ディス ラ プション 意味。 メガトレンドを読む#01/ディスラプションに備えよ (2ページ目):日経ビジネス電子版

事例に学ぶデジタルディスラプションの定義と3つの要素

ディス ラ プション 意味

21057025 — creative tablet computer with mobile phones cloud of colorful application icon デジタルディスラプション(digital disruption)と呼ばれる、既存の産業がスタートアップによって駆逐される現象が起こっている。 代表的な事例として、シェアリングエコノミーのムーブメントを引き起こした、米Uber(ウーバー)や米Airbnb(エアービーアンドビー)が、デジタルディスラプターとして世界中の注目の的になっている。 Uberは既存のタクシー業界を、Airbnbは不動産業界を、それぞれ業界を駆逐するほどのインパクトをもたらした。 しかし、あなたはそういった話を「ある一部の産業だけで起こっているもの」として、デジタルディスラプションを他人事のように捉えていないだろうか。 デジタルディスラプションの本質を理解し、自分事としてとらえなければ、企業は市場の中で勝ち残るどころか、生き残ることすら難しくなる。 この記事では、デジタルディスラプションの概念と具体例、既存産業がとるべき対応策を紹介する。 デジタルディスラプションとはなにか? まずは、ディスラプション disruption の定義を説明する。 ディスラプションとは、元々シリコンバレー発祥の造語だ。 企業が新しいテクノロジーを使用してローエンド製品 低性能・低価格な製品 を開発・改良した結果として、既存のハイエンド製品 高性能・高価格な製品 に取って代わる製品を生み出す現象を表す。 デジタルディスラプションの簡単な事例 例えば、カメラ産業がその代表例だ。 現代社会でフィルムカメラを目にすることは少ない。 今や世の中のほとんどのカメラがデジタルカメラ、スマートフォンに代替されている。 また、アマゾンが書籍のオンライン販売を普及させたことで、撤退を余儀なくされた書店も多い。 従来のディスラプションは、製品の開発・製造や流通のために莫大なコストを必要とした。 そのため、ディスラプションを起こせる企業の数は限られたものであった。 しかし、インターネットやスマートフォンといった既存のプラットフォームを活用することで、製品・サービスを莫大なコストをかけずに直接提供できるようになる。 このように、「既存のデジタルなプラットフォームを持って市場に参入し、既存産業を駆逐するほどのインパクトをもたらすこと」をデジタルディスラプションと呼ぶ。 デジタルディスラプションを起こした企業の代表例が、UberやAirbnbだ。 Uberが与えたデジタルディスラプション、3つの影響 Uberは、スマートフォンを活用した配車サービスを手がけている。 同社のサービスは簡単に言うと、自動車を持つユーザーと、その自動車で移動したいユーザーをマッチングさせるというものだ。 そのためUberは、自社で自動車と言う有形資産を持たないにも関わらず、今や世界で最も巨大なタクシー会社となった。 このUberの参入はタクシー会社だけでなく、バスや鉄道などの輸送業界全般に与えるほどのインパクトだ。 Uberが今後も普及すれば、車を持たなくなる人の割合が増加し、自動車業界の収益に影響を与える可能性もある。 Uberが既存の輸送業界に代替するほどのインパクトを与えた要因は何か? その理由は3つある。 遊休資産を有効活用している。 遊休資産とは、世の中で使われずに眠っている資産のことである。 Uberは配車サービスを展開するにあたり、自動車を購入するのではなく、すでに世の中に出回っている自動車を有効活用したのだ。 UberのCEOは世界中の自動車の「後部座席」は、膨大な遊休資産だと語ったことでも有名である。 デジタルを活用しユーザーとの距離をゼロにしている。 Uberは、スマートフォンアプリを使用することで、ユーザーは自身のスマートフォンから好きなタイミングで目的地への移動手段を手に入れることができる。 電車やバスなどのように、その場に行かなければサービスを受けられないということはない。 常に企業とユーザーがスマートフォンを介してつながっている状態、すなわちユーザーとの距離がゼロになっていると言っていい。 既存のタクシー業界で解決できない課題を解決している そして、タクシーの弱点を徹底的に解消しているというのが、最大の要因とも言える。 Uberのアプリで目的地を指定すれば、すぐさまドライバーの情報が表示される。 わざわざユーザーがタクシー乗り場まで行く必要はないし、サービス利用前に料金もルートも確定しているので、タクシーのような料金の変動はない。 またシステム上でユーザーとドライバーの相互評価・レビューができるので、ユーザーの満足度が低いタクシードライバーは、ユーザーから選択されなくなるため自然淘汰される。 そのため、ユーザーは不機嫌な思いをする必要がないのである。 続々と登場するデジタルディスラプションを仕掛けるスタートアップ この3つの要因は、Airbnb(民泊のマッチングサービス)でも同様のことが言える。 UberやAirbnbの様なデジタルディスラプション企業の登場は、一部の産業だけで起こるものではない。 これから様々な産業で確実に登場する。 すでにUberのビジネスモデルを応用・発展させたスタートアップが次々と登場している。 DoorDash(ドアダッシュ、米国のフードデリバリーサービス)• Lyft(リフト、米国のシェアライドサービス)• 滴滴出行(ディディチューシン、中国のシェアライドサービス) これらのスタートアップは、すでに巨大なスタートアップとして世界中の注目を受けている。 デジタルディスラプションの本質は、「デジタルテクノロジーを駆使して、徹底的に顧客の抱える課題を解決すること」だ。 様々な制約によって顧客の課題を解決できなかった既存企業を駆逐するのである。 もはやデジタルディスラプションを他人事のように捉えていれば、将来市場で生き残るのは難しい。 デジタルディスラプションは、単にデジタルを活用した既存産業の破壊ではなく、ユーザーだけでなくワーカーや社会の問題の解決に挑んでいるからだ。 まとめ すでにデジタルディスラブションは、あらゆる産業で起きている。 そして、がその対応策である。 デジタルトランスフォーメーション(DX)というと、『IT化』と勘違いされるが、この2つは明確に異なる。 デジタルトランスフォーメーションは、単にITを活用するのではなく、企業活動の全てをデジタルで構成し、利用者に新しい価値を提供することを最優先する。 そして、既存の商品・サービスの脅威になることを恐れず提供する。 従って、デジタルトランスフォーメーションでは従来のビジネスプロセスを前提として変革するのではなく、ビジネスプロセスを根本から見直すことが求められる。 既存の経営資源をどう活用するかという視点は、およそ役に立たない。 つまり、既存のタクシー屋が配送にインターネットを使うというだけでは駄目なのだ。 これは、UberのCEOが「自動車の後部座席と遊休資産」と最定義した様に、既存業界の企業は、ステークホルダーの抱える構造的な課題が何で、なぜ今まで解決できなかったのかについて徹底的に考える必要がある。 さもなければ、あなたの業界にデジタルディスラプターが登場したときに右往左往するようでは手遅れになる可能性がある。 その時、取れる行動は2つしかない。 1つは、ユーザーの意向を無視してスタートアップに真っ向勝負を仕掛ける。 もう1つは、デジタルディスラプターと協力して共に共生を図る。 いずれにせよ、どの業界においてもデジタルディスラプションを他人事や対岸の火事と思って眺めていることだけは控えてほしい。

