCDも発売された。 同じく『comicコロナ』にて、第3部が2018年4月30日から、第2部が2018年9月24日から漫画化されている。 本編は完結したが、2017年4月28日から主人公以外の別人物視点で後日談を語るストーリーが始まっている。 執筆 『本好きの下剋上』はそれまで恋愛小説を執筆してきた著者が、他のジャンルへ挑戦しようとして執筆された。 ありがちな王道異世界物として執筆され、 異世界の雰囲気が重視された。 連載中は一日一話ずつ執筆され、小説家になろうに毎日投稿されるのが常態であった。 批評 評論家の飯田一史は作中に、時代による書物観の違いや権力構造も変えうる本の力が描かれていることを見出し、「人類にとって書物とは何だったのか」を改めて気づかせてくれたと評価している。 また、Web小説という媒体で書籍への愛着を語り、読者がそれをWeb上で読むことに特異性があるとし、「ウェブネイティヴな作品で言われるからこそ紙の本への憧れが際立つ」と批評している。 さらに、作品の時代性について、「デジタルデータでテキストを読み書きする時代になったからこそ、匂いと手触りのある本が、想像の世界でも価値あるものとされる」と述べている。 あらすじ 現代日本に暮らす本須麗乃(もとすうらの)は、念願であるへの就職が決まった日に亡くなってしまう。 もっと多くの本を読みたかった、そんな未練を抱いた彼女は気が付くと異世界の幼女マインとしての体を持っていた。 物語の主な舞台となるのは、魔法の力を持つ貴族に支配される中世然とした異世界の都市エーレンフェスト。 厳格な身分制度の中、現代日本の知識を持つ少女マインが、本を手に入れるために出世していく。 第一部 第一部では、平民の娘マインが幼馴染の少年ルッツとを発明した後、神官長フェルディナンドと出会い巫女見習いとなるまでが語られる。 マインはこの世界で意識を持ってから大好きな本を探すが、紙がなく、羊皮紙による本も高価であることを知り、本作りを志す。 マインは病弱で家族も貧しく紙を作るための材料集めにも不自由するが、現代知識を活かして身の周りを改善するうちに、ルッツと親しくなる。 マインは商人を志すルッツを助けるため、ルッツと共同で植物紙を開発することを大商人ベンノに提案する。 ベンノは平民離れした身綺麗さと年齢不相応の知識を持つマインに特異性を見出し、マインとルッツの工房に出資し、商人見習いとして教育する。 以後、ベンノは二人のために親身でありつづける。 紙は完成したが、マインは自身が身食いと呼ばれる不治の病であることを知る。 身食いは体内に魔力が限界を超えて蓄積される症状で、その多くは短命で亡くなり、生き延びるためには魔力を必要とする貴族に服従を強要される。 マインは洗礼式で神殿と一悶着の後、高い魔力が評価されて、魔力を放出できる神殿の巫女となる。 第一部の終わりでは、神殿長にマインの身柄を召し上げられそうになるが、マインの家族が命をかけて抗議し、自由な身を保証される。 第二部 第二部では、神官長フェルディナンドに庇護され神殿で貴族のように遇されるマインが、印刷技術を開発して本作りの集団グーテンベルクを結成したことと、愛する家族を陰謀から守るために絶縁して領主の養女となったことが語られる。 マインが入った神殿は、貴族の血筋の青色神官/巫女と、孤児出身で青色に仕える灰色神官/巫女による身分社会だった。 平民でありながら青色巫女見習いとなったマインは神殿内部や貴族から敵意を受けるが、マインの能力を認める神官長フェルディナンドに擁護される。 マインは工房長として印刷技術の確立に動き、また、高い魔力を大勢に示したことで、その能力・知識を独占しようとマインを拉致する企みもあった。 フェルディナンドはマインの身を案じて貴族との養子縁組を斡旋する。 しかし、前世での母との薄い関係を悔いたために今世での家族を大切に思うマインにとって、養子縁組は受け入れがたい選択だった。 マインの周囲の大人は、マインを守るために協力するが防ぎきれず、貴族の害意は家族にも向けられる。 第二部の終わりでは、印刷技術の革新性を理解した領主ジルヴェスターが、マインに偽造された身分を与えた上に自身の養女とすることで、マインとその家族の安全を守る。 そのためにマインは愛する家族との絶縁を余儀なくされる。 第三部 第三部でマインは、貴族としての偽の身分とローゼマインの名が与えられ、領主の養女になる。 神殿長を務め、印刷業やレストランを経営する傍ら領主家族とのふれあいや問題に向き合っていく。 また、虚弱体質を治せる魔法薬ユレーヴェを知り、素材を求めて冒険する。 最後には陰謀で命を落としかけ、二年の眠りにつくまでが語られる。 フェルディナンドの診察により幼少時にマインが一度死んだことが明かされ、それによる魔力の塊を治すために特殊な魔法薬ユレーヴェが必要だと知らされる。 素材を採取する一方で、神殿長として仕事をするも前神殿長が残した問題と向き合っていく。 兄ヴィルフリートに絡まれ一日入れ替わることを提案しヴィルフリートはローゼマインが神殿長、孤児院長、工房長の仕事を平然とこなすことに驚き、ローゼマインはヴィルフリートがかなり甘やかされてきたことに驚き、それを改善させようと躍起になる。 冬になり貴族の子供が集まる子供部屋で聖書をかみ砕いた内容の絵本やかるたによる反応は上々で購入する貴族がいる中、購入できない貴族にはローゼマインが知らない物語を提供することで貸し出されることが決まり喜ぶ子供がいたことに安堵する。 春になり前神殿長の姪かつ領主の姉ゲオルギーネの来訪で領主夫婦に緊張が走るも問題は起こらず過ぎ去って行く。 秋の素材採取でダームエルに教授した魔力圧縮がエーレンフェストに必要だと領主の口から語られ、魔法薬の製作を優先することを条件に教授すると、大人でも有効であると太鼓判を押される。 妹のシャルロッテとお茶をしていると飛び込んできたヴィルフリートに中断されひと騒動となる。 シャルロッテの洗礼式にシャルロッテが誘拐されかけるもローゼマインが体を張り救出する。 しかし、毒薬を飲まされ生死の境を彷徨う。 フェルディナンドはマインを魔法薬ユレーヴェに浸らせ治癒のための眠りにつかせる。 第四部 第四部では、貴族院へ進学したローゼマインが図書館の魔術具を再生し図書委員を自称したこと、派閥の対立を越えて領地の生徒たちを協力させ敵対派閥の子供たちから信用を得たこと、他領地の貴族や王族と交流を持ったこと、また、王の権力の源泉である聖典グルトリスハイトが失われており新たな政治紛争が起きうることや領地間の対立などが語られる。 フェルディナンドはローゼマインとの家族としての強い絆を得ていたが、第四部の結末では対立する領地アーレンスバッハへ婿入りせよとの王命が下り、二人は離れ離れとなる。 毒薬を飲まされ目覚めなかった二年間で成長した兄ヴィルフリートと妹シャルロッテに戸惑いを感じながらも貴族院へ入院するための教育が施され、無事に入院するも王族や他領の領主候補生に嫌味を言われてしまう。 図書館へ早く行きたいローゼマインにヴィルフリートの提案で初日の講義で全員合格を目指すこととなった新一年生。 努力の甲斐もあり初日全員合格をもぎ取り図書館に入ったローゼマインは喜びのあまり多大な祝福を振りまき王族専用の魔道具シュバルツとヴァイスの主となるも、王族から奪ったと言いがかりをつけられ他領と問題を起こしてしまう。 帰還命令が出されエーレンフェストへ戻るローゼマインを待っていたのは養父とフェルディナンドのお説教と尋問だった。 神殿へと戻り神殿長としての仕事をこなす傍ら、印刷業の仕事を本格的に始めるため様々な事をオティーリエと相談する。 貴族院へと戻り王族と他領とのお茶会をこなし一年目が終わりローゼマイン式魔力圧縮の講座を終え、祈念式を各地で行う中、聖典の通りに行うことで今以上の効果を発揮することが判明する。 二年目の貴族院でもローゼマインはシュタープを神器へと変化させ、回復薬の調合と優秀な成績を収め昨年同様、初日全員合格の快挙を達成する。 魔石採取の途中、魔獣に襲われ退治するも採取場所が荒れていることに気付き再生の儀式を行ったローゼマインに帰還命令が下される。 養父から祈念式で行った儀式が聖典とどう違うのか調べるよう命令される中、採取場所で行ったことを聞くため呼び出され聖典の問題にまで発展する。 王命でフェルディナンドがアーレンスバッハのディートリンデに嫁ぐよう下されエーレンフェスト内は困惑する。 そんな中、エーレンフェストの神殿からローゼマインとフェルディナンドを恨む貴族一派により聖典が盗み出されてしまう。 第五部 第五部では、フェルディナンドがいなくなった状態で奮闘するローゼマインの姿が語られる。 粛清が前倒しになり、貴族院では旧ヴェローニカ派の子供たちが名捧げを強要されることになる。 神々のご加護を受ける実習でエーレンフェストの学生が多数の神々のご加護を受けたことで、神事の重要性が見直されることになる。 そこでダンケルフェルガーと共同研究を行うことになるが、レスティラウトと諍いになりローゼマインと婚約を賭けてダンケルフェルガーと嫁取りディッターを行うことになる。 卒業時の奉納舞で起こったアクシデントにより、ディートリンデが次期ツェント候補であると中央神殿が発表してしまう。 エーレンフェストに戻ったローゼマインに待ち受けていたものは、上位領地としての地位や立場についていけない領内の貴族の大人たちの姿だった。 王族の要請により貴族院の図書館の古い資料を調べているうちに、ローゼマインこそが最も次期ツェントに近い存在であることが判明し、ジギスヴァルト王子との婚約を強要される。 交渉の末、1年の猶予を勝ち取ったローゼマインたちはその間に領内改革を進め引き継ぎを終える。 4年生の貴族院で神事を行いローゼマインはエアヴェルミーンからグルトリスハイトを授かるが、同時にフェルディナンドを殺せと命じられる。 エーレンフェストに戻ったローゼマインは領内の貴族とともにアーレンスバッハからの侵攻に備える。 ディードリンデがフェルディナンドに毒を盛った上でランツェナーヴェと組んで中央に侵攻し、同時にゲオルギーネがエーレンフェストへの侵攻を開始したことを知ったローゼマインは、フェルディナンドを救出するためにダンケルフェルガーの協力を取り付けてアーレンスバッハに逆侵攻をかける。 一人しか記載がない場合は、テレビアニメ版・ドラマCD版(第3弾以降)のキャスト。 エーレンフェストの下町の兵士ギュンターと染物工房で働くエーファの次女。 紺色のストレートの髪に金色の瞳。 同年代の子供と比べ非常に小柄かつ病弱で、謎の熱病を患っている(後述する「身食い」が原因だと後に判明する)。 本須麗乃としての記憶が蘇ってからは下町の不潔さに戸惑っていたが、徐々に環境に適応していく。 自分を取り巻く環境に本が存在せず、本を作成するために必要な要素も存在していないことから、本作りを志す。 トラブルメーカーであり、本に執着すると後先考えずに行動するため、頻繁にトラブルを引き起こす。 マインとしての生活が長くなるにつれ、マインとしての家族にも親愛の情を抱くようになる。 商人を目指すルッツにベンノを紹介する過程で、ベンノの店にルッツと共に商人見習いとして登録する。 前世の知識を元に(製法的にはに近い)・といった原材料やによる印刷技術などを開発。 一方でそれらの開発資金を稼ぐために菓子のレシピや髪飾りの製法などを商人相手に売るなど、多くの面で前世の知識を活用している。 ベンノに売った商品から得る利益は大きく、かなりの額を所持している。 身食いであることが神殿関係者に知られたことがきっかけで、巫女見習いとして神殿に務めることになる。 神殿でも本作りをするために邁進し、神殿内の様々な人物を巻き込み、影響を与えていく。 第二部の最終巻で貴族のいざこざに巻き込まれ、家族を守るため領主の養女になることを決めたため、家族とは縁を切らなければならず便宜上、死亡したことになった。 本が好きで本を読むことを生き甲斐としており、いつかは世界各国の図書館を回り本を読んでみたいと思っていた。 大学を卒業し図書館の司書勤務が決まっていたが、地震により自室に積み上げられた本が倒壊し本に埋もれる形で死亡する。 書籍版では幼馴染が麗乃をフォローする描写がみられる。 麗乃が本以外に興味を示さなかったので、母親が何か別の物にも興味を持つよう自らの趣味に付き合わせていた。 それらの経験や知識がマインとなった後の人生で大きく役立つことになる。 ギュンターとエーファの長女。 青緑でふわふわの髪を後ろで三つ編みにしている。 青の瞳。 裁縫上手。 マイン曰く「トゥーリは私の天使」。 当初はマインに振り回されることもあったが、それでもマインのことを大切に思っている。 洗礼式を迎えてから針子として働いている。 染物工房で働いている。 ギュンターとは今でもラブラブで第二部でカミルを授かる。 のような緑の髪。 黄緑に近い緑の瞳。 エーレンフェスト南門の兵士で、班長を務めている。 親馬鹿でトゥーリの洗礼式に仕事が入り気になってそわそわして上級貴族から睨まれるも気にしなかった。 木工職人の息子だったが吟遊詩人の語る騎士に憧れていた。 青の髪、薄い茶色の瞳。 金髪に翡翠色の瞳。 マインの性格や体調を熟知しており、マインが暴走した際に掣肘することも多い。 マインの中に異世界の人間の記憶があることを知った最初の人物。 第一部の中盤でマインの言動から彼女の中に別の人間の人格が入り込んでいると薄々感づいており、本人にそれを問い質したことで確信した。 