アレルギー 性 血管 炎。 アレルギー性血管炎

アレルギー性肉芽腫性血管炎

アレルギー 性 血管 炎

ぶつけたわけでもないのに、押しても消えない赤い斑点ができる場合、医師の診察を受けましょう 食物アレルギーや薬物アレルギーが原因となって発生する病気の一つである「アレルギー性紫斑病」。 紫斑というのは、いわゆる内出血の青あざのことです。 2011年から医学的な正式名称が「IgA血管炎」になりました。 発見者に因んで、「ヘノッホ・シェーンライン紫斑病(Henoch-Schonlein紫斑病)」とも言います。 全身の小さな血管、特に毛細血管に炎症が起こって、様々な症状を起こす病気です。 免疫グロブリンの一種であるIgAと呼ばれるタンパク質が他の免疫に関わるタンパク質と複合体と呼ばれるものに作って血管壁にたまって、血管炎を起こします。 血管は全身にありますから、皮膚への血管が炎症を受けると、紫斑や浮腫が出てきます。 腎臓への血管なら、血尿や蛋白尿がでてくるわけです。 アレルギー性紫斑病の原因・好発年齢・性別 アレルギー性紫斑病は4~6歳の男児に多いです。 原因としては、感染症・薬剤・食物・昆虫などが挙げられます。 特に感染症が多く、扁桃炎などの上気道感染後に起こるものが見られます。 遺伝的素因の可能性も言われています。 アレルギー性紫斑病の検査・診断法 血液検査では特有のものがないので、なかなか診断は難しく、症状を合わせて診断されます。 名前の通り、ぶつけたり転んだりしていないのに押しても消えない赤い斑点がある場合は、「アレルギー性紫斑病」の可能性があります。 ただし、紫斑だけなら、血を止める血小板が下げる「血小板減少性紫斑病」の可能性もありますので、覚えのない紫斑がある場合は、まずは医療機関への受診をおすすめします。 注意が必要なのは、腹痛から始まる場合です。 後から紫斑が出てくる例もあります。 胃腸炎より腹痛の強い場合は、この病気も疑いましょう。 血を固める凝固因子という体内のタンパク質である「凝固第13因子」が、アレルギー性紫斑病では低くなっていることがあります。 アレルギー性紫斑病の治療法・後遺症・再発リスク 基本的には、症状に応じた対症療法です。 まずは、アレルギー性紫斑病の原因を除くことが大切で、溶連菌などに対しては抗生物質を使用します。 止血剤、ビタミンCなどの血管強化薬、抗アレルギー薬などの内服で治療することもありますが、その効果ははっきりしません。 関節の痛みには、アセトアミノフェンなどの鎮痛薬が使われます。 また、炎症を抑えるために、ステロイドを使用しますが、特に、腹痛が強いなど重症感のある場合は、を使用します。 腹痛が強く、上記の凝固第13因子が低い場合には、凝固第13因子を補充することもあります。 この病気は、数週間で後遺症無く治ることが多いですが、しばしば再発が見られます。 腎炎を合併してしまった場合、治療も複雑になり、安静の必要がなります。 また、治るのに時間がかかったり、慢性化する場合もありますので注意が必要です。 足にぶつけたわけでもないのに青あざが出ている場合、血小板の数が減っているか、この「アレルギー性紫斑病」の可能性が否定できないため、医療機関を受診されることをおすすめします。

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血管性浮腫

アレルギー 性 血管 炎

咳が出てしまってなかなか治まらなかったり、熱が出たりする症状がある場合、風邪や喘息をまず一番に疑うかと思います。 風邪の場合、高熱や食欲不振・吐き気などがない限り、市販の風邪薬で様子を見るといた方も少なくはないでしょう。 しかし、風邪薬を飲んでも症状が変わらない・悪化しているという方は、風邪ではなく「アレルギー性気管支炎」を引き起こしている可能性があります。 香川県善通寺市のふじた医院では、アレルギー性気管支炎の治療を行っています。 風邪薬を飲んでもなかなか咳が治らない、胸のあたりから「ゼーゼー」などといった音がする、といった症状がある方は、ふじた医院へお越しください。 アレルギー性気管支炎の症状 アレルギー性気管支炎は、風邪とは少し違った症状が出ます。 どういった症状が出るのか、症状ごとにわかりやすく見ていきたいと思います。 咳 アレルギー性気管支炎で最も多い症状が、咳です。 この咳は少し乾いたような軽い咳で、出始めるとなかなか治まらず、長引く特徴があります。 