竹取物語 品詞分解。 竹取物語『かぐや姫の昇天・天の羽衣』(天人の中に持たせたる箱~)の品詞分解(敬語・助動詞など) / 古文 by 走るメロス

富士の山・竹取物語 現代語訳・品詞分解ひと目でわかる

竹取物語 品詞分解

野山にまじりて竹を取りつつ、よろづのことに使ひけり。 名をば、さぬきの造となむいひける。 今 ー は 係助詞 昔、 ー 竹取の翁 ー と 格助詞 いふ ハ行四段活用・連体形 もの ー あり ラ行変格活用・連用形 けり。 過去の助動詞・終止形 野山 ー に 格助詞 まじり ラ行四段活用・連用形 て 接続助詞 竹 ー を 格助詞 取り ラ行四段活用・連用形 つつ、 接続助詞 よろづ ー の 格助詞 こと ー に 格助詞 使ひ ハ行四段活用・連用形 けり。 過去の助動詞・終止形 名 ー を 格助詞 ば、 係助詞 さぬきの造 ー と 格助詞 なむ 係助詞 いひ ハ行四段活用・連用形 ける。 あやしがりて、寄りて見るに、筒の中光りたり。 それを見れば、三寸ばかりなる人、いとうつくしうてゐたり。 そ 代名詞 の 格助詞 竹 ー の 格助詞 中 ー に、 格助詞 もと ー 光る ラ行四段活用・連体形 竹 ー なむ 係助詞 一筋 ー あり ラ行変格活用・連用形 ける。 過去の助動詞・連体形 あやしがり ラ行四段活用・連用形 て、 接続助詞 寄り ラ行四段活用・連用形 て 接続助詞 見る マ行上一段活用・連体形 に、 接続助詞 筒 ー の 格助詞 中 ー 光り ラ行四段活用・連用形 たり。 存続の助動詞・終止形 それ 代名詞 を 格助詞 見れ マ行上一段活用・已然形 ば、 接続助詞 三寸 ー ばかり 副助詞 なる 断定の助動詞・連体形 人、 ー いと 副詞 うつくしう 形容詞・シク活用・連用形のウ音便 て 接続助詞 ゐ ワ行上一段活用・連用形 たり。 存続の助動詞・終止形.

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『竹取物語』の原文・現代語訳23

竹取物語 品詞分解

野山にまじりて竹を取り つつ、よろづのことに使ひ けり。 けり=過去の助動詞「けり」の終止形、接続は連用形。 今となっては昔のことであるが、竹取の翁という者がいた。 野山に分け入って竹を取っては、それをさまざなことに使っていた。 名を ば、さかきの 造 みやつこ と なむいひ ける。 ば=強調の係助詞。 強調する意味があるが、訳す際に無視しても構わない。 なむ=強調の係助詞、結びは連体形となる。 係り結び。 ける=過去の助動詞「けり」の連体形、接続は連用形。 係助詞「なむ」を受けて連体形となっている。 係り結び。 係り結びとなる係助詞は「ぞ・なむ・や・か・こそ」とあるが、「ぞ・なむ・や・か」の結びは連体形となり、「こそ」の結びは已然形となる。 「ぞ・なむ・こそ」は強調の意味である時がほとんどで、訳す際には無視して訳す感じになる。 「さかきの造と なむいひ ける。 」 名を、さかきの 造 みやつこ と言った。 その竹の中に、もと光る竹 なむ一筋あり ける。 なむ=強調の係助詞、結びは連体形となる。 係り結び。 ける=過去の助動詞「けり」の連体形、接続は連用形。 係助詞「なむ」を受けて連体形となっている。 係り結び。 