四人兄弟の末っ子で、食べ物を兄に取られるなど家庭内では肩身の狭い思いをしていた。 マインが作ったパルゥケーキに感動し、以降マインの面倒を見るようになる。 当初は旅商人に憧れていたが、ベンノの指摘を受けてマインと共に商人見習いを目指す。 マインと共に紙作りに励み、課題をクリアし商人見習いとして働くこととなる。 マインに振り回されるもマインのアドバイスや様々な経験により成長していく。 ザシャ 声 - ルッツの1番目の兄。 建築関係の仕事をしている。 ジーク 声 - ルッツの2番目の兄。 木工職人の仕事をしている。 ラルフ 声 - ルッツの3番目の兄。 カルラ 声 - ルッツの母。 フェイ 声 - ルッツの従兄弟で、ラルフやトゥーリと同い年の少年。 2歳年下の妹がいる。 マインが作った粘土板を壊してしまい、彼女を怒らせてしまう。 焦げ茶の髪に茶色の瞳。 重度の愛妻家で、嫁自慢が始まると長い。 かつては市民権を持たない旅商人だったが、コリンナに一目惚れし、持ちうる財産を全て使ってエーレンフェストの市民権を得てコリンナと結婚した。 この話は有名で、吟遊詩人らが語るほど。 識字率の低い世界で読み書きができるため、門では書類作業の担当として重宝されていた。 門番に通うマインに石板を与えたことで、マインの異質さに気付き、徐々に書類作業を任せるようになる。 後にマイン関連でベンノが忙しくなり始めたころから仕事を割り振られるようになり、ベンノがプランタン商会を立ち上げるのと同時にコリンナと一緒にギルベルタ商会の経営に携わることになる。 マインの商売における後見人。 のような淡い色の癖毛に赤褐色の瞳。 親が亡くなってから、妹を育てながら商会を守った若手の実力者。 マインの価値に逸早く気づき商会に取り込む。 マインの知識から得た商品は高値で売れ商会も急成長していくが、服飾専門の店が植物紙などを取り扱うことを嫌うギルド長と対立している。 マインが生み出す商品と共にマインの本以外に対する関心の無さや商人向きでない性格に頭を抱えることも多くなっている。 マインの絶大な影響力をコントロールする苦労人。 強引でお金にがめついが、マインを試し、悪いところに気付かせて、成長させようとする。 だがベンノに何度も騙され、それを不満そうに頬を膨らませる程度で済ませてしまうため、逆に心配になっている。 マインが無自覚に市場を揺るがすような案件を次々と発案するため、あまり注目されないようにするため骨を折っている。 ギルド長や既得権益に嬉々として喧嘩を売る。 マインの商品を取り扱うようになってから規模が大きくなったギルベルタ商会をコリンナとオットーに譲り、書籍や紙を主に取り扱うためのプランタン商会を立ち上げる。 元々服飾を扱う店だったが、手を広げすぎて貴族との取引も一気に増えたことで、ひどくやっかみを受けるようになる。 ギルベルタ商会と印刷関係を請け負う店を分けて、ローゼマインからの名を与えられて独立した。 ヨハンが金属活字を作った際、興奮したマインから斜め上の思考を受けての称号を与えられた。 性急に動こうとするローゼマインがユレーヴェに眠ってる間、グーテンベルクのそれぞれの事業に深みを出そうとする。 しかし、ローゼマインの母のエルヴィーラがハルデンツェルで大々的に事業を行うことを決めたため、派遣のため性急に動かざるを得なくなった。 ローゼマインが提案する新しいことは他に取られる前に確保して利益を出す。 幼いころの夢は、世界中に影響力を持つような商人になること。 婚約者だった幼馴染が未だに忘れられず、それ以上に好きになれる女性がいなかったため結婚する気はないらしい。 焦げ茶の髪に深緑の目。 マイン曰く、素敵。 クリーム色の髪にグレイの瞳。 第二部で長女レナーテ、第四部で長男クヌートを授かる。 腕の良いお針子で、トゥーリの憧れ。 マインから商売相手として考えるとフリーダより怖いと評される。 ベンノは甘い対応をしていると指摘してくれるが、コリンナは一切指摘しないで笑顔で会話の延長から情報を得ようとするからやりにくいという。 ベンノがギルベルタ商会から独立しプランタン商会を立ち上げたことでギルベルタ商会の経営者になる。 白髪に薄いオレンジ色の瞳。 強引な性格であり、マインの商才を見込んでからは、フリーダと共に度々オトマール商会に引き入れようとする。 ベンノとは犬猿の仲で、特にマインを取り込んでからの好景気に沸くギルベルタ商会は目の上のタンコブとなっている。 ベンノには親切心から口出しをする(ベンノの母親に夫が亡くなった直後に後添えを紹介したり、恋人を亡くしたばかりのベンノに結婚相手として打診したり、ベンノより年上の息子をベンノの妹達の結婚相手として打診したり)が、全て裏目となりベンノに疎まれる要因となっている。 自分の子供や孫娘のフリーダを溺愛しており、身食いのフリーダのために伝手を辿り条件に見合う貴族と契約し、成人後に貴族街へ行っても困らないよう貴族に見合う生活をさせる。 マイン曰く、フリーダに関しては完全に孫娘しか見えていないただのおじいさんだったと評されている。 マインが領主の娘となって以降は、ベンノや他の商人共々ローゼマインに振り回されることとなる。 フリーダ 声 - ギルド長の孫娘。 桜色の。 身食いであるがマインと出会った時点で下級貴族のヘンリックと契約して、いずれ愛妾として貴族街で店を持つ予定。 マインが自分と同じ身食いと知ってから自ら活発的に行動するようになり、の試食会などを行う。 お金を数えることが趣味であり、それについて語る時はルッツ曰く本について語るマインと同じ顔をしているという。 初めての友達のマインが倒れたと知り、友達を助けるためと数少ない魔術具を使う。 出会った切っ掛けは冬の洗礼式に使う髪飾りの注文。 夏に行った洗礼式でトゥーリが着けていた髪飾りをギルド長にねだり、作ったのがマインと知り注文。 髪の色や衣装に合わせた物を作るために出会った。 マインからカトルカールを教わって以降、何かとマインを招いこうとするもマインは冬仕度等の予定があるため家に招くことが出来なかった。 マインが領主の養女となりローゼンマインと改名したことを、とある出来事がきっかけで自力で突き止めた。 後にイタリアンレストランの共同出資者兼経営者としてローゼマインと関わる。 イルゼ 声 - ギルド長お抱えの料理人。 恰幅のいいおばさん。 見習いになる前から料理が出来て、あちこちで腕を磨いているうちに貴族の館で働くようになるが、血縁や縁故などの理由により腕は有っても上には上がれなかったが、貴族の館の料理長の推薦によりギルド長の館で料理長として働くようになる。 また研究熱心な女性であり、マインが提供したお菓子のカトルカールのレシピを元に研究を重ね味のバリエーションを増やしている。 第二部 神殿の巫女見習い ベーゼヴァンス 声 - 神殿の神殿長。 先代領主夫人であるヴェローニカの同腹の弟であり、ジルヴェスターの叔父にあたる。 領主に近い家系としては魔力が低く、物心が付く前に神殿に入れられる。 ヴェローニカの後ろ盾を得て、不正を犯しても揉み消してくれるために好き勝手している。 マインを富豪の娘だと誤解していた時は好々爺然とした態度だったが、貧民の娘だと知ると傲慢な態度でマインの神殿入りを強要し、激怒したマインに魔力による威圧で気絶させられた。 その後もマインが神殿の巫女見習いになったことを疎んじ、マインを追い出そうと様々な手を打つ。 第二部の終盤においてビンデハルト伯爵にマインを売り飛ばそうと画策するが、直前にマインが領主の養女となる契約が結ばれていたことで罪に問われ処刑される。 貴族の家を訪れてはことあるごとにマインに対する愚痴をこぼし、マインの悪印象を植え付け事件の切っ掛けとなる。 フェルディナンドやジルヴェスターに問い詰められると、マインが神殿の秩序を乱したなどと責任転嫁する見苦しい態度をとる。 神殿でのマインの保護者。 水色の髪に薄い金色の瞳。 美形だが苦労性のためか、もしくは常に仏頂面のせいか実年齢より遥かに上に見える。 神殿の実務を一手に引き受けている。 貴族として育ちながらも神殿にいるなど、謎の多い人物。 感情を表情に出すのが苦手。 マイン曰く「魔王」「マッドサイエンティスト」。 神事や文官、騎士としても仕事をこなす文武両道で美声で楽器まで演奏できる完璧超人。 マインが巻き起こす騒動に頭を悩ませるが、それを利用し邪魔者を片付けるなど腹黒い一面も持つ。 マインの教育係も兼任しており、マインに貴族としての嗜みや知識を学ばせる一方で、巫女としての仕事も要求するなどスパルタ。 要求するレベルが高いためマインのようにこなせる人物がいないことが不満。 何だかんだ文句を言いつつも、虚弱故手がかかるマインを気に入っている。 第二部の終盤、シキコーザが原因で起きた事件を機に「どう考えても普通の少女ではない。 君(マイン)は一体何者なんだ」と訝しみ、魔術具を用いてマインと意識を同調させたことで麗乃の生前の記憶を断片的に垣間見ることになり、彼女が別世界の人間の記憶を持つ存在だと知った。 領主の異母弟。 領主の母から迫害を受け、生みの母に助けて貰えずに育ったため女性不信(そのため神殿での側仕えに女性がいなく、本人曰く不要。 しかし、無償の優しさを見せるマインは例外)。 しかし異母兄でもある領主とは仲は良好。 貴族院時代は領主候補、騎士見習い、文官見習いの全てのコースを最優秀で卒業。 卒業後、命の危機を察した領主により神殿へと移動する。 本人としては領主の座に興味はなかった。 ローゼマインの後見人で庇護者。 ローゼマインの主治医的立場であり、薬師でもある。 体調を整えるにも自家製薬を使うなど生活面、健康面で危ない。 ローゼマインが引き起こす問題に頭を抱える。 ローゼマインが引き起こす数々の出来事に研究者として興味津々の。 後にとあることで引き起こされた王命によりアーレンスバッハに婿入りすることになる。 比較的がっしりした体つき。 藤色の髪に濃い茶色の眼。 元はフェルディナンドの側仕えだったが、教育係を兼ねてマインの筆頭側仕えとなる。 フェルディナンドに対する忠誠心を持ち、当初はマインの側仕えを命じられたことに落胆していたが、フェルディナンドの真意を悟った以後はマインに協力的になる。 マインが巻き起こす事柄で周囲が良い方向に変わっていくことに気付く。 とある事情で青色巫女が苦手。 神殿長の前はマルグリットの側仕えをしており時間に関係なく呼び出されることが多々あり、トラウマの対象だった。 ダームエルと意見が合い、貴族のやり方に慣れているので仲がいい。 ギルがイルクナーに派遣されている際は、孤児院のマルグリットに関してトラウマを持つ部屋を克服し、会合で代わりを務めた。 ローゼマインがユレーヴェで眠っている間は、代わりに孤児院を運営し、孤児達の価値を釣り上げていった。 ギル 声 - 神殿の灰色神官見習い。 マインの側仕え。 濃い金髪に濃紫の瞳。 孤児院ではよく反省室に入れられる問題児。 当初はマインに反抗的だったが、仕事に対する報酬が与えられ、褒められることで頑張り始める。 神殿での洗礼前の孤児達の待遇が悪化していることを知り、助けるために率先して動く。 マインが孤児院を救ったことに感謝しており、誠心誠意仕えるようになる。 後に、言葉遣いと礼儀作法をフランから叩き込まれ、主に掃除や料理人の見張りを行うほか、マイン工房を預かり管理するために日夜勉強するようになる。 ルッツに対抗心を持っている。 主が領主の養女になってからは、領主主導で印刷業を行うため、それぞれの町の孤児院を視察した。 ザックが蝋引きの機械を完成させた際、工房で働く全員が巻き込まれてグーテンベルクの称号を与えられた。 称号を得たことを無邪気に喜んだ。 ローゼマインが毒を受けてユレーヴェで眠った時は、本を読みたがって起きるかもしれないと考え、主のために本を作り続けた。 ローゼマインの中央につれていきたいという発言を受け、ローゼマインが成人時に連れていく者の印である、紋章入りの魔石を喜んで受け取った。 デリア 声 - 神殿の灰色巫女見習い。 深紅の髪に薄い水色の目。 美しく勝気な顔立ち。 お洒落が好き。 マイン曰く「方向性はともかく自分を磨く努力する姿は見習いたい」。 神殿長が情報を得るために付けた側仕えであり、当初は神殿長の愛人を目指しマインに反抗的だったが、有用な情報を得られず神殿長に放逐されたためマインに献身的に仕えることになる。 側仕えとして、マインの服の着替えや部屋の手入れなど主にコーディネイトを担当する。 孤児院にいた頃に、小さい子供達の面倒を見る人がいなくなってどんどん死んでいく様を見ていたため、孤児院にトラウマを持っている。 マインが孤児院を改革するときは、神殿長に報告せず目を瞑った。 自分の時は救われなかったことを悔しがり、「今度デリアが困ったら、助ける」という約束を受けた。 捨て子のディルクを実の弟のように可愛がるが、彼を守りたいがために神殿長の悪事に加担してマインに不利益をもたらしたため解任される。 神殿長の連座で処刑されるところをマインの約束により守られ、トラウマを持つ孤児院で生涯過ごす刑罰を与えられる。 孤児院で罪の意識に苛まれながらも、ディルクの姉として生活している。 その後、ディルクを守るための従属契約書をローゼマインに託され、もう二度と彼女の信頼を疑わないと誓う。 アルノー 声 - フェルディナンドの側仕えの灰色神官。 優秀だが融通が利かない。 