風邪との違いは、この長引く咳です。 放っておくと軽い咳だったものがゴホゴホとした少し湿り気のある重い咳に変わっていくことがあります。 痰 長い咳が続いていると、そのうちに痰が出始めます。 これは咳などが続くことで炎症が起こり、分泌物が増えるためです。 この分泌物が増えてくると、空気の通り道が狭くなってしまい、 「ゼーゼー」とした胸の音が聞こえてくることがあります。 高熱 アレルギー性気管支炎には咳や淡といった、風邪の症状と似ているところがあると述べましたが、熱が出ることもあります。 風邪が原因の熱は、 「37. 5~38. しかし、熱は体質によって出ないことがあるので、注意しましょう。 湿度・温度の変化 アレルギー性気管支炎で特徴的なのが、夜などに症状が重くなり、喘息のような咳が出たりする場合があることです。 これは湿度や温度が変化するときに症状が出やすくなるアレルギー性気管支炎の特徴であり、風邪などと区別するときに非常に重要な症状となります。 アレルギー性気管支炎の原因 アレルギー性気管支炎の原因は、普通の風邪とは異なります。 風邪の一番の原因は、 「ウィルス」ですが、 アレルギー性気管支炎は、何かしらの成分に身体がアレルギー反応を起こしていることが原因だと考えられます。 では、どんな成分が原因として考えられるのか見ていきましょう。 ダニ・ハウスダスト アレルギー性気管支炎になる主な原因は、 「ダニ」や 「ハウスダスト」が体内に入ることです。 特に、風邪などを引いて身体の抵抗力が下がっているところに、ダニやハウスダストといったアレルギー源に接触してしまうことで、身体がアレルギーの反応を通常よりも強く起こし、咳や痰、発熱などの症状を引き起こします。 ペットのフケ ペットのフケもアレルギー性気管支炎を引き起こしてしまう原因の1つになります。 もともと猫などのペットのフケにアレルギーを持っている人は、抵抗力が下がっているときなどには注意が必要です。 花粉 鼻炎などを引き起こすことでよく知られている花粉ですが、実はアレルギー性気管支炎を引き起こす原因にもなります。 こちらもやはり抵抗力が下がっているときに長く接触していると、咳や痰、発熱の原因になりますので注意が必要です。 その他にも家の隅にたまってしまった 「ほこり」などもアレルギー性気管支炎を引き起こす原因になります。 これらのアレルギー物質が抵抗力の下がっている気管支などにくっついてしまうと、免疫機能が働いてヒスタミンという物質を出し、気管支などを刺激してしまうのです。 長く続く咳や痰、発熱などの症状がある場合には、一度アレルギー性気管支炎を疑ってみましょう。 「喘息」と「アレルギー性気管支炎」の違い アレルギー性気管支炎の原因は主にアレルギー物質が身体に入り込んでしまい、ヒスタミンと呼ばれる物質が分泌される音で気管支が刺激されることで起こります。 そして、刺激された気管支は炎症を起こし、咳や発熱などの症状を引き起こします。 この咳は乾いたような咳で、喘息と似たような症状になります。 そして、その後に痰や発熱などを引き起こすことがあるのです。 一方喘息の原因は、アレルギーではなく、 「気温の差」や 「お酒」、「ストレス」、「運動」などによって引き起こされ、秋に症状が出やすくなることで知られています。 喘息の場合にも、乾いたような空咳が出ますが、アレルギー性気管支炎と最も異なるのは、喘息の場合発作が起こると呼吸が困難になる場合があるということです。 また、この呼吸困難が起こると、酷いときには前かがみにならなければ息ができなかったり、横になっても呼吸が苦しかったりといった場合があります。 重症になると酸素が足りなくなり、チアノーゼになる場合もあります。 その後 「痰」や 「咳」が続くでしょう。 また、喘息の発作の場合にはアレルギー性気管支炎と異なり発熱はありません。 このように、 アレルギー性気管支炎と喘息の違いは、咳の出るのが最初か、呼吸が苦しくなるのが先かということや、発熱の有無で判断することができるでしょう。 喘息の詳しい記事は 病院で処方される薬や治療について アレルギー性気管支炎が起こる原因は、主にアレルギー物質を吸い込んでしまうことにあるため、身体が反応を起こすアレルギー物質を取り除いたり、遠ざけたりする必要があります。 一番の原因である 「ダニ」「ハウスダスト」は、なるべく遠ざけるようにしましょう。 