「ぞ・なむ・こそ」は強調の意味である時がほとんどで、訳す際には無視して訳す感じになる。 「もと光る竹なむ一筋ありける。 」 その竹の中に、根本の光る竹が一本あった。 あやしがりて寄りて見るに、筒の中光り たり。 たり=存続の助動詞「たり」の終止形、接続は連用形 不思議に思って近寄って見ると、筒の中が光っていた。 それを見れ ば、三寸ばかり なる人、いと うつくしうて ゐ たり。 見れ=マ行上一動詞「見る(みる)」の已然形。 なる=断定の助動詞「なり」の連体形、接続は体言・連体形 うつくしう=シク形容詞「うつくし」の連用形の音便化したもの、かわいい、いとしい、かわいらしい ゐ=ワ行上一動詞「居る(ゐる)」の連用形。 すわる。 とまる、とどまる。 たり=存続の助動詞「たり」の終止形、接続は連用形 それを見ると、三寸ぐらいの人が、たいそうかわいらしく座っていた。 翁言ふやう、「我が朝ごと夕ごとに見る竹の中に おはするにて、知り ぬ。 おはする=サ変動詞「おはす」の連体形、「あり・居り・行く・来」の尊敬語。 いらっしゃる、おられる、あおりになる。 ぬ=完了の助動詞「ぬ」の終止形、接続は連用形 翁が言うことには、「私が毎朝毎晩見回っている竹の中にいらっしゃることで、分かった。 子となり 給ふ べき人 な めり。 」とて、手にうち入れて家へ持ちて 来 ぬ。 給ふ=補助動詞ハ行四段「給ふ」の終止形、尊敬語。 動作の主体であるかぐや姫を敬っている。 敬語を使った翁からの敬意。 べき=当然の助動詞「べし」の連体形、接続は終止形(ラ変なら連体形)。 ㋜推量㋑意志㋕可能㋣当然㋱命令㋢適当のおよそ六つの意味がある。 な=断定の助動詞「なり」の連体形、接続は体言・連体形。 めり=推定の助動詞「めり」の終止形、接続は終止形(ラ変なら連体形)。 視覚的なこと(見たこと)を根拠にする推定の助動詞である。 来=カ変動詞「来(く)」の連用形。 直後に接続が連用形である完了の助動詞「に」があることから連用形だと判断して「来(き)」と読む。 ぬ=完了の助動詞「ぬ」の終止形、接続は連用形 我が子とおなりになるはずの人であるようだ。 」と言って、手のひらに入れて家へ持って帰って来た。 妻の 嫗 おうな にあづけて 養 やしな は す。 うつくしきこと限りなし。 いと幼けれ ば籠に入れて 養 やしな ふ。 す=使役の助動詞「す」の終止形、接続は未然形。 「す・さす・しむ」には、「使役と尊敬」の二つの意味があるが、直後に尊敬語が来ていない場合は必ず「使役」の意味である。 妻の嫗に預けて育てさせる。 かわいらしいことはこの上ない。 たいそう小さいので籠に入れて育てる。 竹取の 翁 おきな 、竹を取るに、この子を見つけてのちに竹取るに、節を隔てて よごとに金ある竹を見つくること重なり ぬ。 節 よ ごと に=節と節との間ごとに ぬ=完了の助動詞「ぬ」の終止形、接続は連用形 竹取の翁は、竹を取る際に、この子を見つけて後に竹を取ると、節を隔てて節と節との間ごとに黄金の入っている竹を見つけることがたび重なった。 かくて 翁 やうやう豊かになりゆく。 かくて=接続詞、(話題を変えるときに、文頭において)さて、こうして、ところで。 副詞、こうして、このようにして やうやう=副詞、だんだん、しだいに こうして翁はだんだんと裕福になってゆく。 続きはこちら -.