フランが前孤児院長のマルグリットに気に入られ可愛がられ寵愛を受けていたのに、それを裏切るようなことをしたことが許せないでいる。 そのため、嫌がらせで新しく青色巫女になるマインの側仕えにギルを推薦したり、トロンベ討伐の時や奉納式の時も気付かれないように嫌がらせをし、不快な表情を浮かべる様を楽しんでいた。 しかしビンデバルト伯爵のマイン襲撃の際に、フラン憎しの感情からわざとフェルディナンドに連絡せず、一歩間違えば領地のためである一大計画を潰すところだったほどのミスを犯し、処分されてしまう。 孤児院の世話係(現在でいう的な役目)。 明るいオレンジに近い金髪をきっちりと結い上げている。 明るい茶色の瞳でちょっと幼い顔立ち。 マイン曰く「マジ聖母」。 クリスティーネの側仕えをしていたことがあり、絵画が上手。 それが理由でマインに側仕えに任命される。 マインが作成する本の挿絵を担当する絵師。 神殿の外の世界を知らないため、神殿や聖典に纏わるものしか絵にはできない。 クリスティーネの側仕え時代に青色神官に無理矢理されそうになったが、クリスティーネがそれに気づき難を逃れるも、それが原因で男性不信になりフランやダームエルなど見知った男性以外を見ると身を竦めてしまう。 そのため必要最低限、孤児院から出ようとせず子供たちの世話をしておりマインもそれを認めている。 マインが孤児院にマイン工房を建て仕事をし、それでお金を稼ぎ食料を買えるようになってから飢える子供達がいないことに感謝している。 孤児院の子供たちにマインの聖女信仰を植え付けた。 エーレンフェストの聖女の立役者の一人だが、マインはそのことを知らない。 神官長のイラストを依頼されたときは、なるべく見ないようにしていたため顔を知らなかったが、ロジーナの描いた絵を見て興味を持つ。 神官長に会い、演奏を聞いて心を奪われた。 部屋に大量に神官長のイラストが積み上がり、乙女フィルターがかかって何割か増して美麗にさせられていた。 ローゼマインがユレーヴェで眠っていた二年間で、出産に立ち会うためハッセへ行ってたくましくなった。 神殿長室へ出入りできるようになり、後に初対面のハルトムートでも話ができるようになるほど、男性恐怖症は克服しつつある。 専属絵師になってくれるか?というローゼマインの問いを受け、ローゼマインが成人時に連れていく者の印である、紋章入りの魔石を笑顔で受け取った。 ローゼマインが神殿をでる際にローゼマインの専属絵師として買い取られ、ローゼマインが成人するまでの間はエルヴィーラに預けられる予定。 絵の報酬として金銭は受け取らず物納として絵の具を望み、新しい作品に使っている。 ロジーナ 声 - マイン/ローゼマインの側仕えの灰色巫女。 ふんわりとした栗色の髪に澄んだ青の瞳の美しい少女。 マインのフェシュピールと作法の教師役であり、マインが領主の養女となった後には専属楽師となる。 芸事に耽るクリスティーネの側仕えを経験したことから、灰色巫女でありながらフェシュピールが得意で、貴族としての作法や美的センスを持つ。 一方、孤児院を出てすぐに側仕えとなったため灰色巫女としての下働きの経験がなく、芸事以外は何もしなくてよい環境に身を置いていたため、マインの側仕えになった当初は周囲との軋轢を生む。 マインとの意見交換の末に環境の変化を受け入れ、書類仕事を覚えるなどマインの側仕えとして努力するようになる。 成人式の祝いに、マインの知る曲をフェシュピール用にアレンジされた楽譜を貰う。 ローゼマインの専属楽師となった後は基本的にローゼマインと共に行動し、フェルディナンドとも作曲する。 神殿ではデリアの後任である不慣れなモニカとニコラに色々教えている。 洗礼式を終えた貴族のお披露目で、クリスティーネと遭遇した。 置いていかれたことから慰められるも、ローゼマインの専属楽師を続ける。 ローゼマインがユレーヴェに眠った二年間では、孤児院で子供達に音楽を教えた。 ローゼマインの中央行きに専属として同行することが決まっており、紋章入りの魔石を受け取っている。 エラ マイン/ローゼマイン直属の調理人。 叔父が経営する酒場で料理人見習いをしていたが、成人後に女給を兼ねる家業を嫌い、貴族の料理人を目指していた。 料理人を探していたベンノに自分を売り込み、マイン専属の料理人となる。 料理にかける情熱は本物で、マインのレシピの魅力に惹かれ、フーゴに追いつくためにより多くのレシピを学ぼうと頑張る。 マインが領主の娘となった後は、フーゴと共に領主の城で働くことになる。 貴族街で成人を迎えたため成人式に出られなかったが、ローゼマインから新しいレシピと、女性でも使える小さいミートチョッパーを頂いている。 今のところ、ローゼマインのレシピを一番多く知っている。 ローゼマインがユレーヴェで眠っている間にフーゴを落とすことに成功するが、結婚にはローゼマインの許可が必要と言われ、結婚を延期した。 その後、許可を得てフーゴと結婚する。 ローゼマインの中央行きに専属として同行することが決まっており、紋章入りの魔石を受け取っている。 中央へは、夫であるフーゴ、自身の母親および子と共に行く予定。 フーゴ マイン/ローゼマイン直属の調理人。 ベンノに見出され、マインの下で料理修業を始める。 エラ同様、普通の作り方とは違うマインのレシピに当初は疑問を持つも、そのレシピ通りに作るとその美味しさに驚く。 青色巫女見習いのところで料理をつくったことで箔がついて、キルケという彼女ができた。 トッド共々貴族街か神殿へレシピを教えることになり、貴族には緊張して使い物にならないトッドの代わりに、貴族街へ行くことにした。 しかし向かう先は領主の城で、期間限定の宮廷料理人になった。 期間が終わりジルヴェスターに宮廷料理人に誘わられるもイタリアンレストラン開業のためベンノの元へ戻る。 領主の城への出張が終わったら、キルケにふられた。 そして元彼女がご近所さんと付き合い始め、毎日仲の良い姿を見せつけられるようになる。 イタリアンレストランの後進の教育を終えて、ローゼマインに宮廷料理人になれないか打診する。 料理に生きると意気込むが、簡単に陥落し、可愛い女の子ばかりいる職場で働けるローゼマインの専属料理人になった。 エラに押されて婚約するも、ローゼマインがユレーヴェで眠っていたため、起きるまで結婚は先送りにされた。 ローゼマインの中央行きに専属として同行することが決まっており、紋章入りの魔石を受け取っている。 妻であるエラ、エラの母親、および、エラとフーゴの間の子は、中央行きに同行するが、フーゴの親兄弟は同行しない。 ニコラ ローゼマインの側仕え。 灰色巫女。 量の多いオレンジに近い赤毛を二つに分けて三つ編みにしている。 明るい茶色の瞳。 冬の間、エラの助手としてお料理をしていた灰色巫女見習い。 美味しいものが大好きで活動的。 デリアが側仕えから離れてから、入れ替わりでモニカ共々側仕えになった。 ローゼマインがユレーヴェに眠った二年間で、エラの助手になって料理の道に進む。 眠っている間に成人を迎えたため、教えてもらおうと思っていたレシピを得れずに嘆くが、エラにお菓子を渡されたらすぐに笑顔を取り戻した。 神殿での料理人も務めるようになり、レシピ集作成にも協力した。 ローゼマインが成人時に連れていく者の印である、紋章入りの魔石を喜んで受け取った。 フィリーネの成人まではフィリーネの側仕え兼料理人として神殿で仕え、その後、ローゼマインの専属料理人としてフィリーネと共に移動する予定。 モニカ ローゼマインの側仕え。 灰色巫女。 エメラルドグリーンの髪を後ろで一つにくくっている。 こげ茶の瞳は理知的で、雰囲気は真面目な委員長。 冬の間、エラの助手としてお料理をしていた灰色巫女見習い。 デリアが側仕えから離れてから、入れ替わりでニコラ共々側仕えになった。 ヴィルマが大好きで髪型を真似っこしている。 孤児院ではヴィルマの書類仕事を手伝っていた。 真面目でフランと気が合う。 努力家で、ロジーナの書類仕事を引き継げるように勉強した。 マインとは神殿内でしか接していなかったため、マインの平民としての暮らしぶりを知らない。 そのため、ローゼマインが、常に新品を着るような立場であるにも関わらず、危害を与えた前神殿長の儀式用衣装を仕立て直した物を憎まなかったことに感動した。 ローゼマインがユレーヴェで眠った二年間は、神官長の補佐のため神官長室に日参していた。 カイ 声 - 孤児。 ギルの友人。 リコ 声 - 孤児。 領主一族に近い上級貴族。 ちょっと額が広めの赤茶の髪、薄い青の瞳。 領主の護衛も務める。 マインを養女として引き取る予定。 トロンベ退治の不祥事で新人教育を厳しくすることに加えボロボロになったマインの衣装を新たに仕立てる代金の四分の一を負担する処分を受ける。 剣さばきは堂に入ったもので洗練されている。 横笛が得意。 子供が全員男だったため、娘が出来て嬉しい。 おとなしくて地味な色合いの茶色の髪に灰色の瞳。 甘いもの好き。 パルゥケーキの美味しさに驚いた。 トロンベの討伐に参加しマインの護衛を任命されるが、共に護衛を務めるシキコーザがマインを傷付けたことで処分を受ける。 マインの弁護もあり、一年間の騎士見習いへの降格処分とボロボロになったマインの衣装を新たに仕立てる代金の四分の一を負担することになる(あまりの金額に驚き実家に相談し用意して貰う)。 その後はマインの専属護衛となり、他領の貴族にマインが攫われそうになり抵抗した際に重傷を負うが、マインの祈りにより回復する。 その後、マインがローゼマインとなったことで彼女の専属護衛となり躍進が期待され、掃き溜めで魔石を拾った幸運な男と言われる。 ローゼマインの助言による魔力圧縮と魔力の使い方を変えたことで実力を伸ばしてきている。 しかし、女性関係に縁がなく処分の件で婚約を解消されたり、同僚の中級貴族の女性騎士ブリギッテと破局(自分の意志で断っている)。 魔力を上げすぎ、下級貴族としては身分不相応で彼女ができないのが不満だが、フィリーネに好意を寄せられても気づかないなど鈍感でもある。 加護の再取得で縁結びの女神リーベスクヒルフェの加護を授かるも別れの女神ユーゲライゼの加護も授かり落ち込んだ。 ローゼマインの中央移籍に付いて行くかどうするか迷いに迷ったものの、最終的にフィリーネの成人までエーレンフェストに残留することを決意。 その間の身分を保証するため、ローゼマインの願いによってボニファティウスの側近となることを事後に知らされ、愕然とした表情で喜びを表した。 シキコーザ 声 - 中級貴族の騎士。 トロンベの討伐に初参加。 名前を逆さ読みすると雑魚騎士。 自己主張の激しい黄緑のような髪に、深緑の目。 整ってはいるが傲慢さが全面に出た顔付き。 マインが青色の巫女服を着ていることが気に入らず、傲慢に振る舞い護衛対象であるマインに怪我を負わせたことで、魔力を含む血を受けてトロンベが急成長し、大発生の元凶となる。 本来は現れなかったはずの魔木を出現させ、騎士団を混乱させ、護衛対象を害したため、表向きは殉職として処刑される。 助けを家族に求め、ダールドルフ子爵夫人が神殿長に頼みヴェローニカに減刑を求めるも聞き入れて貰えなかった。 中級貴族としては魔力が低いため神殿に入れられたが政変により実家に戻ることになり、神殿長からマインへの愚痴を聞かされる。 青味の強い紫の髪を後ろで一つにまとめ、銀細工の髪留めで留めてある。 きりっとした意思の強そうな眉と深緑の目。 初対面のマインをからかって遊ぶなど軽薄な態度が目立つ。 領主らしいきりっとした顔もできるが、素の中身は小学生男子。 フェルディナンドとカルステッドとは顔見知りで、マインにとある魔術具を渡す。 その正体は、エーレンフェストの領主。 信頼するフェルディナンドからマインの価値を知らされ、詳細を聞き領地のためになると判断したため、他領の貴族からマインを守るため自分の養女となり現在の家族と縁を切ることを勧める。 基本的には身内に甘いが、騒動を引き起こした叔父でもある神殿長と母ヴェローニカを断罪するなど領主としての冷徹な面も持ち合わせる。 領主として優秀ではあるが、執務をサボりがちでよくフェルディナンドに押し付けている。 目新しいことや面白いことを好んであり、平民が住んでいる下町にお忍びで行くようなある種の変わり者でもある。 ディルク 赤茶色の髪に黒に近い焦げ茶の瞳。 親に捨てられた孤児。 身食いで、少し強めの中級貴族ほどの魔力を持つ。 赤子のころはマインより魔力が高いことが判明するが、マインは5歳から大人の精神力を持ち、圧縮もできため魔力量に大きな差ができていた。 泣かない赤子で、お腹が満たされて、おむつが汚れていなければ、基本的に機嫌良く笑っていた。 デリアが弟として扱い、溺愛している。 デリアが騙されて隷属契約を受けてしまうが、神殿から連れ出される前に助け出される。 その騒動でダメージを受けていたことから、マインより最高神と五柱の大神の祝福を受けた。 孤児院に同じ年頃の子がいなかったため、コンラートを大歓迎する。 昔の勝気なデリアの表情とよく似て見える。 王族から子供用の魔術具が前倒しで送られてきたことと、ローゼマインが孤児院の子供も配布候補者にすることを要求したこと、所有魔力量がジルヴェスターが提示した規格値をクリアしたことから、面接者であるハルトムートにより、魔術具を受け取り、貴族になることを目指すか否かを問われ孤児院を守るために貴族社会へと飛び込み、孤児院を守れる権力を持つ役職(神殿長、神官長、孤児院長)を目指すことを告げた。 