アレルギー性気管支炎の病院での治療としては、咳を止めるための「咳止め」が処方されますので、その薬をしっかり飲み続けることが大切です。 しかし、この咳止めの薬だけでは症状の緩和が厳しいこともあります。 その理由として、気管支に入ってしまったアレルギー物質などの異物を吐き出すための働きを抑えてしまうことになるので、痰などが出にくくなってしまい、余計に苦しくなってしまう場合があるからです。 そのため、 痰などが多く、異物を吐き出す働きが強い場合には、痰を出しやすくする薬が処方されます。 また、咳などで気管支に炎症が起こっていて、空気の通りが悪くなってしまっている場合には、 気管を広げる薬が処方される場合もあります。 アレルギー物質が気管支にくっつくことでヒスタミンと呼ばれる物質が分泌されますが、ヒスタミン自体が、ヒスタミン受容体とくっつくことでアレルギー症状を引き起こします。 この2つをくっつけないようにする働きを持つ 「抗アレルギー薬」を咳止めと一緒に飲むことによって、咳や期間が狭くなるといった症状を緩和させることができます。 このようにアレルギー性気管支炎の症状を抑えるためには、アレルギー物質を遠ざけることと、医者によって処方された薬の服用が大切になります。 アレルギー性気管支炎の治療はふじた医院へ アレルギー性気管支炎は、原因がアレルギー物質であることから、その原因を遠ざけなければ症状の改善は難しくなります。 そのため、咳や痰などが続いた場合には、その原因を早めに突き止めることがとても大切になるでしょう。 またふじた医院では、血液検査などでアレルギー検査を行うことができます。 アレルギー性気管支炎を治療せずに放っておくと、咳が慢性化して何か月も咳が治まらなくなってしまう場合もあり、とても放っておけない病気の1つです。 香川県内善通寺市のふじた医院では、アレルギー性気管支炎の診察を行っております。 長く続く咳や痰、呼吸困難を伴わない場合にはアレルギー性気管支炎の可能性が高くなります。 3か月以上続く咳や痰の症状がある場合は、早めに当院へお越しください。 また、慢性化したアレルギー性気管支炎は、気管支の炎症を重症化させたり、細菌感染したりしてしまう場合もあります。 そのようなことのないように、早めに受診してくださいね。 ・ ・ ・ ・ ・ 香川県丸亀市、三豊市、琴平町、多度津町、高瀬町、観音寺市、財田町、三野町、仁尾町、宇多津町、満濃町、綾歌町、詫間町、坂出市など広い範囲からお越し頂いております。 30年以上にわたり、地域医療に根差し、入院、在宅医療も含めてリハビリや手術などの西洋医学だけでなく、整体、マッサージ、鍼灸や漢方等の東洋医学も取り入れるなどあらゆる方法を用いて治療し、症状を改善している病院です。

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アレルギー性血管炎

アレルギー 性 血管 炎

血管炎症候群 血管炎症候群 当科の針谷は、厚生労働科学研究費補助金 難治性血管炎に関する調査研究班の研究代表者として、日本における血管炎症候群の診断・治療に関する研究及び啓発活動を、全国の研究分担者と共に進めております()。 血管炎症候群は全身に張りめぐらされている血管の壁に炎症を起こし、さまざまな臓器障害を引き起こす疾患群です。 血管炎症候群は炎症を起こす血管の太さで分類されます。 大型血管(大動脈とその太い枝)に炎症を起こす疾患として、高安動脈炎、巨細胞性動脈炎が、中型血管に炎症を起こす疾患として結節性多発動脈炎、川崎病が、小型血管に炎症を起こす疾患として抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎、免疫複合体性小型血管炎があります。 これらの疾患以外にも、10種類以上の疾患が知られており、その診断と治療には複数の診療科の専門家の協力が必要となることもしばしばあります。 東京女子医科大学病院では、膠原病リウマチ内科を含む6つの診療科(膠原病リウマチ内科、呼吸器内科、神経内科、腎臓内科、皮膚科、病理診断科)が協力して、東京女子医科大学血管炎連携会議を結成し、血管炎に関する学内研究会を定期的に開催し、血管炎疾患を総合的に診療する体制を整えています。 ANCA関連血管炎 血液中に抗好中球細胞質抗体(ANCA)と呼ばれる自己抗体(自分の体の構成成分に対する抗体)が出現し、各臓器の細い血管の炎症をおこす病気がANCA関連血管炎です。 