フロイド ローズ チューニング。 ギターのクセを知れば調整が楽![フロイドローズ編]

フロイドローズ(ロック式トレモロ)搭載のギターを楽にチューニングできないか調べてみた

フロイド ローズ チューニング

歴史 [ ] ローズはやにインスパイアされたを演奏するギタリストであったが、昼間の仕事は宝飾品の職人であり、鉄工用の道具と知識を持っていた。 同時代のギタリストの常としてのシンクロナイズド・トレモロの不安定さに悩んでいた彼は1976年より独自のトレモロユニット(フロイド・ローズ)の製作に取り組んでおり、初期のユニットは自身がガレージで製作していた手作りのものであった。 彼の発明はすぐさま影響力のあるギタリストの注目を浴び、初期型ユニットのシリアル番号「1」は 、「2」は 、「3」は に渡っている。 もこれを入手した。 ローズ氏は1979年にはを取得した。 その後、前述のミュージシャンの影響による人気と需要の高まりに応じ、アメリカ市場向けは1982年にに販売が委託された(実際の生産は社)。 また、日本市場向けは1983年、既に前年から独自に類似品を「FRT-1」という品番で製造・販売していたに生産が委託され、「FRT-3」という品番で販売された。 その後、ナット部の規格が制定され、弦をロックしたままでもチューニングの微調整ができるファイン・チューナーを搭載したモデルが登場する。 初期「FRT-4」はツマミの位置がサドルに近く、演奏中に手がツマミに触れてしまう難点があったが、後にツマミの位置をサドルから離したモデルが登場し、これが弦をロックする種類ののスタンダードとなった。 人気急増の為、他各社は同様なユニットを開発し、特許侵害を犯す事となった。 実際に社は1億ドルの損害賠償の訴えを起こされている。 そのため、ローズ氏とKramer社は他社へのライセンス生産を許諾する契約を行い、各社からライセンス品が製造・販売されるようになった。 Kramer社との契約は1991年を持って終了、以降アメリカ市場では社が販売を行っている。 日本では社。 2005年に特許は期限切れで失効し、一部のライセンス品は安価になった。 概要と解説 [ ] ロック式ナット このトレモロユニットの基本的な概念は以下の3点である。 ロック式ナットとヘッドのテンションバーを伴って構成される事が多い。 フロイド・ローズ・トレモロユニットの基本概念 I 緑色の部分がフロイド・ローズユニットである。 左端にあるのがロック式ナット、右端にあるのがブリッジ部分で、弦は各サドル内で前後から挟み込まれて固定されている。 この場合、ブリッジ部分は弦の張力とボディ裏のスプリング・キャビティ内に張られたばねの張力を受けて平衡状態にある。 II これはアーム・ダウン時の概念図である。 弦はナットとサドルで固定されているので、シンクロナイズド・トレモロユニットのようにナット・糸巻き間やサドルとテイルピース(シンクロナイズド・トレモロユニットの場合、テイルピースはブリッジプレート下部に装着されたサスティン・ブロックである)間の張力変化が発生しない。 III これはアーム・アップ時である。 やはり弦の張力変化はナット・サドル間でのみ発生する。 調整方法 [ ] 上記の図 I にあるような「フローティング」状態にするのが最も一般的な使用方法であるが、この場合に弦が切れるとブリッジは後傾方向へ傾いてしまい 図 III の状態 、他弦のチューニングも狂ってしまう。 更に、一本の弦のテンションが他の弦に影響を及ぼす為、通常のやり方では最終的なチューニングが決まるまでの過程で各弦を何度もチューニングし直さなければならない。 この場合は、スプリングの本数を減らした上でキャビティに木片等を挟むなどし、ブリッジが前傾出来ない状態に固定した上で一度完全にチューニングをする。 その後木片とスプリングを元に戻し、スプリングの締め込みネジによって最終調整を行う。 エドワード・ヴァン・ヘイレン、などを含む一部のギタリストは「ハーフ・フローティング」状態 日本では「ダウンオンリー」若しくは「ベタ付け」セッティングとも呼ぶ でこのユニットを使用する事を好む。 キャビティが完全には掘り込まれていない状態もしくはスプリングと平行に設置されたストッパーによってブリッジが後傾しない状態を利用する。 この場合、弦切れによるチューニングの大幅変化が防げ、また6弦を全音下げたドロップDチューニング等への演奏中の移行も可能であるという利点がある。 