アウブを後見人として中級貴族として洗礼式を迎えた。 これにより身分が身食いの孤児からアウブ後見の中級貴族の子供となった。 神殿育ちの孤児上がりのために貴族としての知識を持たず、孤児院から一緒だったベルトラムから貴族としての常識を色々と教えられている。 カミル 第二部の終盤で生まれたマインの弟。 青色の髪に薄い茶色の瞳。 マインとよく似た髪色だが、顔立ちはギュンター似のためマインとは似ていない。 マインが溺愛している。 マインの絵本作りの原動力。 ローゼマインが作ってルッツが持ってくるおもちゃがお気に入りで、夢中で遊ぶ。 森でディルクとコンラートと友人になる。 マインの狙い通り、本好きに育った。 マインと同様に誘惑にぐらつき、トゥーリに振り向かない男なんているはずがないと考える。 プランタン商会に入り、ルッツのようになりたいと思うようになる。 エーレンフェストの兵士、ギルベルタ商会、プランタン商会など様々な所から勧誘を受けるが、尊敬するルッツと共に働き神殿の友人とも交流を得るため、プランタン商会の見習いになることを決意する。 洗礼式を迎え、実姉であるローゼマインの祝福を受け、彼女がエーレンフェストで行う最後の神事に立ち会うことが出来た。 ディード 声 - ルッツの父親。 職人肌の頑固親父。 建築関係の仕事をしている。 商人が嫌い。 怒声でなくても声が大きい。 身体はそれほど大柄ではないが、がっちりとしている。 よく日に焼けていて、外で汗水を流して働く労働者の風貌。 眉間に刻まれた皺とギョロリとした翡翠の目で頑固そうな性格をよく表している。 白に近い感じの金髪のせいで少し年を食っているように見える。 仕事では基本的に短い命令文句で済んでしまうため、説明するのが苦手。 親の反対を押し切って商人見習いに就いたルッツのことを認めていたが、言葉足らずで誤解させて家出させてしまう。 街の外に出ることを反対していたのは、凶暴な獣や盗賊に襲われることを心配していたためだった。 神官長が仲裁をして誤解が解けた。 ギルベルタ商会のダプラ契約のためルッツと共に商業ギルドを訪れ、息子が知らない間に成長していたことに感心する。 神官長に恩を感じているが貴族へ直接礼を言うことができないため、代わりに孤児院の手伝いをした。 ギルベルタ商会から声をかけられたことで、ハッセの小神殿を整えるために出張した。 下町での整備後はヴァッシェンで塗装が消えて、仕事が多すぎて怒っていた。 ヴォルフ インク協会の会長。 商売柄貴族と繋がりがあって、あまり良くない噂が多い。 貴族の便宜を図ってもらってもらうためなら、犯罪にも手を染める人物だとの噂。 商人ギルドがもともと取り扱っていた営業をインク協会長になった途端に独占したためグスタフには疎まれている。 下町でインクを扱っている文具店は一つしかなく、そこに卸す以外の貴族向けの営業は、強引な手法でずっと独占して利益を得てきた。 インクに関する契約の後、マインのことを探っていた。 ベンノは意図を測れなかったが、カルステッドから契約を済ませた後なら関係悪化してもいいと判断されたのではと指摘された。 フェルディナンドに頼まれてカルステッドがヴォルフの依頼人を探していた矢先に、突然死んだ。 平民の巫女見習いが工房長をしていることをどこからか聞いて探っていた。 作中で貴族に処分されたと推測されている。 ヴォルフの死後、ベルーフの資格を持つ唯一の職人を失った彼のインク工房は急速に衰退した。 ダールドルフ子爵夫人 シキコーザの母親。 魔力が足りなく神殿に預けていた息子が政変を機に戻ってきたがマインとフェルディナンドが原因(と本人は思い込んでいる)で息子が死んだことを恨んでいる。 直接手出しは出来ないためお茶会にて悪い噂を流したり敵対する貴族を煽ったりとしている。 直接手を下せば一族が道連れになるため、悪い噂を流したり、敵対しそうな貴族を煽ったりと暗躍しているがベーゼヴァンスや旧ヴェローニカ派と共謀してマインの拉致などにも関与していた。 シキコーザを失ったときの一族の言動で絶望し、一族にも恨みを抱いている。 第四部でエーレンフェストの神殿から聖典を盗み出す。 足取りが辿れ無いよう小細工するも追い詰められ側仕え共々自害する。 一見全てに失敗したように見せかけていたが、その裏で、エーレンフェストの聖典の鍵をアーレンスバッハの鍵とすり替え、エーレンフェストの鍵を転移陣でギーベ・ゲルラッハに届けていた。 それに加えてエーレンフェストの聖典の鍵に遅効性の毒を塗っており、触れるであろうマインを毒殺しようと目論む。 また聖典の鍵が違うため開けられず神事で恥を掻きフェルディナンドとジルヴェスターの顔を潰すことも企んだが、マインに聖典と鍵が入れ替わっていることを早々に発見されている。 クリスティーネ ヴィルマとロジーナの主だった青色巫女見習い。 第二部では会話に名前が出てくるだけでマインに面識はない。 芸術に造詣が深く、ヴィルマとロジーナを側仕えにしていた。 上級貴族の愛妾の娘だが、魔力が高く、父親は正式に引き取りたいと考えていた。 しかし正妻に断固として反対されたため、その身を守りながら教育するために神殿に送られた。 いつでも父親が手元に引き取れるようにするため、神殿に家庭教師や芸事の教師を出入りさせ教育されていた。 青色巫女の中でも少し変わっていて、芸術を至上としている。 詩作に励み、絵画を愛し、音楽に耽る毎日だった。 力仕事や雑用は灰色神官に任せて、側仕えの灰色巫女は見習いも含めて貴族の令嬢のような優雅さを身につけていた。 灰色巫女でも芸事に秀でた者は優遇していたため、青色巫女のような生活を送っていた者もいる。 財力のない貴族や魔力が低すぎて預けられた青色神官とは、かなり事情も生活環境も違っていた。 実家から派遣された侍女が2人、芸術を楽しむための灰色巫女を6人、下働きや実務のために灰色神官を4人、そのほか料理人や助手がいて、家庭教師を数人雇っていた。 政変で実家に戻ることとなった。 後にロジーナと再会する。 その際、成人して自由に生活できるようになったら、ロジーナを迎えに行く予定だったと語った。 ヨハン 鍛冶職人。 明るいオレンジの癖毛を後ろで一つに縛っている。 鳶色の瞳。 実直で真面目。 手先が器用。 見習いのころから腕は既に一人前。 常に細かくこだわる職人肌の神経質。 仕事は完璧だが、その分遅い。 依頼主に質問しすぎて鬱陶しがられることも多い。 細かい指示を欲するため客受けが悪く、鍛冶協会の課題に必要なパトロンが、成人する一季節前まで見つからなかった。 細かい仕事をさせたら右に出る者はいないが、発想力や提案力はなく、設計書通りにしか作れない。 未成年のマインに、大勢の人が行き交う広場で跪いてパトロンを懇願した。 マインをベンノの子供と勘違いしていた。 マインから課題として、基本文字の35文字を母音は50ずつと子音は20ずつで金属活字の製作を引き受ける。 課題ではあり得ない細かさで、父型と母型を作ってからは、面白がった工房の皆が量産するのを手伝った。 冬の間に金属活字を完成させ、興奮したマインから一番最初にグーテンベルクの称号を与えられた。 マインをパトロンに選んだせいで、以降金属活字を作り続けることになった。 それ以後、仲間内からゲーテンベルクと呼ばれるようになり深みにはまる。 金属活字を作っていると、親方を始め、職人達にグーテンベルクと言われてからかわれる。 金属活字以外を注文すると喜ぶ。 しかし注文されるどの道具も印刷に使う物と知り、グーテンベルクの呼称からは絶対に逃れられないことを悟り、涙を流す。 手押しポンプの試作品を作った時は、工房近くの井戸に設置する予定だったのが神殿に取り付けられ、領主に献上する物を作らされ、依頼がどんどん舞い込んできたことから、設置が遠のいていく。 なお、グーテンベルクは工房ではからかう色が強い称号だが、外に出てみればかなり栄誉なこと。 技術のヨハン。 ハイディ インク工房の跡取り娘。 マインと気が合う仲。 好奇心旺盛。 赤茶の髪を三つ編みにして、それを上にあげて留めているだけの髪型。 好奇心に満ちた灰色の瞳。 外見には気を配らないタイプの女性。 インク作りが好きで、新しい物が好きで、20歳を越えても落ち着きがない。 植物紙専用のインクを作り、色インクも作れるのではないかと思いついて、マインと交渉した。 マインと気が合うため、ベンノにマインが二人になったようなものだと表現された。 インクを作ることに情熱を向けておりマインの要望に応えようと躍起になるも、指定物を期限内に提出しなければ資金援助を打ち切ると言われ真面目に取り組む。 グーテンベルクの称号を喜ぶ数少ない人物。 二児の子持ち。 「金食い虫の研究馬鹿はパトロンと一緒にしておいた方がいいだろう」という理由でヨゼフと共にローゼマインに付いて中央に行くことになった。 ヨゼフ インク工房の跡取りでハイディの夫。 ハイディのお目付け役。 ビアスのインク工房のダプラであり、工房の経営をする実質的な跡取り。 クリーム色に近い金髪に焦げ茶の瞳。 周囲から「やっぱりハイディの扱いはヨゼフに任せるのが一番だな」と言われている。 植物紙専用のインクを作っている。 マインのお世話係のルッツと気が合う。 新しく色インクを作成してパトロンから研究費を勝ち取った功績をハイディに譲られ、ベルーフの資格を得た。 パトロンであるローゼマインがエーレンフェストを離れることになったため、インク工房をホレスとターナに任せてハイディと共に中央に向かうことになった。 インゴ 木工工房の親方。 髪は黄土色で、目は明るい青色。 無精髭の生えた姿。 工房ではタオルのような布を頭に巻いて、バンダナのようにしている。 腕に自信があって、工房を開くための多少の蓄えがあったため、親方を目指していた。 ダプラ契約を勧められても、色々な工房とダルア契約を交わし続けて腕を磨く。 若くして独立して、まだ木工協会の親方の中では下っ端。 依頼を受けて、孤児院の冬の手仕事の板作りをした。 その後、印刷機を作る協力をするようになる。 本人のいない所でグーテンベルクの称号を与えられていた。 ローゼマインの専属だが、ハッセの小神殿の大規模注文を、専属を優先せず木工協会に依頼を出したため、微妙な立場になるもローゼマインに面会して、事情を聞かされ専属のままだと知り、安堵する。 その後は夫婦で小神殿に泊まり込んで部屋を整えるために仕事をこなした。 若いせいか別の業種の意見を聞くことができ、異業種間の交流など職人同士では珍しい無茶ぶりについてこられる。 最初に期日が守れるか聞かれたので、期日を守ることを徹底している。 まとめ役のインゴ。 若い親方で仕事を得るのも苦労していたが、グーテンベルクになった今は街でかなり人気のある工房になっている。 中央に移動するローゼマインに誘われたが、ローゼマイン以外のパトロンや注文もあり、地縁ができているので、新しい土地へは行けないと残ることになった。 ビアス インク工房の親方。 ハイディの父親。 あまり饒舌な性質ではない。 ヴォルフの死後、インク協会の会長の後釜をインク工房の親方達が押し付け合って、最終的にインク協会の会長に就く。 後始末を全て押し付けられる形になって、非常に苦労している。 下町の文具店に貴族への対応を任せることができないため、ギルベルタ商会に植物紙専用のインクの取引を任せた。 レオン ギルベルタ商会のダプラ。 ルッツの先輩でルッツが神殿の工房に残るときはギルベルタ商会への連絡に走る。 冬の間、孤児院でフランから給仕教育を受けた。 ジルヴェスターの正体に気付くも黙っていた。 実家がギルベルタ商会に布を卸している店で、布を見慣れており、品質や色を見分けられる。 その有能さで、ダルアからすぐにダプラに昇格した。 ローゼマインが蝋結染めを教えた時にはすごく喜んだ。 マルグリット 前孤児院長。 孤児院長の立場を使って自分の利となるよう孤児院を扱った。 灰色神官と交わった青色巫女は貴族社会に戻れないことを苦にして、自殺。 黄金のように豪奢な髪に青の瞳。 アルノー曰く、唇の端にあるホクロが酷く妖艶らしい。 マインとは面識はない。 ある人物と深い仲だった。 エグモント 声 - 青色神官。 収穫祭の時に図書室を荒らした人(ギルからは命知らずな奴と評されていた)。 神殿長の腰巾着。 神殿長同様金に汚く横柄な態度が目立つ。 新しい神殿長にローゼマインが就任し前神殿長のようなことも出来ず甘い蜜が吸えないと批判するもフェルディナンドに睨まれ沈黙する。 妊娠した灰色巫女の代わりを要求するもローゼマインに断られ苛立っている。 ダールドルフ子爵夫人に唆され聖典を盗むための手引きを行い契約魔術を行った。 契約の証として夫人から指輪を受け取り左手の中指にはめる。 「エグモントを次期神殿長に推薦する」という契約内容だったが契約書が二重になっており本当は従属契約であった。 契約後、自室で祝杯を挙げていたところを女の勘(という名の私怨)で聖典盗難の犯人と決め付けたローゼマイン(達)が力ずくで入り指輪が見つかり捕まった。 その際、契約の指輪を着けていた左腕ごとフェルディナンドに切断される。 このときの指輪の紋章がゲルラッハのものであったため旧ヴェローニカ派を捕らえる証拠となった。 領主一族の暗殺に関与して、ヴェローニカ派の粛清も終わったことから処刑された可能性が高い。 ザーム 声 - 岡井カツノリ アルノーが居なくなったため、神官長の側仕えになる。 