ANCA関連血管炎には、顕微鏡的多発血管炎、多発血管炎性肉芽腫症、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症の3つの疾患が含まれ、我が国における患者数はそれぞれ、約8500名、2500名、1400名と報告されています。 症状 全身症状として発熱,全身倦怠感,食思不振,体重減少,筋痛,関節痛などが出現します。 顕微鏡的多発血管炎は60から70歳台、多発血管炎性肉芽腫症、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症は50〜60歳台の発症が多いと言われています。 腎臓はANCA関連血管炎で最も障害されやすい臓器の一つです。 初期には自覚症状は少なく、検診で血尿や腎機能低下を指摘され、受診の契機となる場合がしばしばあります。 初診時には約半数の患者さんで血尿や蛋白尿が認められます。 皮膚では、下肢に紫斑(圧迫しても色が消退しない小紅斑)が出現し、触ると多少凸凹しています。 また、網目状の模様を手足に認めることがあります。 神経の血管に炎症がおよぶと、手足のジンジンしたしびれ、痛みを訴えたり、スリッパが脱げやすい、転びやすいなどの筋力低下の症状を訴えたりします。 眼や鼻にも症状が出る場合があります。 眼の痛み、充血、視力低下、眼球が突出するなどの症状が見られます。 耳では、耳閉感、中耳炎、難聴、耳鳴り、めまい、鼻では、副鼻腔炎、鼻閉、臭いのある鼻汁、鼻血、鼻の痛み、鼻の変形などが出現することがあります。 気管支・肺の症状として、空咳、血痰、喀血、ゼーゼーする呼吸音、声が嗄れるなどの症状が見られます。 腹部(胃腸)の血管に炎症がおよぶと、腹痛、圧痛、下痢、下血などが出現します。 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症では、気管支喘息、好酸球性鼻ポリープ、好酸球性中耳炎、好酸球性副鼻腔炎などの既往、合併を認めます。 検査と診断 尿検査、血液検査、画像検査を行います。 尿検査では、血尿・蛋白尿・円柱を認めます。 血液検査では、貧血、血小板増多、赤沈亢進、CRP・血清クレアチニン上昇、ANCA陽性を認めます。 EGPAでは好酸球が著しく増加します。 また、単純X線写真、高分解能CT検査、MRI検査、超音波検査などによって、各臓器の病変の有無を調べます。 わが国のANCA関連血管炎では肺の病変の出現頻度が高いため、極力、胸部単純レントゲン写真、胸部高分解能CTを撮影して、肺の状態を細かく評価します。 さらに、血管炎の症状が出ている臓器の状態を調べる検査(上部・下部消化管内視鏡、呼吸機能検査、気管支鏡検査、神経伝導速度、髄液検査、など)を行う場合があります。 血管炎の診断には、体の組織の一部を取って調べる検査(生検と呼びます)が非常に重要です。 腎臓の血管炎が疑われる場合には、腎生検を行い、腎糸球体や尿細管の状態を調べます。 皮膚に紫斑などの症状がある場合には、皮膚生検を行い、皮膚および皮下組織の血管の状態を調べます。 下肢の痺れや運動障害がある場合には神経生検、筋生検を行い、神経や筋肉の血管の状態を調べます。 症状と検査結果を組み合わせて、3つのANCA関連血管炎のどの疾患かを診断します。 血管炎と類似した症状を呈する疾患が多数あるので、同時にそれらの疾患でないことも確認します。 当科での治療 治療は血管炎で障害されている臓器の種類と程度、患者さんの全身状態などを評価した上で、「ANCA関連血管炎診療ガイドライン2017」()を参考に決定します。 このガイドラインは、当教室の針谷らが中心となって作成したもので、どのように治療を選択するかがエビデンスに基づいて記述されています。 ステロイドは出来るだけ少量まで減量し、可能であれば中止します。 個々の患者さんの病気の強さ、合併症、既往症などによって、治療内容を調節します。 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症による神経障害に対しては、ガンマグロブリン大量静注療法が用いられます。 この治療によって、筋力が改善し、一部の患者さんではしびれ感も改善することが示されています。 