この場合はスプリング調整ネジの締め込みをややきつくし、ブリッジが後傾しない状態で一度チューニングをし、その後スプリングの締め込みネジを適度に戻すという調整手順となる。 デメリット [ ] 上記のように弦交換やチューニングに手間がかかることが挙げられる。 元の弦のゲージから別のゲージへ移行したり、同じゲージでも違うメーカーの物を使う場合、トレモロユニットを持つブリッジは調整が必要になることがあるが、フロイドローズはその点非常にシビアである。 特にフローティング状態にある場合は弦のテンションとスプリングのテンションのバランスが崩れることから、細かな調整が必要となる。 弦張りの際、弦のボールエンド部をカットしなければならない点もフロイド・ローズの特徴である。 ギターの音質へのブリッジの影響はブリッジ自身の材質やボディ材とのマッチング等諸説あるが、一般的にフロイド・ローズを搭載する事によってサステインは向上し、 ハーモニクス も出しやすくなるものの、音質は「冷たく」 酷い場合には「薄っぺらく」 なると言われる。 これに対処する為にサステインブロックを大型のものに交換する方法が知られている。 ブラス製やチタン製等が各社から発売されている。 また、他のトレモロユニットと同様、ダブルストップベンド チョーキングを織り交ぜて複数弦を同時に弾く事 で正確なピッチを出すことは難しい。 弦をナットとブリッジで固定することから、当然ながら即座にチューニングを変えることは困難である(ファインチューナーの可動範囲では半音程度以上の調整は出来ない)。 EVHブランドの「D-Tuna」など、即座にドロップチューニングに変える製品も存在する。 前述したフローティング状態のユニットの場合、弦が切れた場合他の弦のチューニングも狂いやすくなる。 これを解消するために、HIPSHOTから発売されている「トレムセッター」やの「アーミングアジャスター」、ALL PARTSの「TREMOL-NO」といったパーツを取り付けることで弦が切れた場合や弦の交換の煩雑さを解決することが可能となる。 バリエーション [ ] 後藤ガットのGE1996T 初期型 最初のフロイド・ローズユニットは1977年に発売された。 ファイン・チューナーは搭載されていなかった。 、らこのモデルにこだわって使用しているギタリストも存在する。 はこれに近いものをへ搭載している。 Floyd Rose Original ファイン・チューナ搭載型のスタンダードなモデルとして一世を風靡した。 Floyd Rose II かつて生産されていた廉価版。 この初期型はブリッジ側にロック機構が無かったが、後にダブル・ロック方式へと改められた。 Floyd Rose Pro ロープロファイル ボディ面に対して低く設置される 用に設計し直されたモデル。 弦間の寸法がOriginalよりも狭い。 専用の弦を使用し、ブリッジサドルとナット部のクランプに、のダブルボールエンド弦の様に弦を固定する砲弾型のエンドを引っ掛けてレンチで固定するとチューニングが即座に終了するというシステムで、自身のブランドのギターに標準搭載されていた。 しかし専用の弦を用意しなくてはならない等の不便なポイントが露呈した為か市場で受け入れられなかった為に早々と生産が打ち切られ、現在では専用弦の入手がほぼ不可能となっており実用には耐えない。 トレモロユニットの他にも固定式ブリッジも存在した。 Floyd Rose Special Originalの同等品で製。 単体での市場供給はされておらず、ギター工場からの「ストック」 無改造 状態のギターのみに付属。 Floyd Rose FRX にNAMM SHOWにて発表された、等の「Tune-O-Matic」ブリッジとストップテールピースのブリッジ構成のギターにほぼ無改造で取り付けが可能なユニット 韓国製。 元のギターのナットをそのまま生かした状態で、弦をロックするクランプを設けたトラスロッドカバーを元のギターのものと交換し、ストップテールピースとTune-O-Maticブリッジを外した跡にトレモロユニットを取り付けるだけで改造が可能となり、ボディにスプリングを設けるキャビティを刳り貫く大掛かりな改造が全く必要なくなる ユニットを外して元に戻すことも可能。 スプリングはユニット後方に伸びたバルジの中に収納された押しバネとなっている。 