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竹取物語『かぐや姫の昇天・天の羽衣』(天人の中に持たせたる箱~)の品詞分解(敬語・助動詞など) / 古文 by 走るメロス

竹取物語 品詞分解

「黒=原文」・ 「赤=解説」・「 青=現代語訳」 原文・現代語訳のみはこちら 立て =タ行四段動詞「立つ」の已然形、立つ、起立する。 「立つ」はタ行下二段動詞でもあり、その時は「立てる、立たせる」という意味になる る =存続の助動詞「り」の連体形、接続はサ変なら未然形・四段なら已然形 人ども =名詞 は =係助詞 装束(しょうぞく) =名詞、衣服、服装、恰好。 支度、用意。 の =格助詞 きよらなる =ナリ活用の形容動詞「清らなり」の連体形 こと =名詞 もの =名詞 に =格助詞 も =係助詞 似 =ナ行上一段動詞「似る」の未然形。 持っている。 たり =存続の助動詞「たり」の終止形、接続は連用形 羅蓋(らがい) =名詞 さし =サ行四段動詞「差す」の連用形 たり =存続の助動詞「たり」の終止形、接続は連用形 立てる人どもは、 装 しょう 束 ぞく のきよらなること、ものにも似ず。 飛ぶ車一つ 具 ぐ したり。 羅 ら 蓋 がい さしたり。 (空中に)立っている人たちは、衣装が華やかで美しいことは、比べるものがない。 空を飛ぶ車を一台用意している。 (車には)薄絹を張った傘をさしかけてある。 そ =代名詞 の =格助詞 中 =名詞 に =格助詞 王 =名詞 と =格助詞 おぼしき =シク活用の形容詞「おぼし」の連体形、思われる、見受けられる 人 =名詞 家 =名詞 に =格助詞 造麻呂(みやつこまろ) =名詞 まうで来(こ) =カ変動詞「まうで来(く)」の命令形、「来」の謙譲語、動作の対象である王とおぼしき人を敬っている。 王と思しき人からの敬意である。 自尊敬語 と =格助詞 言ふ =ハ行四段動詞「言ふ」の連体形 に =接続助詞 猛く =ク活用の形容詞「猛し(たけし)」の連用形 思ひ =ハ行四段動詞「思ふ」の連用形 つる =完了の助動詞「つ」の連体形、接続は連用形 造麻呂 =名詞 も =係助詞 もの =名詞 に =格助詞 酔ひ =ハ行四段動詞「酔ふ」の連用形 たる =完了の助動詞「たり」の連体形、接続は連用形 心地 =名詞 し =サ変動詞「す」の連用形、する。 て =接続助詞 うつ伏し =名詞 に =格助詞 伏せ =サ行四段動詞「伏す」の已然形 り =完了の助動詞「り」の終止形、接続はサ変なら未然形・四段なら已然形 その中に、王とおぼしき人、家に、「 造 みやつこ 麻 ま 呂 ろ 、まうで 来 こ。 」と言ふに、 猛 たけ く思ひつる造麻呂も、ものに酔ひたる心地して、うつぶしに伏せり。 その中に王と思われる人が、家に向かって、「造麻呂、出て参れ。 」と言うと、意気込んでいた造麻呂も、何かに酔った気分になって、うつ伏せに伏した。 いささかなる 功 く 徳 どく を、 翁 おきな つくりけるによりて、汝が助けにとて、かた時のほどとて下ししを、 (その王と思しき人が)言うには、「お前、愚かな者よ。 わずかばかりの善行を、翁が積んだので、お前の助けにと、ほんのわずかな期間と思って(かぐや姫を下界である地上へ)下したが、 そこら =副詞、多く、たくさん の =格助詞 年ごろ =名詞、長年、長い間 そこら =副詞、多く、たくさん の =格助詞 黄金(こがね) =名詞 賜ひ =ハ行四段動詞「賜ふ」の連用形。 「与ふ」の尊敬語。 天がお与えになったということ。 王とおぼしき人が天を敬っている。 て =接続助詞 身 =名詞 を =格助詞 変へ =ハ行下二段動詞「変ふ」の連用形 たる =完了の助動詞「たり」の連体形、接続は連用形 が =格助詞 ごと =比況の助動詞「ごとし」の語幹。 ~のように なり =ラ行四段動詞「成る」の連用形 に =完了の助動詞「ぬ」の連用形、接続は連用形 たり =完了の助動詞「たり」の終止形、接続は連用形 そこらの年ごろ、そこらの黄金 賜 たま ひて、身を変へたるがごとなりにたり。 長年の間、(天が翁に)多くの黄金をお与えになり、別人に変ったように(裕福に)なった。 かぐや姫 =名詞 は =係助詞 罪 =名詞 を =格助詞 作り =ラ行四段動詞「作る」の連用形 たまへ =補助動詞ハ行四段「給ふ(たまふ)」の已然形、尊敬語。 動作の主体(罪を作った人)であるかぐや姫を敬っている。 斯く(かく) =副詞、このように、こう 賤しき =シク活用の形容詞「賤し・卑し(いやし)」の連体形 おのれ =代名詞 が =格助詞 もと =名詞 に =格助詞 しばし =副詞 おはし =サ変動詞「おはす」の連用形、「あり・居り・行く・来」の尊敬語。 いらっしゃる、おられる、あおりになる。 動作の主体であるかぐや姫を敬っている。 つる =完了の助動詞「つ」の連体形、接続は連用形 なり =断定の助動詞「なり」の終止形、接続は体言・連体形 かぐや姫は罪をつくりたまへりければ、かく 賤 いや しきおのれがもとに、しばしおはしつるなり。 かぐや姫は罪をお作りになったので、このように身分の賤しいお前のもとに、しばらくの間いらっしゃったのである。 斯く(かく) =副詞、このように、こう 迎ふる =ハ行下二段動詞「迎ふ」の連体形 を =格助詞 翁(おきな) =名詞 は =係助詞 泣き嘆く =カ行四段動詞「泣き嘆く」の終止形 罪の限り果てぬれば、かく迎ふるを、翁は泣き嘆く。 罪を償う期限が終わったので、こうして迎えるのをお前は泣いて嘆き悲しむ。 あたは =ハ行四段動詞「能ふ(あたふ)」の未然形、(たいてい下に打消しを伴って)できる ぬ =打消の助動詞「ず」の連体形、接続は未然形 こと =名詞 なり =断定の助動詞「なり」の終止形、接続は体言・連体形 はや =副詞 返し =サ行四段動詞「返す」の連用形 たてまつれ =補助動詞ラ行四段「奉る」の命令形、謙譲語。 動作の対象である天人を敬っている。 自尊敬語 と =格助詞 言ふ =ハ行四段動詞「言ふ」の終止形 あたはぬことなり。 はや返したてまつれ。 」と言ふ。 (それでも、かぐや姫を引きとめることは)できないことだ。 早くお返しなさい。 」と言う。 動作の対象(言われる人)である天人を敬っている かぐや姫 =名詞 を =格助詞 養ひ =ハ行四段動詞「養ふ」の連用形 たてまつる =補助動詞ラ行四段「奉る」の連体形、謙譲語。 動作の対象であるかぐや姫を敬っている。 こと =名詞 二十余年 =名詞 に =格助詞 なり =ラ行四段動詞「成る」の連用形 ぬ =完了の助動詞「ぬ」の終止形、接続は連用形 翁答へて申す、「かぐや姫を養ひたてまつること二十余年になりぬ。 翁が答えて申し上げるには、「かぐや姫を養い申し上げること二十年あまりになりました。 かた時 =名詞 と =格助詞 のたまふ =ハ行四段動詞「のたまふ(宣ふ)」の連体形。 「言ふ」の尊敬語。 おっしゃる。 動作の主体である天人を敬っている。 に =接続助詞 あやしく =シク活用の形容詞「怪し(あやし)」の連用形 なり =ラ行四段動詞「成る」の連用形 はべり =補助動詞ラ変「侍り(はべり)」の連用形、丁寧語。 言葉の受け手(聞き手)である天人を敬っている。 敬語を使った翁からの敬意。 英語で言う助動詞「 canや will」みたいなもの。 