また、2018年5月から抗インターロイキン5抗体であるヌーカラが使用可能になり、当科でも多くの患者様が使用しています(TOPIC参照)。 ANCA関連血管炎の患者様は複数の臓器の病変をお持ちですので、当科の主治医が、個々の患者様の病状に合わせて東京女子医大病院の診療各科と連携をとり、診断、治療、副作用の防止に当たっています。 1回300mgを4週間ごとに皮下投与します。 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症の寛解期間の延長やステロイド減量効果が示されている薬剤です。 ヌーカラは重症難治性好酸球性喘息に対して用いられてきた薬剤ですが、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症では喘息とは使用方法が異なります。 当科の針谷は、日本医師会治験促進支援センターの支援を受け、抗インターロイキン6受容体抗体であるアクテムラによる顕微鏡的多発血管炎および多発血管炎性肉芽腫症の治療法開発を医師主導治験として進めています。 並行して、日本医療研究開発機構研究費(難治性疾患実用化研究事業)難治性血管炎診療のエビデンス構築のための戦略的研究を実施し、日本における血管炎の治療戦略の開発、治療に役立つ新しい指標(バイオマーカー)の臨床開発を進めています。 高安動脈炎 高安動脈炎は金沢大学眼科学教室教授を務められた高安右人(たかやずみきと)先生が発見された血管炎です。 大動脈とその枝の血管の壁に炎症をおこし、動脈の拡張や閉塞を来します。 俗に脈なし病とも呼ばれています。 炎症が起きる血管の部位によって、脳の虚血、腕の虚血、大動脈瘤、大動脈弁閉鎖不全、心不全、失明など、さまざまな症状が出現します。 不明の発熱が続く場合の原因疾患の一つとして知られ、若い女性に比較的多い疾患ですが、中・高年で発症する場合もあります。 症状 全身症状として発熱・倦怠感を多く認めます。 腕を支配する動脈が狭窄すると、手を挙げた時のだるさ、めまい、上を見るときのめまいや失神などが起こります。 腕を支配する動脈が狭くなると、その腕の脈拍が弱くなります。 首の動脈に炎症が起きると両側頸部に自発痛や圧痛を感じます。 拡張した血管(動脈瘤)を鎖骨の付近に触れることもあります。 大動脈が心臓から出た直後の部分に強い炎症が起きると、大動脈弁閉鎖不全や上行大動脈瘤が形成されます。 大動脈弁閉鎖不全が進行すると労作時(動いた時)の息切れや足の浮腫など心不全の症状が出現します。 心臓から肺にいく肺動脈に炎症と狭窄が起きると、呼吸困難、胸痛、血痰などの症状が出現します。 腎臓の動脈に炎症と狭窄が起きると、腎機能が低下し、高血圧が出現します。 眼の動脈に炎症が起きると、視力障害、失明につながります。 検査と診断 血液検査では赤沈亢進、CRP増多が見られます。 また、MMP-3やペントラキシン3が増加します。 血管の状態は頸部血管超音波検査、CTアンギオグラフィー、MRアンギオグラフィー、FDG-PETが診断、病勢評価に有用であることが知られています。 当科での治療 治療は副腎皮質ステロイドを使用します。 ステロイドで十分な治療効果が得られない場合、ステロイド減量に伴い再発した場合には、免疫抑制薬を併用します。 ステロイドを早期に減量する目的で、当初から免疫抑制薬を併用する場合もあります。 ステロイドを徐々に減量し、出来るだけ少量のステロイドで寛解を維持します。 ステロイドを中止可能な場合もあります。 個々の患者さんの病気の強さ、合併症、既往症などによって、治療内容を調節します。 高安動脈炎の患者様は心臓・大動脈などの機能の評価と炎症のコントロールの両者が重要です。 当センターの主治医が、東京女子医大病院の診療各科と連携をとって、診断、治療、副作用の防止に当たっています。 我が国で実施された臨床試験(治験)によって、ステロイド減量、寛解持続期間の延長などに対する効果が証明されています。 日本循環器学会、厚生労働省難治性血管炎に関する調査研究班が中心となって、血管炎症候群の診療ガイドライン(2017年改訂版)を作成しました()。 高安動脈炎に関する詳しい情報が掲載されています。 巨細胞性動脈炎 巨細胞性動脈炎では、額の両側(こめかみの部分)にある側頭動脈と呼ばれる中型の動脈に炎症が起こり、頭痛や顎の疲れやすさがしばしば出現します。 また、眼の動脈にも炎症がおよぶ場合があり、発見が遅れると失明にもつながる血管炎です。 