前の主のシキコーザとの差から、神官長の優秀さと仕事のしやすい環境をとても気に入っていて、神官長の補助ができるローゼマインの優秀さを青色巫女見習いのころから褒め称えていた。 気の知れた同性の側仕えを入れてほしいというフランの要望を受けたローゼマインが神官長に話をつけた際、真っ先に立候補してローゼマインの側仕えに異動となった。 立候補の理由は、ご飯の質・仕事量の多さに伴う遣り甲斐・間接的な神官長の仕事量削減。 ローゼマインがユレーヴェで眠った二年間は、青色神官への仕事の割振を神官長に進言し、仕事ができる人手を増やさせていたローゼマインに心から感謝しつつ、神官長の補佐のため神官長室に日参していた。 他領の貴族(伯爵)。 領主が街への貴族の出入りに制限していたが、マインを連れ去る目的で神殿長に手引きされ、許可証を偽造して街に入ってきた。 ディルクを養子に引き取ると言いつつ、養子になるための契約書の下に隷属契約書を忍ばせ隷属契約を結ばせた。 神殿で神殿長と共にマイン達へ襲い掛かるも途中で神官長が現れ、マインがジルヴェスターの養女になることを決めて大義名分を得たため、捕縛された。 祈念式の際もマイン達を襲撃しており、領主のジルヴェスターが同行していたため、アーレンスバッハに宣戦布告の意図を問うことになった。 領主の養女を攻撃したため投獄されて、記憶を探り、余罪がぼろぼろと出た。 マインが殺されたという設定になっているため、没収されたお金の一部をマインの見舞金としてローゼマインが管理し、マインの家族のために有効利用している。 ビンデバルト伯爵の私兵が北の離宮を襲撃したことから、アーレンスバッハの貴族のエーレンフェストへの往来が禁止されるようになる。 マインが領主の養女となるために用意された架空の存在であり、マインは第三部以降ローゼマインとして生活する。 身食いで成長が遅いことから、マインとしては洗礼式から一年が経過したが、ローゼマインとなる際に洗礼式前の7歳(本来は8歳)として扱われる。 孤児院の惨状を憂うローゼマインは、工房を建て孤児達が自立できるよう仕事を与え、幼いながら懸命に孤児達を教育していた。 そんな姿を見たジルヴェスターは感銘を受け、ローゼマインを養女とすることに決めた。 その後にジルヴェスターと養子縁組することで領主の養女となり、領主であるジルヴェスターは養父、その第一夫人であるフロレンツィアは養母、領主の息子であるヴィルフリートは義兄に、領主の娘であるシャルロッテは義妹となる。 領主の養女となった後は神殿長、孤児院長、工房長を兼務し、養女としての教養の勉強、神殿長としての神事、孤児院長としての仕事、工房長としての仕事に加え魔術の訓練と、読書の時間があまり無いほど多忙な生活を送る(ジルヴェスターやジギスヴァルトに成人前の子供がする仕事量でないと驚かれる)。 シャルロッテの洗礼式後の襲撃で、シャルロッテを助け出す上で攫われ毒薬を飲まされてしまう。 身食いで成長が遅かった原因を取り除くため、ユレーヴェに浸かることになるが、毒薬の影響もあり、二年間も眠りについてしまう。 初めは義兄となったヴィルフリートや義妹となったシャルロッテをフォローする立場であったが、二年間の歳月が経ち目覚めると、フォローされる側になっていた。 発明品による契約で、眠っている間に子供部屋で使われる予算が増えていたことにフェルディナンドも驚くほどだった。 目覚めてから貴族院に入るまでの短期間でフェルディナンドに鍛えられたおかげで貴族院で学ぶ内容は全て把握し、実技も申し分ないレベルまで到達するも、貴族との付き合いが未熟なため周囲に任せきりの部分も多い。 貴族としての対応を間違えていたりと危ない面もあり、報告を聞いている養父が頭を抱えていることを知らない。 何かとトラブルの中心にいる。 第五部では領主候補生コースを取りつつ、司書になるため文官コースを取っている。 三年生時に新たに作ったユレーヴェにより魔力の通りが改善、四十以上もの加護を得たことで祝福が溢れるようになる。 シュタープを神具に変えることが出来、一人で再生の儀式を行い成功させるなど中央神殿に目を付けられることとなる。 騎士がシュタープを剣と盾に分けられるように、同時に神具を二つ使用することが出来る。 扱う魔力が多く加減しなければ魔石を金粉化させてしまうほどで、加護を得てから祝福を行ってもなかなか減らず制御が甘くなっている。 アンゲリカの成績向上のため騎士コースの内容も把握しており、ルーフェンに騎士コースを受講するよう要望されるが体力がないと断っている。 三年連続最優秀の成績を維持していたが、四年目はとある出来事から最優秀になれなかったことをエグランティーヌは惜しいと零している。 社交関係は授業では一発合格をとるほど知識・実技面では問題ないようだが、実際の場になると本が絡むとテンションが上がり気絶したり、王族相手に無礼ともされる行為を自覚なく行うなど問題が多いが、本が絡まなければ問題ないらしくディートリンデや下位領地とのお茶会では無難にこなした。 一方、王族相手の不敬ともとれる行為は良くも悪くも王族に悪意や関心がないということが伝わっており、エーレンフェスト上層部に王族には関わるな・逆らうなと言い含められるも王族側から接触するようになったため関わりを断てず、本人の洞察力も合わさって王族の心中の望みを叶えていく結果となり逆に親交を深めるようになる。 その魔力量と聖典やフェルディナンドから得た知識を駆使することで廃れた神事を復活したりその価値を周囲に再認識させたことで、ユルゲンシュミット全体にも影響をおよぼすようになっている。 第五部におけるダンケルフェルガーと共同研究で神々の加護の取得についての発表では注目を集め一位となり、加護の取得の重要性が見直される結果となった。 三年時に、レスティラウトから外部から見たローゼマインの能力や功績、事業への関わり方といったローゼマインの存在がヴィルフリートはもちろんエーレンフェストそのものが釣り合わないことを指摘される。 アウブ・ダンケルフェルガーの第一夫人を始め上位の領地からかなりの優良物件と認識される。 ユレーヴェで眠っていた二年間の間に「エーレンフェストの聖女」としての噂を広められ有名になる。 これはローゼマインを領主の養女とするにあたって、貴族たちに説得力をもって説明するため、都合よくまとめた美談から生み出されたローゼマイン像のこと。 しかし、美談のほとんどが嘘ではなく実力と実績が伴っており、領主の養女となったあとも新たな聖女伝説を生み出し続けている。 第五部でアーンヴァックスの加護を受け、年相応に成長する。 子供らしい丸みを帯びていた顔は少しほっそりと輪郭を変え、愛らしさのあった顔立ちは玲瓏とした美しさに変わり、すんなりと伸びた指先に子供の丸みはなく、しなやかさを持つ。 その体は女性らしい柔らかさを帯びているけれど、未完成という雰囲気で、成人を前にした少女だけが持つ特有の儚い美しさを持つ姿になる。 中身を知らない人が見たら、聖女とか女神と言われても信じそうな美人。 ある事情から英知の女神・メスティオノーラを一時的に宿らせ、本当に「女神の化身」になってしまう。 ローゼマインの養父であり、ヴィルフリートとシャルロッテ、メルヒオールの実父。 領主として甘やかしたりはしないが、厳しくすることが出来ず、ヴィルフリートの教育は母ヴェローニカに任せていたため騒動を起こす切っ掛けとなってしまった。 フェルディナンドの異母兄で、よく彼を呼び出しては仕事を手伝わせている(仕事が出来ないわけではない)。 ヴェローニカに甘やかされて育ったため、ヴィルフリートも自分と同じ様になるのだと信じていたが、ローゼマインと一日生活を交換した際に、フェルディナンドに「次期領主に向かない、廃嫡しろ」と言われたことでヴィルフリートが次期領主としての努力が足りないことを悟る。 ゲオルギーネと争って(当時のジルヴェスターがトラウマを持つ行為までする)領主の地位に就き、姉弟間で争うことを嫌いヴィルフリートを次期領主に決めたことが原因だと自覚した。 マインに対し、他領の貴族を呼び出し騒動を起こした叔父でもある神殿長を処刑(フェルディナンドの報告書に数えきれないほどの罪状もあり見逃せなかった)、エーレンフェストに入るための書類を偽装した母でもあるヴェローニカを幽閉させる。 銀に近い金髪に藍色の瞳。 ジルヴェスターより二つ年上でジルヴェスターを押さえられるという偉大な能力を持っているとカルステッドは評している。 ローゼマイン曰く、肝っ玉母ちゃんの雰囲気が漂っている。 ヴィルフリートを生んだ直後に義母ヴェローニカに取り上げられてしまい、何もしてやれなかったことを恨んでいる。 ヴィルフリートがローゼマインの提案で一日生活を取り換えたことで、ヴィルフリートに教育が行き届かずに洗礼式を終えても文字もかけない状態を知った時は、怒りの感情を押し殺して先を見据え、周囲の意見を真剣に聞いた。 ローゼマインが考案した教材に驚愕の嘆息を吐き、ヴィルフリートを更生したことに感謝するようになる。 ジルヴェスターが下町にお忍びで行っているのを知っていながら、ここぞという時に使う等、策士な面も持つ。 嫁姑戦争が大変で、姑に目の敵されていた神官長に同情的だった。 ただし、神官長を叱り飛ばせる数少ない人物でもある。 その辺りの縁からエルヴィーラと仲が良く、彼女に協力してもらって、フロレンツィア派を作り上げている。 母譲りの淡い金髪に、ジルヴェスターによく似た深緑の目をしている。 ローゼマイン曰く、ミニジル様。 春に洗礼式が終わったので、ローゼマインと同じ年だが、兄になる。 ジルヴェスターにそっくりな性格。 勉強するのが嫌いで、護衛騎士を撒いて逃亡すること多い。 よく逃げるため普段褒められることがなかった。 ローゼマインが城を自由に出入りし、教師が付けられていないようにみえるのに、夕食の時間に父と母から褒められているのに嫉妬していた。 初めから次期領主が内定して、ヴェローニカに甘やかされた結果、洗礼式を終えても字が書けずフェシュピールも演奏できない状態だった。 ローゼマインの更生計画で、孤児達との格差を見せつけられ、廃嫡をちらつかせるなど、フェルディナンドを畏怖するようになった。 教育が甘かったせいか、普通の貴族の子よりも子供で、空気を読めないことがある。 ヴェローニカ派と呼ばれる貴族に唆され幽閉されたヴェローニカに会ったため、次期領主内定を取り消される。 ヴェローニカを慕っていたが、彼女が犯した罪状とローゼマインが受けた被害を聞きショックを受ける。 貴族院では1-3年生の表彰式で優秀生に選ばれ、社交ができるようになった。 騎士の講義をとっているかは不明だが、騎士と共に訓練はしておりディッターやターニスベファレンなどの戦闘にも参加している。 三年生時にレスティラウトから、外部から見たローゼマインの能力や功績、事業への関わり方といったものには無自覚であり、ローゼマインの存在がヴィルフリートはもちろんエーレンフェストそのものが釣り合わないことを指摘される。 支持を取り付けようという目的でライゼガング系の領地へと訪問することを決定、情勢からランプレヒトらが制止しようとする中強行し、バルトルトの暗躍やギーベ・ライゼガングの準備不足のため、ヴェローニカに恨み骨髄でヴェローニカ派の失脚により有頂天なライゼガングの古老達から厳しい言動に晒されたらしく、周囲の側近に当たるなど荒れた行動をとるようになった。 こうしたこともあってローゼマインの婚約者という立場は重荷になっていたらしく、婚約解消後はむしろ解消してただの兄弟という関係になってよかったと感じており、荒んだ言動は鳴りをひそめるようになった。 ヴェローニカの所業は聞かされたことはあっても殆ど理解していないようで、ギーベ・ライゼガングにそのことを指摘され、自身とシャルロッテとの扱いの差も知らず驚いていた。 洗礼式前だが、第三部の終盤で洗礼式を迎える。 母譲りの容姿。 淡い金髪に、藍の瞳、愛らしい顔立ちまでよく似ている。 ローゼマイン曰く、「わたしの妹、マジ可愛い」。 ローゼマインの行ったことの素晴らしさなどを聞いていたため姉と慕い憧れている。 洗礼式を迎えるにあたり祝福を授けて欲しいとおねだりする。 ローゼマインが作製した、神について描かれた絵本やカルタを見て育つ。 兄の失態をフォローし、自分の洗礼式では祝福を与えてくれた上に、さらわれた自分を助けてくれたローゼマインを尊敬している。 ローゼマインがユレーヴェで眠っていた二年間で神殿長の代理を務めて、その大変さから尊敬は崇拝に近付いた。 洗礼式に賊に襲われ誘拐されかけるが、ローゼマインに救出され無事だった代わりにローゼマインが毒薬を飲まされ、生死の境を彷徨ったことにショックを受ける。 彼女がいつ目覚めてもいいようにと神事を覚え、社交をこなし、ヴィルフリートを支えられるようになるまで成長する。 ローゼマインと同様に花嫁修業より仕事を優先する傾向にある。 ヴィルフリートとは同腹の兄妹ではあるが、ヴェローニカによって育てられたヴィルフリートとは洗礼式前に一緒に暮らしたことがなく、お兄様に勝って次期領主になるようにと育てられたこともあって、負けられない競争相手という認識が強い。 ローゼマインが社交面で不安があるため、それを支えるのは自分の役目だと思いを強くし、邁進していく。 深緑の髪、黒の瞳。 前ギーベ・ハイデンツェルの娘であり、前ギーベ・ライゼガングの孫娘でもある。 そのためライゼガング系貴族の出身であるが、フロレンツィアやフェルディナンドなどヴェローニカに迫害されている貴族を守るためにフロレンツィア派を立ち上げた。 