また、従来のフロイド・ローズでは外部パーツを取り付けない限り不可能であった、フルフローティングからアームダウンのみまでの広い範囲でのユニットのフローティング量調整が可能となっている。 ギターによっては、ボディのトップに加工を要するものがあるので、取り付けの際は注意が必要である。 単体で市販されている他、や等からこれを取り付けたギターが市販されている。 ライセンス製品 Floyd Rose Licensed [ ] 特許使用料をフロイド・ローズ社に支払った上で製造される、他社製の製品も存在する。 以下に列挙する。 Edge, LoPro Edge, EdgePro, EdgeZeroと様々なヴァリエーションが存在する。 による製造。 ナイフエッジではなくボールベアリングによる支点を持つ。 Ibanez Fixed Edge ダブル・ロック方式だが、アームが無く、音程は変化させられない。 チューニング上の利点のみを取り入れたモデル。 社の「S・FRT-II」 Floyd Roseの生産を受け持つSchaller社によるライセンス品。 Originalと各部同寸法で部品の互換性があるが、ベースプレートの材質に若干の違いがある。 タケウチ社の「TRS-PRO」「TRS-505」「TRS-101」 脚注 [ ] []• Gill, Chris December 2006. Guitar World. 2010年10月2日閲覧。. Blackett, Matt. Guitar Player. 2010年10月7日閲覧。. Vinnicombe, Chris; Leonard, Michael 2009-04-09. 2010年10月2日閲覧。. 2010年10月2日閲覧。. di Perna, Alan. 2010年10月2日閲覧。. , Floyd D. Rose, "Guitar tremolo method and apparatus", issued 1979-10-23 - bridge mechanism patent;• Premier Guitar: 4. 2010年10月7日閲覧。. 『ギターマガジン 2012年1月号』 「マイギターチューンナップ」 竹田豊 p. 141• Bradley, Simon 2009-09-04. Guitarist magazine : 3. 2010年10月7日閲覧。. Gill, Chris 2009-06-30. Guitar World: 6. 2010年10月7日閲覧。. Ganaden, Gerry February 2009. Premier Guitar. 2010年10月7日閲覧。. Kirkland, Eric May 2010. Guitar World. 2012年4月4日閲覧。. 特許 [ ] フロイド・ローズ氏の保持する関連特許は下記である。 , Floyd D. Rose, "Guitar tremolo method and apparatus", issued 1979-10-23 - bridge mechanism patent;• , Floyd D. Rose, "Apparatus for restraining and fine tuning the strings of a musical instrument, particularly guitars", issued 1985-02-05 - first fine tuners and saddle patent;• , Floyd D. Rose, "Apparatus for restraining and fine tuning the strings of a musical instrument, particularly guitars", issued 1985-10-29 - second fine tuners and saddle patent;• , Floyd D. Rose, "Tremolo apparatus capable of increasing tension on the strings of a musical instrument", issued 1985-12-03 - spring and claw mechanism;• , Floyd D. Rose, "Tremolo apparatus having broken string compensation feature", issued 1989-11-28 - early patent for a tremstopper device;• , Floyd D. Rose, "Tremolo and tuning apparatus", issued 1990-11-06 - patent for Floyd Rose Pro, low-profile version; 外部リンク [ ]• (英語)• (英語)•