通常50歳以上の年代で発症し、側頭動脈炎、ホートン病などの名称で呼ばれることもあります。 症状 代表的な症状は、発熱・倦怠感などの全身症状、頭痛(特に側頭部痛)、視力・視野異常、食事の際の顎の疲労感、上肢および下肢の痛みなどです。 側頭動脈を触ると、典型的な場合は血管が怒張し、圧痛を伴います。 また、血管が数珠状に膨らんでいる場合もあります。 自然と炎症が収まった後の側頭動脈は、硬い索状の組織として触れます。 手足の動脈にも炎症が出現することがあり、脈を触れにくくなる、手足を動かすとだるくなる、膨らんだ血管(動脈瘤)を触知するなどの症状が見られることがあります。 検査と診断 赤沈の亢進、CRPの上昇が見られます。 症状と検査から側頭動脈炎を疑った場合には、側頭動脈の生検を行います。 なるべく長い血管を採取することにより、診断の確率が上昇します。 最近では、画像診断(超音波検査、MRI、CT)でも側頭動脈の変化を評価できるようになりつつあります。 側頭動脈炎患者様の約半数に、大動脈とその主要な枝の血管に炎症を認め、このような場合には寛解しにくい、あるいは再発しやすいことが知られています。 肩・上腕・臀部・大腿などの痛みが強い場合には、リウマチ性多発筋痛症の合併を疑って、診察および超音波検査、血液検査を行います。 当科での治療 巨細胞性動脈炎はステロイドに対する治療反応性が比較的良好で、体重50㎏の患者様の場合は37. 免疫抑制薬を併用する場合は、メトトレキサートがしばしば用いられます。 ステロイドをできるだけ減量し、可能であれば中止します。 巨細胞性動脈炎の患者様比較的高齢な方が多いため、治療に伴う副作用の防止に特に注意しながら、診療を行っています。 ステロイド減量、寛解持続期間の延長などに対する効果が証明されています。 日本循環器学会、厚生労働省難治性血管炎に関する調査研究班が中心となって、血管炎症候群の診療ガイドライン(2017年改訂版)を作成しました()。 巨細胞性動脈炎に関する詳しい情報が掲載されています。 結節性多発動脈炎 結節性多発動脈炎(PANと呼ばれています)は、大変珍しい疾患の一つで、全身の中型・小型の動脈壁に炎症をおこし、典型的な場合には腎臓・腸・肝臓・脾臓などの動脈に小動脈瘤(動脈のこぶ)が形成されることから、この「結節性」という名前がついています。 通常、血液中には抗好中球細胞質抗体(ANCA)は認められません。 原因は不明ですが、B型肝炎ウイルス感染が関与する場合もあると言われています。 現在わが国の患者数は3500名程度と推定され、男女比は1:3、平均発症年齢は55歳です。 症状 全身症状として、発熱、倦怠感、体重減少、関節痛が出現し、原因不明の発熱の精査の結果、結節性多発動脈炎と診断される場合もあります。 関節痛や筋肉痛もよく見られます。 臓器としては、皮膚、腎臓、神経、腸、筋肉などに病気が出現しやすいことが知られています。 皮膚では、下肢に紫斑(圧迫しても色が消退しない小紅斑)が出現し、紫斑の部位には小さなぐりぐりを触ります。 腎臓の動脈に炎症がおよぶと、血流が減少するために血圧が上昇し、重症な場合は腎不全になることがあります。 腸の動脈に炎症がおよぶと持続性で鈍い腹痛、食事の際の腹痛、吐き気、嘔吐、下血、下痢などがみられます。 神経の動脈に炎症がおよぶと、手足のしびれ、筋力低下を自覚します。 このほか、心筋炎、ブドウ膜炎、上強膜炎、男性では精巣痛などが見られます。 検査と診断 結節性多発動脈炎では、赤沈の亢進、CRPの上昇、白血球増加、貧血、血小板増多が見られます。 尿では、潜血陽性、軽度のたんぱく尿、沈渣で赤血球が認められます。 自己抗体は検出されません。 診断を確定するには、症状のある部位(皮膚、腎臓、神経など)からの生検が必要です。 あるいは、血管造影やMRアンギオグラフィーにより、多発する小動脈瘤が確認できれば結節性多発動脈炎と診断できます。 個々の患者さんの病気の強さ、合併症、既往症などによって、治療内容を調節します。 結節性多発動脈炎の患者様は複数の臓器の病変をお持ちですので、当科の主治医が、東京女子医大病院の診療各科と連携をとって、診断、治療、副作用の防止に当たっています。 文責 針谷正祥 2019年6月18日 更新.

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