貴族としては情が厚い方で、血のつながらないローゼマインのことを実の娘のように優しく見守っている。 その一方で貴族としての心構えもしっかりしており、第三夫人であるローゼマリーの娘の(ということになっている)ローゼマインを裏の事情を呑み込んだうえで母親として洗礼式を受けさせたり、家中のバランスをとるためには敢えて警戒している第二夫人のトルデリーデに肩入れすることもある。 ローゼマインが来るまではヴェローニカの天下だったため、エックハルトは名捧げの主のフェルディナンドが神殿入り、ランプレヒトは家族を守るためにヴィルフリートの護衛騎士に、コルネリウスは兄二人の苦労を見てやる気なしとなっており、しかも第二夫人のトルデリーデが息子のニコラウスを跡継ぎにしようと画策するなど先行きの見えない状況に陥っており苦労していた。 ローゼマインが来てからはヴェローニカの失脚もあって状況が変わり、息子たちの立ち位置も好転、カルステッドとの仲も政略結婚からの義務感ではなく心を通わせることができるようになった。 このことから、ローゼマインには感謝している。 本人はフェルディナンドの熱烈なファンであり、ローゼマインが印刷業の寄付金集めでフェルディナンドのイラストを販売することに乗り気である。 派閥の同志と共謀してフェルディナンドには内緒で彼をテーマにしたイラストや書籍を販売している。 売り上げは上々らしい。 エックハルト 声 - カルステッドの長男。 濃い緑の髪に青の瞳。 ローゼマインの出生を知っている。 妻を亡くし、まだ独身。 貴族院在学時、フェルディナンド情報を母に流してお小遣いを得ていた。 フェルディナンドの護衛騎士。 神殿に入ったのに諦めない変わり者。 フェルディナンドに亡き妻共々名捧げをするほどに忠誠を誓っている。 お父様譲りの赤茶の髪に明るい茶色の瞳。 領主の息子ヴィルフリートの護衛騎士。 ダームエルとは同期。 恋人と結婚したかったが、許可が下りず、別れの手紙を送った。 しかし、第5部においてある事情から結婚を認められる。 若葉のような明るい緑の髪に黒い瞳。 兄二人の苦労を見て上級貴族としてそこそこ頑張ればいいというやる気なしの状態に陥っていた。 ローゼマインの護衛騎士となったのもエルヴィーラから頼まれたからという側面が大きく、当初は乗り気ではなかった。 しかしローゼマインが襲われてからは覚悟を決め、今度こそ守る、と魔力の増幅、勉強を頑張っていた。 ローゼマインの騎士となったことで主であるローゼマインに恥ずかしくない成績を収めるようになる。 現在ではローゼマインとの仲もとても良好で、主を守るためならたとえ保護者のフェルディナンドや異母弟のニコラウスでも必要以上の接近は拒むなど極度の過保護状態に陥っている。 トルデリーデ カルステッドの第二夫人。 ヴェローニカの側仕えで名捧げし、ヴェローニカの心痛の原因だったフェルディナンドが嫌いで、平民上がりという噂が立つローゼマリーの娘であるローゼマインが気に入らない。 また、ヴェローニカを白の塔へ幽閉したアウブにも思うところがある。 ヴェローニカを後ろ盾に息子のニコラウスをカルステッドの跡継ぎにしようと画策していたため、カルステッドの第一夫人であるエルヴィーラの警戒対象になっており、エルヴィーラの娘として洗礼を受けたローゼマインは子のニコラウスも含め、接触禁止となっている。 集まる情報をゲオルギーネに名捧げした貴族に流していたことで処分される。 処刑はされていないが幽閉されて魔力を奪われる罰を受けた。 ローゼマリー カルステッドの第三夫人。 享年二十歳。 設定上はローゼマインの母親。 お母様曰く、お父様の騎士心を刺激するか弱い人だったらしい。 面倒な親戚がいるらしい。 ブリギッテ 中級貴族でローゼマインの神殿での護衛騎士を務める。 暗い赤の髪にアメジストのような瞳。 貴族女性の平均に比べると大柄で引き締まった体をしている。 ローゼマインが発案した欠点を隠す新たな衣装を身に纏ったことで多少のトラブルが起きる。 可愛いもの好き。 自分には似合わないので、こっそり愛でている。 中級貴族の娘。 淡い水色の髪に深い青の瞳。 護衛騎士には見えないお嬢様然とした外見のため、ローゼマインの社交界・お茶会での護衛騎士を務める。 勉強が嫌いだからという理由で騎士を目指している。 スピード特化の戦い方を得意としていて、中級貴族にしては魔力多め。 典型的な脳筋タイプの騎士で考えるのを放棄し、本能に従った戦いをする。 そのため貴族院での座学の成績は底辺におり、退学を覚悟していた。 それを嘆いたローゼマインがダームエル、ブリギッテ、コルネリウスを巻き込み「アンゲリカの成績上げ隊」を結成し、課題とそれぞれに報酬と成功報酬を定め鼓舞する。 結果としてコルネリウスの成績も向上し、成功する。 アンゲリカ自身はローゼマインの魔力を欲し、自らの剣に魔力を注いでもらった結果、 魔剣シュティンルークとなる。 ローゼマインが魔力を注ぐ際にアンゲリカに足りないのは知識だ、と思いながら注ぐもエックハルトに止められ、それを調べるためフェルディナンドが魔力を流した結果生まれたため説教臭い魔剣となる。 神々の名前を全て覚える神学の補講で合格した直後にもかかわらず、アンゲリカは加護を受ける実技で神々の名を覚えていなくて唱えることができず、適性があるのに加護が得られなかった珍しい実例となったが、それは神々の名前を覚えられなかった本人のせいでもあった。 加護の再取得ではシュティンルークの補助もあり適性のある加護を授かった。 フランが神殿での筆頭側仕えなら、彼女は貴族関係に於いての筆頭側仕えになる。 淡い灰色の髪に黒い瞳。 上級貴族の未亡人で、すでに孫もいる。 ローゼマインを姫様と呼び、神官長を「坊ちゃま」と呼ぶ。 神官長の呼び方は結婚したら改善するらしい。 カルステッドの教育係を務め、その後、ジルヴェスターの乳母をしていた。 フェルディナンドの養育にも関わった。 ジルヴェスターの乳母の仕事を終えた後は、側仕えとして仕えていた。 ジルヴェスター自らの頼みでローゼマインの側仕えとなった。 旧ヴェローニカ派の粛清の後、自らの基盤を削る形になったジルヴェスターを支える人間が必要だというローゼマインの判断から、ジルヴェスターの側仕えに戻る。 オティーリエ 上級貴族の奥様。 子供が全員貴族院に入る年になったので、ローゼマインの教育係となった。 エルヴィーラと仲良し。 エルヴィーラと同じくフェルディナンドのファンで彼に関する印刷にも係わっている。 ダミアン ベンノの下でダルア契約をしているギルド長の孫でフリーダの兄。 淡い栗色の髪と琥珀のような瞳。 様々な商会でダルアとして働いてきたため経験豊富。 ノーラ ハッセの村で保護された孤児。 ローゼマインの提案で灰色巫女として孤児院に入る。 トールの姉。 薄紫に近い青みを帯びた髪に青い瞳。 綺麗な顔立ちをしている。 三年前に流行り病で両親と死別し、成人と同時に貴族へ売られる予定だった。 小神殿の孤児院へと移り、小神殿が襲撃されても相手が吹き飛ばされたことで、安心して体を休めた。 冬籠りでエーレンフェスト神殿に行ったときは、最年長のため小神殿の面子では一番環境の変化に適応できていなかった。 自分より小さい子供達に教えられてばかりの境遇に自信をなくしていたが、編み物を皆に教えることで役に立っている実感を得て居場所ができた。 出産を手伝ったことがあり、リリーの出産はハッセの女性と共に行った。 成人し、灰色巫女となる。 トール ハッセの村で保護された孤児。 ローゼマインの提案で灰色神官として孤児院に入る。 ノーラの弟。 薄紫に近い青みを帯びた髪に青い瞳。 姉とよく似た綺麗な顔をしているが表情が険しいことが多い。 姉が今までにも色々な男から狙われたため、必死で守ってきた。 強気で喧嘩早いように見えるが、全部姉を守るため。。 ノーラが売られないならと、小神殿の孤児院へ移ることを決めた。 小神殿では一緒の部屋で寝れないことを反発するが、ノーラと怒りを露わにしたフランに窘められて、無礼な態度を取ったことを謝罪をした。 冬籠りでエーレンフェスト神殿に行ったときは、森への採集や工房での紙作りを通して馴染んでいった。 成人し、灰色神官となる。 リック ハッセの村で保護された孤児。 ローゼマインの提案で灰色神官として孤児院に入る。 マルテの兄。 深緑の髪に、灰色の瞳。 眉が太く、凛々しい顔をしている。 孤児院ではトールと一番仲が良かったが、両親が同じ流行り病で死んで、孤児院に入った時期が同じだったため。 妹を売られまいとして、マルテと共に小神殿の孤児院へと移る。 自由より安全を選び、マルテに笑顔が戻ったことを喜んだ。 冬籠りでエーレンフェスト神殿に行ったときは、森への採集や工房での紙作りを通して馴染んでいった。 成人し、灰色神官となる。 マルテ ハッセの村で保護された孤児。 ローゼマインの提案で灰色巫女として孤児院に入る。 リックの妹。 深緑の髪に、灰色の瞳。 内気な性格がそのまま出たようなおとなしくて可愛らしい顔。 人見知りで内気。 お兄ちゃんっ子。 自分の主張をすることがあまりなく、小神殿では規則に合わせて、ノーラと寝ると言った時はリックを驚かせた。 冬籠りでエーレンフェスト神殿に行ったときは、小神殿の面子で一番最初に馴染んだ。 ローゼマインの収穫祭に同行する徴税官。 灰色の髪で茶色の瞳、やや小柄で細身。 貴族院では文官と側仕えのコースを修了している。 情報と素材を収集するが趣味の変人。 情報収集の腕はフェルディナンドが認めるほど優秀だが、素材収集に関してはただ集めるだけと変人。 女装して貴婦人のお茶会に忍び込んだこともある。 女装の腕も完璧で違和感がないほど。 なお、女装時は「グードルーン」と名乗る。 マインの情報集めのために下町にも入り込んだ。 自分の集める情報を有効利用する神官長に、学生時代に名捧げして忠誠を誓っている。 オズヴァルト ヴィルフリートの筆頭側仕え。 職務怠慢の叱責を受け、リヒャルダの教育を受けている。 ヴィルフリートの教育でフロレンツィアから失望され、一番の入れ替え候補だと知っていたため、別人のように働くようになる。 更生計画で、側近に危機感が足りないものが多いことを認識した。 モーリッツ ヴィルフリートとローゼマインの教師。 多くの子供を見てきたせいで、ローゼマインの賢しさが不気味に思えるが、「ローゼマイン様だから」で流すことを覚えた。 ローゼマインがユレーヴェに眠ってからは、子供部屋で行っていた教育を引き継ぐが、覚書しか残されていなかったため苦労する。 二年の間に試行錯誤を繰り返して、子供部屋を動かす流れを作った。 リヒト ハッセの町長の補佐をしている人。 神殿長の機嫌を取っていれば良い時代が終わったが、町長がハッセの孤児院へ襲撃をした罪で一年間の奉納の儀を受けられなくなり胃の痛い日々が始まった。 カンフェル ローゼマインに目を付けられた青色神官。 側仕え共々、神官長の熱血指導教室で扱かれ中。 給料はいいが神官長の熱血指導に涙目。 その代わり、文官としての能力は上がっている。 フリターク 同じくローゼマインに目を付けられた青色神官。 側仕え共々、神官長の熱血指導教室で扱かれ中。 給料はいいが神官長の熱血指導に涙目。 その代わり、文官としての能力は上がっている。 旧ヴェローニカ派の粛清では、実家が旧ヴェローニカ派で犯罪に関わっていたため連行されてしまう。 しかし、フリタークがいなくなると神殿の事務仕事が滞ってしまうため、神殿長のローゼマインと神官長のハルトムートが嘆願して連れ戻した。 実家からの援助が無くなってしまったため神殿の仕事や写本など自分で給金を稼がなくてはならなくなるが、その姿がコンラートの憧れとなる。 フィリーネ 声 - 冬に洗礼式を迎えた下級貴族の娘。 蜂蜜色の髪に若葉のような黄緑の瞳。 おっとりとしていて、おとなしい子。 絵本の読み聞かせになると一番前に座り、最後まで絵本を見ている。 亡き母親のお話を絵本に残したいと思っている。 絵本やカルタの販売が始まった時は諦めたような寂しい表情を浮かべたが、ローゼマインが「自分の知らない物語を聞かせてくれるなら、それを担保に絵本を貸し出す」と言った時は嬉しそうな表情を浮かべる。 貴族院へ入院しローゼマインの文官として側近となる。 ダームエルに助けられてから好意を抱いているが気付いてもらえていない。 実母が亡くなり父、義母、弟コンラートの家族だが、新たに義弟が生まれる。 ローゼマインから魔力圧縮を教わるため講義代を稼ぐも義母に取り上げられ、実母の形見であるコンラートの魔術具を義弟のためにと取り上げられ命の危険があった時に、ローゼマインが父と実家を訪れたことで事態が発覚。 ローゼマインが形見である魔術具を買い取るも、父がコンラートを庇わず魔力が高い義弟を選んだことが決定的となりコンラート共々縁を切ることに。 フィリーネは城に一室を用意して貰い、コンラートは孤児院に入ることになったが、コンラートを救ってくれたローゼマインに感謝している。 いつかはコンラートを買い取り家族二人で暮らしたいと思っている。 ローゼマインの中央行きを知り、自身と弟の身の振り方で焦燥し、側近として相応しくない行動に走った際に、ダームエルに諫められた。 同時にダームエルとの婚約案をダームエル自身より提示されたが、ここで甘えては駄目だと選択肢から外した。 最終的には、コンラートの望みを聞き、成人するまでエーレンフェストに残留した後、ローゼマインを追って中央へ行くことを決断したが、その際の振る舞いを褒めたローゼマインには、自立した女性になった暁に、自らダームエルにクラリッサ式の求婚をする予定と打ち明けた。 