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フロイトローズ付きギターのチューニングの仕方

フロイド ローズ チューニング

| 2 | さあ、次は「妹」の検証&調整であります。 いや〜、わたくし、ギターは赤と決めていたのですが、白にプラックパーツというのもなかなかよいものですなぁ〜。 コイツはちゃんと白のストラップも付いてきましたよ。 写真だとわからないですが、ヘッドは真っ白なのですが、ボディーその他はやや黄ばみがかっています。 フレットの減りはほとんどなく、あまり使われていなかった様子。 カバーやブリッジなどで隠れていたところは、汚れがたまっていますが、いつもの魔法の水ですぐきれいになりました。 パーツ類はすべてオリジナルのままです。 18年選手の割には美品の方でしょうね。 まずはいつもの通り、ブリッジのお掃除です。 バラしてみると、1、2弦のサドルの裏のふたが欠品でした。 これが無いと、弦を止めるインサートブロック(小さな直方体の金属)が、下に沈み込みすぎるのですが、弦を張るときちょっと気をつけてやれば、まぁ、問題なく使えます。 後でヒマな時にアルミの板から切り出してフタを作ってみましょうかね。 ブリッジはオリジナルの、GRECO G-FORCE でありますが、このブリッジ(他社のものでも同じものがけっこうありますが・・)の唯一の不満点が、アームの回転のテンションの調整の仕方であります。 ブリッジプレート裏のネジで、調整するのですが、アーム野郎の要求としましては、軽く回りながらも、まわしたその位置できちんと停止していてもらわないと困るのですねぇ〜。 通常は弦側に向けてアップダウンする訳ですが、反対側(ボディーのお尻側)に向けといて、たたきはじいたり、ボディーに指をかけて、目一杯アップさせたり、また、使わない時は邪魔にならない位置にいて欲しいのでありまして、この回転のテンションの調整ってけっこう大事なのです。 しかし、そのネジが写真のような位置に着いておりまして、ブリッジを装着した状態で調整するのは、けっこう大変なのです。 裏のパネルからラジオペンチを差し込んでつかんでおきながら、ボディ前をスパナでまわす、ってな難儀な状態なのですよ。 せめてネジを六角にでもしていてくれれば、ボックスレンチを突っ込んで作業できるんですけどねぇ。 さてさて、それでは弦を張って試奏でございます。 音はやっぱり「兄」「弟」と同じ。 しかもコイツもはじめから、こちらの思い通りに「哭いて」くれます。 アームも滑らかで、おー、純正パーツも悪くないなぁ〜・・・と思っていたのですが、アームアップがあまり上がりませんねぇ。 3弦12フレットで、1音半ぐらいしかあがりません。 ダウンもなんだか弦がベロベロになるまで下がらない。 あれ〜、元はこんなんだっけか?とブリッジを眺める。 ブリッジの支点の位置が低いのかな?と、写真を撮って見比べてみました。 ゴールド化する前の兄の写真があったので、見比べてみると・・ん〜、確かにちょっと低いかも・・。 でも弦高はちょうどいいしなぁ・・・。 さて、となると、あといじれるのは・・・・。 禁断のネック取り付け角度調節へと参ります!(良い子はまねをしないでね!) ネックを外してみると、おー、こんなところにモデル名が書いてありましたねぇ。 もっと見えるところに書いておいても良いのにねぇ。 私も「グレコのギター」としてしかわからなくて、ネットを探しまわってやっと「NYS-65」という名前がわかったのだよねぇ。 さて、ネックを外しますと、上の写真の様に、紙のようなスペーサーが入っております。 「一度外してみて」とは言いませんが、たいていのギターにはこんな感じのスペーサーが入っております。 そういえば、うちにはデタッチャブルネックのギターしか無いなぁ〜。 そしてほとんどのギターは一回は外してますなぁ。 ロックナットのナットの下にも、たいてい紙のようなスペーサーが入っています。 