英語だと、「 need」には助動詞と通常の動詞としての用法があるが、「候ふ・侍り」も意味は違うがこれみたいなもの ぬ =完了の助動詞「ぬ」の終止形、接続は連用形 『かた時』とのたまふに、あやしくなりはべりぬ。 (それなのにあなたは)『かた時(わずかな期間)』とおっしゃるので、疑問に思いました。 また =副詞 異所(ことどころ) =名詞 に =格助詞 かぐや姫 =名詞 と =格助詞 申す =サ行四段動詞「申す」の連体形、「言ふ」の謙譲語 人 =名詞 ぞ =強調の係助詞、結びは連体形となる。 係り結び。 おはす =サ変動詞「おはす」の終止形、「あり・居り・行く・来」の尊敬語。 いらっしゃる、おられる、あおりになる。 動作の主体であるかぐや姫を敬っている。 らむ =現在推量の助動詞「らむ」の連体形、接続は終止形(ラ変なら連体形)。 係助詞「ぞ」を受けて連体形となっている。 係り結び。 と =格助詞 言ふ =ハ行四段動詞「言ふ」の終止形 また 異 こと 所 どころ にかぐや姫と申す人ぞおはすらむ。 」と言ふ。 また別の所にかぐや姫と申す人がいらっしゃるのでしょう。 」と言う。 ここ =代名詞 に =格助詞 おはする =サ変動詞「おはす」の連体形、「あり・居り・行く・来」の尊敬語。 いらっしゃる、おられる、あおりになる。 動作の主体であるかぐや姫を敬っている。 かぐや姫 =名詞 は =係助詞 重き =ク活用の形容詞「重し」の連体形 病 =名詞 を =格助詞 し =サ変動詞「す」の連用形、する。 たまへ =補助動詞ハ行四段「給ふ(たまふ)」の已然形、尊敬語。 動作の主体であるかぐや姫を敬っている。 え =副詞、下に打消の表現を伴って「~できない」 出で =ダ行下二段動詞「出づ」の連用形 おはします =サ行四段動詞「おはします」の終止形。 「おはす」より敬意が高いもの。 動作の主体であるかぐや姫を敬っている。 まじ =打消推量の助動詞「まじ」の終止形、接続は終止形(ラ変なら連体形) と =格助詞 申せ =サ行四段動詞「申す」の已然形、「言ふ」の謙譲語。 動作の対象(言われる人)である天人を敬っている。 」と申せばその返りごとはなくて、 「ここにいらっしゃるかぐや姫は、重い病気にかかっていらっしゃるので、出ていらっしゃることができないでしょう。 」と(翁が)申し上げると、その返事はなくて、 屋(や) =名詞 の =格助詞 上 =名詞 に =格助詞 飛ぶ車 =名詞 を =格助詞 寄せ =サ行下二段動詞「寄す」の連用形 て =接続助詞 いざ =感動詞 かぐや姫 =名詞 穢き =ク活用の形容詞「穢し(きたなし)」の連体形 所 =名詞 に =格助詞 いかで =副詞、(反語で)どうして か =反語の係助詞、結びは連体形となる。 係り結び 久しく =ク活用の形容詞「久し」の連用形 おはせ =サ変動詞「おはす」の未然形、「あり・居り・行く・来」の尊敬語。 いらっしゃる、おられる、あおりになる。 動作の主体であるかぐや姫を敬っている。 む =意志の助動詞「む」の連体形、接続は未然形。 係助詞「か」を受けて連体形となっている。 係り結び。 この「む」は、㋜推量・㋑意志・㋕勧誘・㋕仮定・㋓婉曲の五つの意味があるが、文末に来ると「㋜推量・㋑意志・㋕勧誘」のどれかである。 と =格助詞 言ふ =ハ行四段動詞「言ふ」の終止形 屋 や の上に飛ぶ車を寄せて、「いざ、かぐや姫、 穢 きたな き所に、いかでか久しくおはせむ。 」と言ふ。 屋根の上に空飛ぶ車を寄せて、「さあ、かぐや姫、けがれたところに、どうして長い間いらっしゃるのですか。 (帰りましょう。 )」と言う。 立て籠め =マ行下二段動詞「立て籠む(たてこむ)」の連用形 たる =完了の助動詞「たり」の連体形、接続は連用形 所 =名詞 の =格助詞 戸 =名詞 すなはち =副詞 ただ =副詞 開き =カ行四段動詞「開く(あく)」の連用形 に =格助詞、強調。 