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デジタル・ディスラプター/ディスラプション

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デジタル・ディスラプター/デジタル・ディスラプション 最近、デジタル・ディスラプター(digital disruptor)とかデジタル・ディスラプション(digital disruption)といった言葉を耳にするようになりました。 多少表現に違いはありますが、デジタル・ディスラプターは「デジタル時代の創造的破壊者」、デジタル・ディスラプションは「デジタルテクノロジーによる破壊的創造・破壊的イノベーション」というふうに日本語では表されていることが多いようです。 既存の産業がデジタル技術を駆使した新たなビジネスにとって代わられるようなということのようです。 デジタル・ディスラプターについて、アメリカのアナリストであるジェイムズ・マキヴェイはその著書『DIGITAL DISRUPTION(デジタル・ディスラプション)——破壊的イノベーションの次世代戦略』(実業之日本社)の中で、デジタル・ディスラプターというのは、あらゆるところから現れ、デジタル・ツールやデジタル・プラットフォームを活用して顧客を奪い、業界にイノベーションを起こすと述べています。 また、創造的破壊については古くから経済の発展に重要なものであることが指摘されており、オーストリアの経済学者シュンペーター(Schumpeter1883-1950)は、その著書「経済発展の理論」の中で、イノベーション(新結合という言葉で表現)を、新しいものを生産する、あるいは既存のものを新しい方法で生産することと述べ、企業家が、既存の価値を破壊して新しい価値を創造していく「創造的破壊」が経済成長の源泉であり、経済の発展は「新結合(イノベーション)」が 非連続的に現れることができるときにのみ実現すると主張しているそうです。 ディスラプションとイノベーション ディスラプション(disruption)いう言葉は、ハーバード・ビジネス・スクールのクレイトン・クリステンセン教授の著書『イノベーションのジレンマ』で独自のイノベーション分類の一つとして(disruptive innovation)として使われています。 この中で、クリステンセンはイノベーションを「技術的内容の継続性」と「企業の継続性」という2つの分類軸でとらえています。 「技術的内容の継続性」では、既存技術を漸進的に改良したイノベーションをインクリメンタル・イノベーション(incremental innovation)、既存技術とは全く異なる不連続のイノベーションをラディカル・イノベーション(radical innovation)としています。 「企業の継続性」では、イノベーションが既存企業の存続に肯定的な効果をもたらす場合を持続的イノベーション(sustaining innovation)、既存企業の存続に否定的な効果をもたらす場合を(disruptive innovation)としています。 破壊的といのは、既存企業が市場で存続できずに市場から消えていく可能性が高いといういうことです。 時々、この「技術的内容の継続性」でのイノベーションと「企業の存続性」でのイノベーションを混同し、持続敵イノベーション(sustaining innovation)がインクリメンタル・イノベーション(incremental innovation) と、(disruptive innovation)がラディカル・イノベーション(radical innovation)と同一視されて語られることがあるようです。 ディスラプター50とデジタル・ディスラプターの特徴 米大手メディアのCNBCが、2013年より「ディスラプター 50」という企業リストを発表しています。 これは、ビジネスモデル、創業者の経歴、ファイナンス状況、想定される市場規模、スタートアップが生み出す新しいなどを総合的に評価して選出されています。 cnbc. html 参照) 2016年のランキングではUberがトップになっています。 2番目がAirbnbです。 2015年では両社は4位と5位でした。 2014年では10位と41位となっています。 2015年のオラクル社の特集記事に「Uberに見るデジタル・ディスラプターの成功要因」という記事があり、その中でUberの成功要因を次のように記しています。 ユーザー・エクスペリエンス全体がモバイル端末に統合されている。 サービスの透明性(自動車が到着する時刻、自動車の車種、ドライバーの名前、移動する距離、費用の総額が事前に知らされる)• 面倒なプロセスの排除(サービスの利用料金が自動的に利用者のクレジットカードに課金される)• コンシューマーがどこでも利用できるようなグローバル戦略• 文化的トレンドの活用(シンプルに生活し、柔軟な時間に働くというミレニアル世代の「(sharing economy)」にマッチしている)• 自社を社会的価値と結び付けている。 oracle. html 参照) また、(株)ドリームインキュベータの2014. 8「NEXT GENERATION」ではディラプターの特徴を次の4点でとらえています。 dreamincubator. html より) 2015. dreamincubator. html より) ReadWrite[日本版]の2016. 21のTREND「既存産業を破壊するデジタル・ディスラプションとは?」という記事では、デジタル・ディスラプターを大きく次の3つのタイプに分類しています。