これによって高さやネックの角度を微妙に調整しているんだと思いますが、この作業っておそらく職人さんの感と経験による手作業だと思われますので、素人はあまりいじらない方がいいと思いますよ(・・・って、私もシロートなんだけどね)。 で、このスペーサーの上に、手近にあった付箋紙を二つ折りにして重ねました。 また、段が付くのも嫌だったので、この場所よりややネック側に、同じ付箋紙を折らずに1枚のまま入れてみました。 結果は・・・ブリッジの高さを差調整すると、おー、2音ちょっとぐらいまで上がる様になりました。 さらになんだかボディーの鳴りも良くなったような・・・(気のせい、気のせい・・) アップはオッケーですが、ダウンはもう一つ物足りない。 しかしこれは意外と簡単に解決できるのでありました。 アームバーをもっと角度のあるものに換えてしまうのです。 スプリング同様、アームバーの形ってのも千差万別なんですよねぇ。 上の写真では、上がグレコ純正です。 で、下の先っちょが上に曲がっているヤツに取り替えました。 これだけで、アームの操作感はかなり違ってきます。 コイツに取り替えたところ、弦がベロンベロンになるまで、楽に下がる様になりました。 ・・・(って、実際の演奏でそんな必要ってあんまりないんですけどね。 トレモロアームの代表格と言えば、ストラトに付いている、シンクロタイプですが、フロイドローズは、基本的にはこのシンクロタイプを進化させたもの、といっていいと思います。 ストラトだと、アームアップはボディに固定しちゃって、ダウンだけ使うって場合が多い(フロートにしちゃうとチューニングが不安定だしね)のですが、フロイドローズは基本的にはアームアップもダウンもできるフロート状態で使います。 下の図がイメージ図ですが・・ 弦の張力とスプリングの張力をうまく釣り合わせて、やじろべえ状態にして、止まっているという、非常に不安定なものであります。 両方が引っ張り合って釣り合ったところで止まるという事は、どちらかの張力に変化があった時は、「それに応じて傾く」事になりますねぇ。 どちらかの張力に変化が・・・という事は、チョーキングをして弦の張力が高まると、ブリッジは弦側に傾きます。 これは目で見ていてもすぐわかりますよ。 ブリッジを観察しながらチョーキングしてみてください。 チョーキングに合わせてブリッジが傾くのがわかると思います。 ここで問題発生!チョーキングしてブリッジが弦側に傾くという事は、チョーキングしている弦以外の弦は、チューニングが下がる事になります。 ダブルチョーキングや、チョーキングしながら他の弦を同時にならしたりすると、正しいチューニングでは音は鳴りません。 が・・・実際にはこのチューニングの狂いには目をつぶって、無かった事にしてしまう・・・・、というのが現状です。 さて、チョーキングの他にも、張力が変わる場合はいっぱいあります。 まずは弦が切れた時。 一本分の弦の張力が減る訳ですので、ブリッジはガクンと後ろに倒れます。 チューニングはめちゃくちゃになり、演奏続行不可能となります。 また、最初にチューニングをするときも大変です。 1弦が低いからと、1弦のチューニングをあげると、その分ブリッジは弦側に起きてきますので、他の弦のチューニングは下がる事になります。 全部の弦をちゃんとしたチューニングに持っていくまでは、けっこう大変な作業なのであります。 全体を大体のところまで持っていってから、あっちを上げてはこっちを下げて、を繰り返します。 さらに、きちんとチューニングがあった時に、ブリッジがちゃんとニュートラル状態の位置(ブリッジプレートが弦と平行状態)になる様に裏のスプリングのテンションも調整しなければなりません。 さらに、もちろん弦のゲージが変われば、当然弦の張力も変わりますし、同じゲージでもメーカーによって微妙に張力が違うときもあります。 こうした状態を改善するものとして、裏のスプリングボックスにもう一つ別な動きのスプリングを付けて、一定の位置に強制的にブリッジを固定してしまおう!というパーツもあります。 ESPの"アーミングアジャスター"と、ヒップショットの"トレムセッター"というのが有名かな?しかし、どちらも無理矢理ブリッジ位置にクリックを作るようなものなので、滑らかなアーミング、というのは犠牲になるようです。 (って、実際には使った事が無いのでどの程度かはわかりません。 ) さて、こんな風に書くと、すごくめんどくさくて、イヤになっちゃいますが、一回ちゃんとしたニュートラルでのジャストピッチを作ってしまってからナットをロックすると、その後はかなりメンテナンスフリーとなります。 チューニングして1〜2日は、弦の伸びがあるので安定しないですが、その後もう一度チューニングし直すと、もうほとんどチューニングしなくて良くなります。 ライブや練習の前でもチューニングいらずです。 2回目からの弦交換も、同じメーカーの同じゲージなら、裏のスプリングはいじる必要がほとんどないので、弦のチューニングをいつものピッチに持っていけば、自然にニュートラルポジションになります。 ただ、440や441と状況によって使い分けるときは、もう一度最初から調整となります。 さて、では、アームを使うとなぜチューニングは狂うのでしょうか?問題は摩擦抵抗です。 チューニングロックというと、弦を切ってブリッジに挟み込んで・・・というイメージが強いですが、実はチューニングの狂いの主な原因は、ブリッジ側ではなく、ナット側が大きな要因となっています。 アームダウンすると、弦はネックのヘッド方向へずれますね。 (上の写真を参考に)で、アームを元に戻した時、弦がちゃんと元の位置に戻れば良いのですが、ナット部分には弦が結構なテンションで押し付けてあり、摩擦抵抗により、ちゃんと元の位置まで戻れない状態となります。 これでチューニングが狂います。 アームアップも同様です。 上のようなストリングガイドは、されにそれに拍車をかけますねぇ。 ストリングガイドをローラー式のものに換える、前述のなどをナットに塗るなどする事で、かなり軽減できますが、なかなか摩擦抵抗は完全に"ゼロ"にはなりませんね。 "ゼロ"にならないなら、無限大にして動かなくしてしまおう!という発想のが、ロックナットになります。 ナットをロックしちゃうだけで、ほとんどチューニングの狂いは防げますねぇ。 事実、廉価版のフロイドローズタイプでは、もけっこうあります。 ファインチューニングさえ付いていれば、かなり実用になります。 さてさて、摩擦抵抗、なんて難しい言葉が出てきましたが、他にもこの摩擦抵抗を気にしなければならない場所があります。 上のやじろべえの図の支点部分、ブリッジとスタッドボルトとの接触部分ですね。 ここは、スタッド側は溝の切れ込みがあり、ブリッジ側は"ナイフエッジ"と呼ばれる、鋭い刃状になっており、極力摩擦抵抗をゼロに近づけようという機構になっています。 しかし、物理的に摩擦抵抗"ゼロ"というのはあり得ない訳でして、いくらかの抵抗があり、そのため、アームダウンから戻したときと、アームアップから戻したときとで、止まるブリッジの位置が微妙に違い、チューニングの狂いが生じる場合があります。 私は前述の"ナットソース"をこの部分に塗っていますが、これだけでかなり改善でき、ほとんど気にならなくなります。 CCR等を吹いても同様の効果が得られるかもしれません。 最近は、ストラトでも、2点止めのブリッジなどがありますが、これはこの部分の摩擦抵抗を減らそうというものですね。 6点止めのシンクロブリッジ用でも、なんてのもあるようですよ。 効果のほどはわかりませんが、ブリッジよりもナットの方の対策の方が重要だと私は思います。 一時期"ローラーナット"なんてのもありましたが、あまり普及しませんでしたねぇ。 さて、フロイドローズにはまだまだ問題点があります。 それはブリッジ自体の質量です。 上のやじろべえの図の右上に、赤丸でブリッジの質量と書いておきましたが、ブリッジにはロックのための機能やら、サスティーンブロックなど、けっこう重いものが付いています。 そしてそれは支点とは離れた位置についている事になり、重力の影響を受ける事になります。 試しに、ちゃんとニュートラル調整されたフロイドローズ付きのギターを、下の写真の様に、上向き、下向きにして、弾いてみてください。 上に向けたときは、ブリッジが重みで下がり、チューニングが上がりますし、下に向けたときはブリッジが上がり(重力的には下がりですが)チューニングが下がります。 実際の演奏時には、横になった状態ですので、この重力の影響は無視できますが、歯で弾いたり背中に担いで弾いたり等、ジミヘンばりのパフォーマンスをするときは、チューニングが狂いますのでご注意ください。 また、ロック前に最初にチューニングするときは、寝そべったりかがんだりせず、背筋を伸ばして(?)通常弾く体制でチューニングいたしましょう。 