同じ動作を重ねて強調する。 「斬り に斬りけり。 (すると、不思議なことに、)閉めていた部屋の戸が、すぐにすっかり開いてしまった。 格子ども =名詞 も =係助詞 人 =名詞 は =係助詞 なく =ク活用の形容詞「無し」の連用形 して =接続助詞 開き =カ行四段動詞「開く」の連用形 ぬ =完了の助動詞「ぬ」の終止形、接続は連用形 嫗(おうな) =名詞 抱き =カ行四段動詞「抱く(いだく)」の連用形 て =接続助詞 ゐ =ワ行上一段動詞「居る(ゐる)」の連用形。 嫗(おうな)抱きてゐたるかぐや姫、外に出でぬ。 格子なども、人がいないのに開いてしまった。 媼(お婆さん)が抱いていたかぐや姫は、外に出てしまった。 え =副詞、下に打消の表現を伴って「~できない」 とどむ =マ行下二段動詞「止む・留む・停む(とどむ)」の終止形 まじけれ =打消推量の助動詞「まじ」の已然形、接続は終止形(ラ変なら連体形)。 「不可能の予測」という意味でも良いかもしれない。 ただ =副詞 さし仰ぎ =ガ行四段動詞「さし仰ぐ」の連用形。 「さし」は接頭語であり、あまり気にしなくて良い。 て =接続助詞 泣き =カ行四段動詞「泣く」の連用形 をり =ラ変動詞「居り(をり)」の終止形 えとどむまじければ、たださし仰ぎて泣きをり。 (媼は)とどめることが出来そうもないので、ただ(かぐや姫を)仰ぎ見て泣いている。 竹取 =名詞 心 =名詞 惑ひ =ハ行四段動詞「惑ふ」の連用形 て =接続助詞 泣き伏せ =サ行四段動詞「泣き伏す」の已然形 る =存続の助動詞「り」の連体形、接続はサ変なら未然形・四段なら已然形 所 =名詞 に =格助詞 寄り =ラ行四段動詞「寄る」の連用形 て =接続助詞 かぐや姫 =名詞 言ふ =ハ行四段動詞「言ふ」の連体形 竹取心惑ひて泣き伏せる所に寄りて、かぐや姫言ふ、 竹取の翁が心を乱しているところに近寄って、かぐや姫が言うことには、 ここ =代名詞、私、ここ、あなた に =格助詞 も =係助詞 心 =名詞 に =格助詞 も =係助詞 あら =ラ変動詞「あり」の未然形 で =打消の接続助詞、接続は未然形。 斯く(かく) =副詞、このように、こう まかる =ラ行四段動詞「まかる」の連体形、謙譲語。 退出する。 に =接続助詞 昇ら =ラ行四段動詞「昇る」の未然形 む =婉曲の助動詞「む」の連体形、接続は未然形。 この「む」は、㋜推量・㋑意志・㋕勧誘・㋕仮定・㋓婉曲の五つの意味があるが、文中に来ると「㋕仮定・㋓婉曲」のどれかである。 を =格助詞 だに =副助詞、強調:(せめて)~だけでも。 類推:~さえ 見送り =ラ行四段動詞「見送る」の連用形 たまへ =補助動詞ハ行四段「給ふ(たまふ)」の命令形、尊敬語。 動作の主体である竹取の夫妻を敬っている と =格助詞 言へ =ハ行四段動詞「言ふ」の已然形 ども =逆接の接続助詞、活用語の已然形に付く。 接続助詞「を・に・ば・ど・も・ども・が」があるとその後に続く文章において主語が変わる可能性がある。 読点の直前に「をにばばどもが」の文字のどれかがあれば主語が変わるかもしれないと思えばよい。 「ここにも心にもあらでかくまかるに、昇らむをだに見送りたまへ。 」と言へども、 「私においても、心ならずもこのように(月の世界に)帰るのですから、せめて空へ昇るのを見送りなさってください。 」と言うけれども、 何為に(なにしに) =副詞、(反語で)どうして~か(。 いや、ない)。 なんのために。 悲しき =シク活用の形容詞「悲し」の連体形 に =接続助詞 見送り =ラ行四段動詞「見送る」の連用形 たてまつら =補助動詞ラ行四段「奉る」の未然形、謙譲語。 動作の対象であるかぐや姫を敬っている。 