孤児院院長後任予定の青色巫女見習いとなり、翌年、ローゼマインが中央に移籍するのに伴い孤児院院長に就任する。 エーレンフェスト攻防戦で孤児院の避難誘導を担当する。 ヘンリック ダームエルの兄で、フリーダの契約主。 茶色の髪に灰色の瞳。 ダームエルより濃い色。 誠実でおっとりとした雰囲気の優男でダームエルに顔立ちもよく似ている。 父を亡くし、若い身の上で当主になる。 基本的に真面目で温厚な一族のため、お金に苦労する。 後ろめたいことや、平民から無理やり搾取するようなことをしない。 経済的にはフリーダの家に頼っている状態。 ローゼマインと面会したときは、誼を結ぶようなことはせずに、トロンベ討伐でのダームエルの失態を詫びて、ダームエルが護衛騎士に取り立てられたことを感謝した。 イルクナー子爵 ギーベ・イルクナー、ブリギッテの兄。 赤毛に緑の瞳で、顔立ちはブリギッテと似ている。 ブリギッテをもう少し凛々しくした感じ。 脳筋家系の根源。 唯一の孫娘であるローゼマインにメロメロだが、当人には伝わっていない。 力加減が苦手らしく、ローゼマインを抱き上げて宙へ放り投げ、怪我をさせそうになって以降、身内からも愛情表現を警戒される。 ローゼマインが賊に襲われた時、率先して救出に向かう。 ローゼマインに毒薬を盛った犯人に怒りを覚え騎士団を厳しく指導すると同時に、ダームエルとアンゲリカを直接鍛えるようになった。 その影響なのか脳筋の傾向があるアンゲリカに益々拍車がかかっている。 紫に近い青の髪に緑の瞳。 彫りが深くて、くっきりはっきりとした目鼻立ちをしている美人。 上級貴族の妻となったアルステーデと、領主候補生のディートリンデという2人の娘がいる。 努力家でプライドが高く、権力欲が強い。 エーレンフェストの領主になれなかったことで、ジルヴェスターが憎い。 前神殿長に可愛がられていて、結婚後も交友が続いていた。 ローゼマインやエーレンフェストに強い恨みを持っており様々な暗躍を繰り返す。 前神殿長からエーレンフェストの聖典の情報を得ており、第五部で企みが明らかになる。 前神殿長が亡くなっていることをジルヴェスターから聞かされていなかったため領主会議でねちねちと責め、ジルヴェスターを精神的に追い詰めた。 前神殿長が亡くなっていることを知らせてくれたローゼマインに礼を言うためという口実でエーレンフェストを訪れる。 ヴェローニカと面会し、居場所を確認するとヴェローニカ派を使いヴィルフリートを罠に嵌め、領主一族に嫌がらせする。 エーレンフェストを手に入れるため、実の娘たちを別の目的で動かして囮にし、他領の貴族を唆すなど策を巡らせ襲撃する。 本人はエーレンフェストの神殿に秘密裏に潜伏し、礎奪取の機会まで潜み頃合いを見て礎の間に向かい、礎の間にいるであろうジルヴェスターを殺そうと即死毒を撒くも、身代わりなどの罠がタイミング悪く効果を発したこととジルヴェスターの強運により即死毒を回避され、直接対決となり、鍛え方や魔力圧縮・加護の再取得による歴然とした差で捕獲され、負け惜しみなのか感情の激発によるものかは不明だが、エーレンフェストにさらなる被害を与えると口にしたためジルヴェスターの手でそのまま討たれた。 ヴェローニカ エーレンフェストの先代領主夫人。 ジルヴェスターの母で、前神殿長の同腹の姉。 マインを追い出そうと他領の貴族を呼び寄せ、領内へ入るための書類を偽装したため幽閉される。 アーレンスバッハからやってきた元領主候補生ガブリエーレの娘であり、権力欲の塊のような女性である。 ジルヴェスターが生まれるとそれまで次期領主として育ててきたゲオルギーネから乗り換えたため、彼女からは内心恨まれている。 その実ジルヴェスターを傀儡の領主として権力をふるっていた。 先代アウヴ・エーレンフェストがフェルディナンドを連れてきたときも排除しようとしていた。 フロレンツィアから生まれたばかりのヴィルフリートを取り上げ、抱くことも教育することも禁じ、自ら甘やかせて育てる。 当然、フロレンツィアと仲は良くない。 幽閉されたこととローゼマインに再教育が必要と進言されたことで距離を置かれる。 コンスタンツェ ジルヴェスターの二番目の姉でフレーベルタークの第一夫人。 ゲオルギーネと比べられて育った。 魔力量が姉より少し低かったし、姉の敵意が面倒なので、早々に戦線離脱。 早く結婚してエーレンフェストから離れることを考えて成長。 貴族院で共に学んだフロレンツィアの兄を捕まえた。 アヒム ハッセの冬の館に送りこまれた灰色神官。 各地のお話を集めるグリム計画を担うことになる。 エゴン ハッセの冬の館に送りこまれた灰色神官。 各地のお話を集めるグリム計画を担うことになる。 フォルク イルクナーに派遣され、現地の娘と結婚を望む灰色神官。 灰色神官は出来る技能で売却金額が決まるが、フォルクは読み書き計算に貴族並みの礼儀作法に印刷技術、製紙技術と多岐に渡っており非常に高額だった。 そのため1度は諦めかけるもローゼマインの励ましを受け、1年間の猶予期間中に前向きに努力を重ねて達成した。 ローゼマインが眠っている間に結婚し子供を儲けた。 ローゼマインのおかげでお金を貯めることが出来結婚できたと感謝している。 ギーベ・イルクナー補佐として、冬の社交におけるローゼマインとの面談に参加するに至った。 リリー エグモントの側仕えだったが、妊娠したため孤児院に戻された灰色巫女。 しかし孤児院では妊娠・出産の知識が失われていたため、臨月を前にヴィルマ達と共にハッセへ向かった。 ノーラやハッセの女性たちの助けで無事に出産を迎える。 その後、ヴィルマの後任の孤児院管理人に指名される。 ジョイソターク子爵 ローゼマインの設定上の生母ローゼマリーの兄。 色々と問題行動を起こしていて、エルヴィーラに嫌われている。 ローゼマインに近づくも無視されている。 ローゼマインとシャルロッテを襲った襲撃犯として処刑される。 フェルディナンドが頭を抱え、ボニファティウスが呆れるほどに稚拙で穴だらけの襲撃・救出計画を自信満々に語る。 第四部 貴族院の自称図書委員 レオノーレ 声 - 上級騎士見習い。 四年生。 赤紫のような葡萄色の髪に、知的な藍色の瞳。 アンゲリカの推薦により、側近入り。 落ち着いていて、発育が良いせいか、とても大人びて見える。 騎士見習いと言われなければわからない。 文官見習いかと思う容貌。 トラウゴット 声 - 上級騎士見習い。 三年生。 濃い色合いの金髪と群青色の瞳。 リヒャルダの娘とボニファティウスと第二夫人の息子の間に生まれた子。 しかし戦闘となると功を焦り命令を無視して敵に突進していく。 リヒャルダの推薦でローゼマインの護衛騎士になるも本人はローゼマイン式魔力圧縮を得るためになったと言う。 呆れたローゼマインは体面を考え、魔力圧縮を教える代わりに自主的に護衛騎士を辞任するように言われ、実行する。 ユーディット 声 - 寺崎裕香 中級騎士見習い。 二年生。 ふわふわとした明るいオレンジの髪と菫色の目。 アンゲリカと同じようにポニーテールにしている。 中級騎士なのにボニファティウス様の弟子であるアンゲリカを尊敬。 自分も魔剣が欲しいと思っている。 しかし、スリングショットを使った投擲による遠距離攻撃の方が得意なため、そちらを伸ばすよう諭される。 三年生。 真紅のストレートの髪に飴色の瞳。 社交界に慣れていないローゼマインを全面的にサポートする。 リーゼレータ 中級貴族の側仕え見習い。 アンゲリカの妹。 四年生。 エメラルドグリーンの髪に、理知的な濃い緑の瞳。 髪は二つに分けて編み込み、できた三つ編みを後ろでさらにまとめている。 色合いは違うけれど、顔立ちはアンゲリカによく似ている。 目端が利き、無駄口を叩くことはなく、くるくると動く。 笑顔を忘れず、控えめな仕事ぶりはリヒャルダのお気に入り。 オティーリエの末息子。 特徴的な朱色の髪に橙のような明るい瞳。 その信奉度合いは、旧ヴェローニカ派の子供を親の連座から救うため、領主一族の誰かに名を捧げさせ、側近に加えるという計画の際に、望んでローゼマインに名を捧げたほど。 ローゼマインを研究テーマとし、ローゼマインが起こす祝福などを事細かにまとめた物には、フェルディナンドが興味を持つ。 ローゼマインの中央行きとフェルディナンドがアーレンスバッハへ向かうことが決まり、後任として神官長を務めた。 熱心なローゼマイン信者で忠誠心が高く、フェルディナンドは使い方を誤らなければ、強力な味方だと評価している。 孤児院では熱心な程にローゼマインの素晴らしさや女神であるかを説き、エーレンフェストの女神説が他領にまで広まるようになる。 ローゼマインが神事で祝福をする度に起こる奇跡を見たいと願うも神官長の仕事や文官の仕事があり機会を逃している。 ローデリヒ 声 - エーレンフェストの下級に近い中級貴族の文官見習い。 オレンジに近い茶色の髪に焦げ茶の瞳。 旧ヴェローニカ派の親を持つ。 教材を貸してほしくて騎士物語を教えたら、本になったことに感激。 以後、せっせとお話を集めていた。 二年前の狩猟大会でヴィルフリートを陥れた子供の一人。 そのため文官候補からも漏れ注意人物として見られている。 ヴィルフリートを唆し遠ざけられるようになってから父に疎まれるようになったが、ローゼマインは派閥に関係なく評価してくれるからとローゼマインに名捧げする。 マティアス 声 - 梅原裕一郎 ゲルラッハ子爵の末息子で、上級に近い中級騎士見習い。 濃い紫の髪に青の瞳。 家族内で唯一ローゼマインと間近で接している。 あまり期待をかけられずに育ったせいか、冷静に家族を見ている。 後にアーレンスバッハがエーレンフェストを侵略しようとしていることが判明し、それに加担するエーレンフェスト内の貴族一族を粛正することになり、ローゼマインの提案で名を捧げること(貴族院に通うものは領主の子、それ以外は領主に)で粛清対象から外れる。 ゲルラッハ子爵はゲオルギーネに名を捧げており、成人している子供たちにもゲオルギーネへの名捧げをさせた(マティアスは未成年であるため回避された)。 父がエーレンフェスト内にアーレンスバッハの騎士を招き入れるなど彼女の企みに深く加担していたことにショックを受ける。 貴族院の寮食で、ローゼマインの考案したスープや野菜煮込みを食べて、野菜のうまさに開眼した。 イグナーツ 声 - 遠藤広之 ヴィルフリートの側近で、文官見習い。 書類で神官長からの合格を得て喜んだり、連絡を忘れたりする。 ちょっとずれたへっぽこ文官だが、ヴィルフリートと共に成長中。 アナスタージウス 王族の第二王子。 豪奢な金の髪にグレイの瞳。 初対面のローゼマインに聖女の噂と違うと言い放つが、逆に皮肉と嫌味を言われ驚く。 ローゼマインの常識はずれな行動と言動に振り回される。 エグランティーヌに結婚を申し込んでいるが断られている。 しかし、ローゼマインのアドバイス通りに話をし気持ちが伝わる。 エグランティーヌを得る代わりに、王位はジギスヴァルトに譲る。 独占欲が強く、エグランティーヌが欲したリンシャンなどを先行して販売させようとしたり、エグランティーヌを讃える曲を捧げるように言った時もローゼマインをエグランティーヌが褒めたりした時は機嫌が悪かった。 交渉やそれまでの出来事にて、結婚の仲立ちをしたローゼマインを脅迫したり、意思や状況を考慮せず一方的に要求を突き付けたことからエグランティーヌを含めて王族とは友好関係を結ぶことはできないと判断され、エアヴェルミーンを失ったエーヴィリーベのごとくローゼマインから隔意を持たれるようになる。 エグランティーヌ 政変時の第三王子の娘。 アウブ・クラッセンブルクだった祖父の養女となったため、現在はクラッセンブルクの領主候補生。 豪華に波打つ金の髪に明るいオレンジ色の瞳。 養父はエグランティーヌを守るために養女にしたことを少し後悔している。 王族に嫁ぎ、元の身分を取り戻してほしいと望んでいるのは知っていたが、本人としては争って欲しくないと思っている。 ローゼマインに振り回される結果となったアナスタージウスの本音を聞き結婚することに。 全属性の持ち主で貴族院を卒業後、引退した王族傍系の先生に代わり、貴族院で領主候補生コースの教師になる。 奉納舞の役どころは光の女神だったが、舞う姿は役そのままの光の女神のようだと言われている。 貴族院での友人は、大領地はアドルフィーネくらいで中小領地のほうが多い。 祠巡りをした時に、祈りを捧げた神から懐妊していることと子供に障るので祈りを止めるように言われ、奉納した魔力を祝福として返される。 自分が祈れなくなったことを知ったエグランティーヌはローゼマインに頼むが、貴族は洗礼式まで子供が居ることを表に知らせないため、酷く一方的な命令ともつかない頼みになってしまい、ローゼマインに王族への不信感を根付かせてしまう。 その後の王族との交渉でも、ローゼマインの意思や状況・負担を考慮することがなかったためエグランティーヌ本人は友達という感覚であったようだが、ローゼマインは一連の行動から自身の考える友達付き合いは無理と判断された。 この後に女児を授かっている。 貴族院防衛戦後の戦後処理において中継ぎのツェントになることを決め、ローゼマインに名捧げをしグルトリスハイトを授かる。 ジギスヴァルト 王族の第一王子。 