フロイドローズのライセンスもの等では、シンクロタイプのごついサスティーンブロックが付いているものがけっこうありますが、本家のフロイドローズ製は、小さくて薄いのが付いてますね。 質量が小さい方が、この狂いは少なくなるのですが、ストラト等でよく言われる事ですが、サスティーンブロックは重いほど、弦振動がよく伝わり文字どおりサスティーンが長くなる、という話もありますし、どちらが良いのかは、わかりませんね。 さあ、さらに問題があと一つ。 上の写真の通り支点はスタッドとの接触点になりますが、実際に弦が動く場所はそれよりも後ろのサドルの上となります。 何が問題かと申しますと・・、オクターブチューニングです。 オクターブチューニングをちゃんとしますと、サドルの位置は各弦バラバラになりますね。 ということは・・・ブリッジがちゃんとニュートラル位置(ブリッジプレートが弦と平行)にあるときは大丈夫ですが、そこからずれると、弦高もバラバラにずれてしまうという事です。 それゆえシビアなニュートラールポジション合わせが肝心となります。 また、アームダウンをすれば、弦高はサドルごとにバラバラに上がりますし、アームアップをすれば下がり、弦高を低めにセットしていると、アップ時には、ピックアップやフレットに弦が触れ、音が途切れる事もあります。 こうやって、フロイドローズタイプのチューニングロックシステムを改めて検証してみると、いろいろと問題点があり、もっと何かうまいアームシステムは無いかなぁ?と思ってしまいますが、今やチューニングロックといえば、フロイドローズ一辺倒ですね。 昔はフロイドローズと並ぶ両頭として"ケーラー"というのがあったのですが、もう生産されていないようですし、フロイドローズの新たな革新を待望するところでありますね。 とは言いましても、全世界でプロが実際に道具としてちゃんと使えているものですので、私がケチをつけてるような問題点を差し引いても、シンクロタイプよりは、何段も上の安定性があるのは事実ですね。 なにしろ、うちにあるギターはほとんどフロイドローズタイプが付いておる次第でございますし。

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ギターの弦交換 フロイドローズタイプ

フロイド ローズ チューニング

ボディ裏のバネの調整をしましたか? フロイドローズなどロック式のトレモロは 弦の張力とバネの張力のバランスでフローティングやチューニングを保つので チューニングを変えると、弦の張力とバネの張力のバランスが崩れるので その都度調整してやらなければなりません。 弦のゲージ 太さ を変えた時も同様です。 めんどくさい作業ですが、コレをやらないとまずチューニングが合わないので もしバネの調整をしてなかったら、やってください。 今回の場合は弦を緩めてチューニングを下げるんで 『弦の張力=バネの張力』この状態が『弦の張力<バネの張力』になってしまうので バネ側の張力を弱めてバランスを取るために、バネ側の土台のボディに固定してる 大きなビス2本を少しずつ緩めてやると良いです。 フロイドローズのギターではなく、フロイドローズ搭載のギターって事ですか?? 意味合いが違ってきますが......... 当然FRTはお尻が下がります。 ギターを裏返してイナーシャブロックとボディーの隙間にスペーサーを挟みます、この時はブリッジプレートトップ面とボディートップが水平になるよう挟み物の厚味や種類を変えて加減して下さい。 その状態だと"ベタ付け"と同じ状態ですね? そのままチューニングを行います。 チューニングを行ったらばロックナットを締めて弦を固定しましょう。 この時の注意点はテンションバーの高さです。 ロックナットの台座よりもテンションバーの位置が下になるようにして下さい。 上にあると台座と弦の間に隙間が発生し、ロックナットで固定した際に弦が引っ張られチューニングが上がってしまいます。 ナット台座に弦がピッタリと張り付く状態までテンションガイドを下げてからロックする事を忘れずに。 ロックが完了したらスペーサーの取り外しですが、そのまま外すとFRTのお尻が下がってしまいます。 ですからスペーサーの様子を見つつトレモロスプリングハンガーのネジを緩めていきます。 最後にファインチューナーでチューニングを微調整すれば完了です!.

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