む =意志の助動詞「む」の終止形、接続は未然形。 この「む」は、㋜推量・㋑意志・㋕勧誘・㋕仮定・㋓婉曲の五つの意味があるが、文末に来ると「㋜推量・㋑意志・㋕勧誘」のどれかである。 我 =代名詞 を =格助詞 いかに =副詞、どんなに、どう。 せよ =サ変動詞「す」の命令形。 する と =格助詞 て =接続助詞 捨て =タ行下二段動詞「捨つ」の連用形 て =接続助詞 は =係助詞 昇り =ラ行四段動詞「昇る」の連用形 たまふ =補助動詞ハ行四段「給ふ(たまふ)」の連体形、尊敬語。 動作の主体であるかぐや姫を敬っている ぞ =係助詞。 問いただす意味で使われている。 「なにしに悲しきに見送りたてまつらむ。 我をいかにせよとて、捨てては昇りたまふぞ。 (翁は)「どうして悲しいのにお見送り申し上げようか。 私をどのようにしろと言って、見捨てて昇天なさるのですか。 具し =サ変動詞「具す(ぐす)」の連用形、引き連れる、伴う。 持っている て =接続助詞 率(ゐ) =ワ行上一段動詞「率る(ゐる)」の連用形。 率(ひき)いる、引き連れていく。 て =接続助詞 おはせ =補助動詞サ変「おはす」の未然形、尊敬語。 動作の主体であるかぐや姫を敬っている。 接続助詞「を・に・ば・ど・も・ども・が」があるとその後に続く文章において主語が変わる可能性がある。 御心 =名詞 惑ひ =ハ行四段動詞「惑ふ」の連用形 ぬ =完了の助動詞「ぬ」の終止形、接続は連用形 具して率(ゐ)ておはせね。 」と泣きて伏せれば御心惑ひぬ。 一緒に連れてお行きになってください。 」と泣き伏しているので、(かぐや姫の)お心が乱れてしまった。 文(ふみ) =名詞 を =格助詞 書き置き =カ行四段動詞「書き置く」の連用形 て =接続助詞 まから =ラ行四段動詞「まかる」の未然形、謙譲語。 退出する。 む =意志の助動詞「む」の終止形、接続は未然形。 この「む」は、㋜推量・㋑意志・㋕勧誘・㋕仮定・㋓婉曲の五つの意味があるが、文末に来ると「㋜推量・㋑意志・㋕勧誘」のどれかである。 恋しから =シク活用の形容詞「恋し」の未然形 む =婉曲あるいは仮定の助動詞「む」の連体形、接続は未然形。 この「む」は、㋜推量・㋑意志・㋕勧誘・㋕仮定・㋓婉曲の五つの意味があるが、文中に来ると「㋕仮定・㋓婉曲」のどれかである。 折々 =名詞、その時々、そのつど 取り出で =ダ行下二段動詞「取り出づ」の連用形 て =接続助詞 見 =マ行上一段動詞「見る」の連用形 たまへ =補助動詞ハ行四段「給ふ(たまふ)」の命令形、尊敬語。 動作の主体である竹取の夫妻を敬っている。 と =格助詞 て =接続助詞 うち泣き =カ行四段動詞「うち泣く」の連用形。 「うち」は接頭語であまり気にしなくてもよい。 て =接続助詞 書く =カ行四段動詞「書く」の連体形 言葉 =名詞 は =係助詞 「 文 ふみ を書き置きてまからむ。 恋しからむ折々、取り出でて見たまへ。 」とて、うち泣きて書く言葉は、 「手紙を書き残して参りましょう。 (私を)恋しく思う折々に、取り出してご覧ください。 嘆か =カ行四段動詞「嘆く」の未然形 せ =使役の助動詞「す」の連用形、接続は未然形。 「す」には、「使役と尊敬」の二つの意味があるが、直後に尊敬語が来ていない場合は必ず「使役」の意味である。 奉ら =補助動詞ラ行四段「奉る」の未然形、謙譲語。 動作の対象である竹取の夫妻を敬っている。 ぬ =打消の助動詞「ず」の連体形、接続は未然形 ほど =名詞 まで =副詞 侍ら =ラ変動詞「侍り(はべり)」の未然形、謙譲語、おそばにいる、お仕え申し上げる。 英語で言う助動詞「 canや will」みたいなもの。 