アナスタージウスとエグランティーヌを求め争っていたが、アナスタージウスがエグランティーヌを得る代わりに継承権を放棄したことで時期王の座が転がり込んで来る。 第一夫人にアドルフィーネを迎える予定。 アーレンスバッハに扇動された領地から突き上げにより、エーレンフェストに「ローゼマインを中央神殿の神殿長に入れられないか?」と打診を送るも、そのことが原因でエーレンフェストを追い詰める結果に。 ローゼマインが最もツェントに近いと知ると王族の養子になり婚姻を結ぼうと話を持ち掛けるも、ローゼマインにアーレンスバッハへ嫁いで行ったフェルディナンドの連座回避と待遇改善等を条件に出され、それをすべて呑んだ上で婚約する。 ローゼマインがグルトリスハイトを手に入れることが確定しているからと加護を増やそうともしなかった。 貴族院防衛戦の戦後処理において、グルトリスハイトを持ち、女神の化身として王族を必要としなくなった権威(女神の御力)と功績を得たローゼマインとフェルディナンドとの会談で、フェルディナンドを含むアーレンスバッハの断罪を求めるも、騎士団長の裏切りやランツェナーヴェによる貴族院襲撃の際に中央を護ることに専念し礎のある貴族院を護ろうとしなかったことをローゼマインに指摘されている。 ツェントの世襲制度を廃止し実力による競合に戻すという事実上の王族解体を要請され、白の塔への隔離と貴族院防衛戦を詳しく記した印刷物を用いた宣伝による王族の権威失墜か制度移行を前提とした中継ぎツェントとアウブとして職務に励み、実力でツェントを継承していく可能性を残すかの選択を迫られる。 中継ぎツェントとして自身が名乗りを上げるも、反故が見込めない神々との契約や、奉納舞の儀式でローゼマインへの名捧げが必要と述べられた時にそれを厭い、自身や王族がローゼマインよりも下位になることをよしとしなかったためトラオクヴァールと母から次期ツェントの資格なしと判断されて捕縛された。 交渉時にローゼマインにやり込められたことでアナスタージウスの「幽閉すべき」という意見に共感を示しており、妻となるローゼマインの離宮を他の王族とは異なり人目に触れることが困難なアダルジーザ離宮にすることを承知するなどの動きから結婚後は幽閉しようとしていたことが窺えた。 アドルフィーネ ドレヴァンヒェルの領主候補生。 エグランティーヌの友人。 波を描くワインレッドの髪、琥珀の瞳。 エーレンフェストの情報を虎視眈々と狙っている。 ローゼマインが一年生の時の全領地お茶会で貰った試供品のリンシャンを分析。

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本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~

ローゼマイン フェルディナンド 結婚

第一部~第二部までの名は「マイン」。 エーレンフェストの下町に暮らす、兵士の娘。 物語開始時点で5歳。 身食いゆえの魔力暴走で死にかけたことを契機に、前世である、本須麗乃の記憶を覚醒させる。 前世では「三度のご飯より愛してる」というほどの本好きであり、本を読むためにはいかなる努力も惜しまない。 転生した世界では地球とは違い、本が貧しい平民には手が出せないほどに高価であることを知り、一度は絶望しかけるが、「本がなければ、自分で作ればいい」と決意する。 本を心置きなく読むための環境を作るために、異常なほどの行動力と現代日本由来の発想で多くの人を巻き込み、その過程でタイトル通りの下剋上を果たしてゆく。 容姿 さらりと流れるストレートの髪は夜空のような紺色。 よく手入れされていて、上級貴族の娘でもあまり見ない程に艶がある。 感情をよく映す月のような金色の瞳。 顔立ちは整っている。 日の光をあまり知らない白い肌で、小さな手は全く荒れていない。 外見だけならば文句の付けどころがない。 発育不全なので、外見は実年齢よりかなり幼い。 人物像 本にわずかに香るインクの匂いを嗅ぐと安心するというある意味変人であり、持っている知識も母から教わったおかんアートや強制的に習わされた音楽系を除けば、本関係だけという極めて偏った知識になっている。 本や活字に対する異常な情熱と極めて偏った知識を武器に、とにかく本を読みたい一心で邁進する。 本が絡むとすぐ暴走するため、毎回保護者軍団に叱られているが、それでも自重はしない。 感情の昂ぶりなどにより、普段は意識的に抑えている 後述 体内魔力が解放され、体内の魔力濃度が飛躍的に上がると、瞳が虹色に変わる。 全属性の魔力を持っている。 風の属性か光の属性が一番強い、とマインは推測している。 魔力量は、第四部時点でエーレンフェスト領内第2位。 フェルディナンドに劣るものの、マインが現在最も魔力量の伸びしろが高い年代であることを考えると、最終的には作中最高峰の魔力量の持ち主になると思われる。 身食いという謎の不治の病に身を冒されている極めつけの虚弱児で、少し歩いては熱を出して寝込み、興奮しては失神して寝込み、引きずり回されただけで死にかけて寝込んでいる。 後に、身食いとは体内に貴族並の魔力を持つ平民であることが発覚する。 つまり「身食い」は病名でなく、魔力過多の平民自身を指す。 一般的な平民も体内に魔力自体は保有しているが、非常に微々たるもの 最終的な身食いの末路は、成長とともに増えすぎた魔力 熱 が自分の器の許容範囲を超え、制御不可な魔力により心が食われ、身体機能も停止し、死を迎えることとなる。 ただし、貴族しかまともに手に入れることができない魔術具を手に入れ、魔力を体外に出すことができればこの限りではない。 前世の記憶を思い出した後のマインは、普段その魔力(熱)を、独自で編み出した方法により圧縮し、自力での抑え込みに成功している(貴族は増えすぎる魔力を吸収する魔術具があるため、ある一定の年齢となるまで自力圧縮せずともよい)。 その特殊な圧縮技術はローゼマイン式圧縮方法と名付け、広まっていくことになる。 精神面は元々本須麗乃が人との交流をあまりしなかった面もあるのだが、基本的にマインの年齢面に引きずられている。 そのため、無鉄砲に動いたり、情緒不安定だったり、腹を隠して遠回りに読み取ったりする貴族との会話にも一苦労したり、誰かを追い詰めると考えただけで体調悪化があったりする等、色々な面での本作の制限にもなっている。 また、天性のトラブルメーカーと人運を持つ。 経歴 第一部 死にかけて前世の記憶を思い出したマイン。 しかし平民として生まれたが故に、本を手に入れることができないどころか、文字を読める者すら周囲にほとんどいない。 それでも本を諦めきれないマインは、虚弱体質な身を押して、まず文字の勉強と紙作りから始めることにした。 異世界の常識、文字、食材や材料を学び、商人になる夢を持つルッツを知識面でサポートしつつ、元旅商人で現在は町の兵士であるオットー、商人のベンノ、マルクの協力を得て、植物紙を作ることに成功する。 そして迎えた洗礼式、マインは神殿で念願の図書室を発見し、図書室に出入りするため神殿の巫女になることを神殿長に直談判するのだった。 第二部 領地全体で不足している魔力を奉納することと引き換えに、平民の身でありながら、貴族の子しかなれない青色巫女見習いとしてマインは神殿入りをはたす。 神殿付属の孤児院に、側仕えのギルの案内で訪れたマインは、孤児を世話する者がおらず、小さい子供から餓死している現状を目の当たりにする。 本を安心して読む環境を作るために、マインは孤児院長となり、改革に乗り出す。 専属となる、鍛冶師ヨハンや、絵を描くことが得意な灰色巫女ヴィルマの助けもあり、遂に異世界初の植物紙の本が完成する。 第三部 第二部で他領の貴族から狙われたマインは、家族を守るために、出自を上級貴族の娘ローゼマインに変え、領主の養女となった。 神殿の仕事、工房の監督、貴族社会の勉強、魔力の訓練、金策、領地への魔力供給、体調回復薬の素材収集、領主の家族問題……。 やること山積みの超多忙生活の中、ローゼマインはついに本の量産体制を整えることに成功。 特製の絵本とカルタで貴族社会に殴り込みをかける。 ローゼマインとなったマインは、前の家族と話せない、貴族にも慣れない環境の中、本を作ること、読むこと諦めずに励むことになる。 特に第三部で手に入れた騎獣、レッサーバスは大きさを自在に変えられ、盾にも檻にもなり、傍仕えや荷物を運んだり、移動手段(歩く体力のないマインにとっては特に)になったりする等、八面六臂の活躍である。 第四部 ユレーヴェによる眠りは2年間に及んだ。 10歳になり ユレーヴェは成長を止めるので、外見は8歳のまま 、いよいよ貴族院へ向かうことになったローゼマイン。 目当てはもちろん国内第二位の規模を誇る図書館! しかし「全講義合格&一学年全員座学合格まで図書館禁止」の無慈悲な命令がローゼマインの前に立ち塞がる。 自重を忘れたローゼマインは一刻も早く図書館へ向かうため全力を発揮。 やがてその暴走は大領地の領主候補生や王族の目に留まり……。 第三部に作ったユレーヴェで虚弱体質が完治する筈だったのだが、第三部のラストで受けた毒薬のせいで、完治はできてはいない だいぶマシにはなった。 現在は、2年間のユレーヴェによる薬漬けで、身体補助の魔術具なしではまともに動かない体のリハビリ状態である。 ただし監視がいないのでサボリ気味 第五部 冬の貴族院生活も3年目。 大小様々な悩みを抱えながらも貴族院での本の普及に努めつつ、 本人的には不本意な事も多いが 様々な伝説を作っていくローゼマイン。 講義の一環である儀式での新発見をきっかけに、国中で廃れていた神事の重要性が見直され始め、自領で神殿長を務めるローゼマインに、貴族院で神事を行うようにとの王命が下る。 そのような流れから、王族の国家運営に必要不可欠な魔術具の探索も命じられ、念願であった図書館の地下書庫への立ち入り許可を得たローゼマインは、目に映る風景が少しずつ変わり始めていることに気付く……。 話を追うごとに影響範囲を広げてきたローゼマインだが、第五部ではついに王族、そして国家全土の問題にまで関わることとなる。 支えであったフェルディナンドの不在、王族による無茶振り、様々な陰謀の気配、新たな加護を得るごとに変わっていく視界の風景と、様々な不安に翻弄されながら、ローゼマインは最大の転機を迎えることになる。 魔術 マイン(ローゼマイン)は平民からの転生者のため、魔術具も、それにまつわる知識も持っていなかった。 その後、自らが放つ威圧や、フェルディナンドの祝福、儀式による魔力供給によって、自らが魔術にまつわる知識、魔力の引き出し方、イメージを得ていく。 さらに、貴族の養女、もしくは貴族から魔術具を得る立場になった方が良いと考えたフェルディナンドの教育+図書室の聖典などによって、神への言葉の唱え方を覚えた。 そして、それらが結合した貴族の常識を知らないマインが使うのが彼女の魔術である。 当初、マインは魔力を放出する魔術具がないため、使うことはできず、儀式や戦闘の際にだけ祝福を出せる指輪(洗礼式で貴族が貰うものと同じ)を貸与されることで使えるようになった。 その時のマインは、自分が唱えた言葉が魔術になるとは思っていなかった。 ただ、周りを慮り、助けになる言葉を組み合わせたら魔術になっていたのだ。 その後、彼女は覚えた言葉を組み合わせることで、その時に合わせた魔術を使うようになる(本来、シュタープを持たないマインがそんな状況に巻き込まれる事自体があり得ないのだが)。 「神に祈れば魔法になるんですよね」とはマインの弁。 その後、貴族となったローゼマインは指輪を得ることで、いつでも魔力が引き出せるようになり、第二部での複数の神の祈りのせいか、神へ深く祈る言葉、音楽などでも、祝福が起きるようになっていく(特に貴族院でシュタープを得てからはさらに顕著)。 さらには本人のローゼマイン式圧縮方法の影響もあってか、神の意志(シュタープを得るためのもの)は最奥にあり、おそらくは王族、もしくは初代の王が神の意志を得たところで手に入れたのではないかと色々推察されている。 先ほど言ったシュタープやさらには騎獣も常識が違うせいか、他の貴族とは異なり、内部騎乗+大小自在なレッサーバスや、シュタープの武具化では、神具であるシュツェーリアの盾、ライデンシャフトの槍、闇の神のマント、フリュートレーネの杖、さらにはミズデッポウにまで変化することになる。 ローゼマインのイメージによって強化されたミズデッポウは片手で使えて便利だが、魔力が大量に必要な攻撃で、一定以上の魔力量がある者以外には取り扱いが難しい武器らしい。 関連イラスト pixivision• 2020-07-16 17:00:00• 2020-07-15 18:00:00• 2020-07-15 17:00:00• 2020-07-14 18:00:00• 2020-07-14 17:00:00 人気の記事• 更新された記事• 2020-07-16 17:59:03• 2020-07-16 17:56:45• 2020-07-16 17:55:15• 2020-07-16 17:55:09• 2020-07-16 17:54:07 新しく作成された記事• 2020-07-16 17:54:07• 2020-07-16 17:47:16• 2020-07-16 17:38:55• 2020-07-16 17:22:20• 2020-07-16 17:17:39•

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