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#231 デジタル・ディスラプション?デジタル・トランスフォーメーション?

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渦巻く激流のように到来するデジタル化の衝撃 渦巻きは回転しながら、そばにあるものすべてを中心に引き寄せ、中心に近づくほど、その速度が増していく。 その渦は極めて混沌としている。 渦の外側にある物体が、次の瞬間には渦の中心めがけて吸い込まれることもあれば、長い時間をかけて回転しながら中心に向かうこともあり、その軌道予測は難しい。 渦中のものは中心に向かって収束しながら、時には衝突したり砕けたり組み合わさったりもする。 このような渦がもたらす様子を企業や業界に当てはめると、デジタル化による企業淘汰や、分社化、買収、異業種からの参入などの予想が困難な状況とイメージがつながるかと思う。 察しがつくかと思うが、デジタルボルテックスの渦の中で生き残るためには、その流れに飲み込まれない自らの変革と、その変革を迅速に実行するアジリティ(俊敏さ)が不可欠になる。 デジタルディスラプションの起こりやすさと、企業・業界が直面する競争状態を業界ごとに予測したのが図2である。 図2:業界別にみたデジタルディスラプションの予測 渦の真ん中に近い業界ほど、デジタルディスラプションに最も直面している業界であり、現時点でデジタル化がかなり進行している業界でもある。 一方、渦の淵に近い場所にある業界は、ディスラプションが起きる可能性が低く、当面は非デジタル化の中で既存の利益を享受できると考えられる。 ただし、渦の中心に突入したとしても、その市場が安定状態に入ったわけでも、その業界や企業がなくなってしまうわけでもない。 図2でプロットされた業界ごとのデジタルディスラプションは、現時点での調査結果からの予測(スナップショット)にすぎない。 今後、様々な要因によりダイナミックに変化していく可能性があることにも注意していただきたい。 図3:調査から分かった既存企業の認識レベル• 今後5年以内に市場シェアトップ10の既存企業のうち、平均して約4社がデジタルディスラプションによって、その地位を奪われる• デジタルディスラプションが起きるまでの期間は平均して3年。 過去に比べて競争勢力図の変化スピードが明らかに上昇している• 約41%がデジタルディスラプションを実在する脅威として恐れている• しかしながら、デジタルディスラプションに対して積極的に対処している、すなわち「競争力を維持するためであれば自身を破壊することもいとわない」との回答は、たったの25%。 約45%が「取締役会で議題するには値しない」と回答した みなさまの会社、あるいは読者自身は、どう感じておられるだろうか。 次回以降、デジタルボルテックスを通してデジタルディスラプションを紐解き、今日の競争の現実を説明しながら、デジタルビジネストランスフォーメーションを実践していくためのヒントを考察していく。 なお、デジタルボルテックスの日本語翻訳が2017年10月24日に日本経済新聞出版社から出版された。 併せて、ご覧頂ければ幸いである。

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