英語だと、「 need」には助動詞と通常の動詞としての用法があるが、「侍り」も意味は違うがこれみたいなもの む =意志の助動詞「む」の終止形、接続は未然形。 この「む」は、㋜推量・㋑意志・㋕勧誘・㋕仮定・㋓婉曲の五つの意味があるが、文末に来ると「㋜推量・㋑意志・㋕勧誘」のどれかである。 「この国に生まれぬるとならば、嘆かせ奉らぬほどまで侍らむ。 「この国に生まれたというのならば、(あなたを)嘆かせ申し上げないときまでおそばにいるでしょう。 過ぎ =ガ行上二段動詞「過ぐ」の連用形 別れ =ラ行下二段動詞「別る」の連用形 ぬる =完了の助動詞「ぬ」の連体形、接続は連用形 こと =名詞 返す返す =副詞 本意なく =ク活用の形容詞「本意(ほい)なし」の連用形、不本意だ、残念だ。 「本意」の意味は「本来の意志・かねてからの願い」 こそ =強調の係助詞、結びは連体形となる。 係り結び。 おぼえ =ヤ行下二段動詞「思ゆ(おぼゆ)」の連用形。 「ゆ」には受身・自発・可能の意味が含まれており、ここでは「自発」の意味で使われている。 「(自然と)思われる」 侍れ =補助動詞ラ変「侍り(はべり)」の已然形、丁寧語。 聞き手である竹取の夫妻を敬っている。 係助詞「こそ」を受けて已然形となっている。 係り結び。 過ぎ別れぬること、返す返す 本意 ほい なくこそおぼえ侍れ。 (なので、こうして)去り別れてしまうことは、返す返すも残念に思われます。 脱ぎ置く =カ行四段動詞「脱ぎ置く」の連体形 衣(きぬ) =名詞 を =格助詞 形見 =名詞 と =格助詞 見 =マ行上一段動詞「見る」の連用形 給へ =補助動詞ハ行四段「給ふ」の命令形、尊敬語。 動作の主体である竹取の夫妻を敬っている。 月 =名詞 の =格助詞 出で =ダ行下二段動詞「出づ」の連用形 たら =存続の助動詞「たり」の未然形、接続は連用形 む =婉曲の助動詞「む」の連体形、接続は未然形。 この「む」は、㋜推量・㋑意志・㋕勧誘・㋕仮定・㋓婉曲の五つの意味があるが、文中に来ると「㋕仮定・㋓婉曲」のどれかである。 夜 =名詞 は =係助詞 見おこせ =サ行下二段動詞「見遣す(みおこす)」の連用形。 こちらを見る。 給へ =補助動詞ハ行四段「給ふ」の命令形、尊敬語。 動作の主体である竹取の夫妻を敬っている。 脱ぎ置く衣を、形見と見給へ。 月の出でたらむ夜は、見おこせ給へ。 脱いで置いていく衣を私の形見としてご覧ください。 月の出ているような夜は、(私のいる月を)ご覧ください。 見捨て =タ行下二段動詞「見捨つ」の連用形 奉り =補助動詞ラ行四段「奉る」の連用形、謙譲語。 動作の対象である竹取の夫妻を敬っている。 て =接続助詞 まかる =ラ行四段動詞「まかる」の連体形、謙譲語。 退出する。 空 =名詞 より =格助詞、(起点)~から。 (手段・用法)~で。 (経過点)~を通って。 (即時:直前に連体形がきて)~するやいなや。 も =係助詞 落ち =タ行上二段動詞「落つ」の連用形 ぬ =強意の助動詞「ぬ」の終止形、接続は連用形。 完了・強意の助動詞「つ・ぬ」の直後に推量系統の助動詞(む・べし・らむ・まし)などが来ている時には、強意の意味で使われる。 べき =推量の助動詞「べし」の連体形、接続は終止形(ラ変なら連体形) 心地 =名詞 する =サ変動詞「す」の連体形、する と =格助詞 書き置く =カ行四段動詞「書き置く」の終止形 見捨て奉りてまかる空よりも、落ちぬべき心地する。 」と書き置く。 (あなたを)見捨て申し上げて参る空から、(悲しみのあまり)落ちてしまいそうな心地がします。 」と書き残す。 続きはこちら lscholar.

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