白血病 治療。 白血病の原因と症状・治療法・もし放置していると…

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白血病 治療

臍帯血移植ではやなどの疾患を治療することができます。 臍帯血移植がもっとも多く行われている疾患は白血病です。 白血病細胞を死滅させるためにまず大量の抗がん剤や放射線治療が行われますが、これにともなって同時に死滅してしまう正常な造血幹細胞を移植し、再び正常に血液を作れるようにするために臍帯血移植等のが行われます。 今回は白血病を例に取り、臍帯血移植の治療の流れとともに、臍帯血移植のメリット・デメリットについて国家公務員共済連合会 虎の門病院 血液内科部長の内田直之先生にお話を伺いました。 白血病の治療方法 以前はといえば完治の難しい、死に至る疾患というイメージが強かったと思います。 しかし近年は化学療法の発展や、臍帯血移植をはじめとするの発達によって、疾患を克服することも可能となってきています。 白血病の治療には大きく分けて2つの手段があります。 <白血病の治療方法>• 抗がん剤のみ• どんな人に移植が必要? 抗がん剤に加えて造血幹細胞移植を行うと、抗がん剤のみで治療を行うよりもより強力に白血病細胞を攻撃することができます。 しかし移植を受けることによって生じるリスクもあるため、すべての患者さんに移植を行うのではなく、必要に応じて選択されなければなりません。 特に高齢の方など体力が落ちている方に移植を行う場合には、抗がん剤や放射線治療による移植前治療の段階で使用量を減量するなどして治療が安全に行えるような工夫をします。 臍帯血移植の治療方法 移植にかかる時間はほんの10分程度 の場合、臍帯血移植は白血病細胞を死滅させるための大量抗がん剤、放射線治療のあとに行われます。 これらの治療は移植前治療と呼ばれます。 移植前治療の後なぜが必要になるかというと、移植前治療後の患者さんの体内では治療によって白血病細胞だけでなく、患者さんが元来持っていた正常な造血幹細胞も死滅してしまっているからです。 その後いよいよ臍帯血移植を行います。 臍帯血移植は外科的な移植手術とは異なり、治療自体はものの数分で終わってしまいます。 臍帯血は20cc程度と非常に少量であるため、移植自体はおよそ5分で完了してしまいます。 臍帯血移植には3つの山がある の患者さんにとって治療の山場となるのは移植そのものではなく、むしろ移植前治療が始まってからの数週間〜数か月です。 白血病の患者さんに臍帯血移植をはじめとするを行う場合、大きく3つの山があるといえます。 抗がん剤・放射線の大量投与によるダメージ 白血病の治療では白血病細胞を死滅させるために移植前治療(大量の抗がん剤・放射線)を患者さんに投与します。 移植前治療は1週間ほど行われます。 これらの治療を行うと下記のような症状が現れることがあります。 食欲低下• 脱毛 など 白血球が死滅してしまったことによるダメージ 抗がん剤・放射線による移植前治療が完了すると、白血病細胞の多くは死滅してしまいます。 それと同時に赤血球・白血球・血小板など、人が生きていくために必要な血液細胞も死滅してしまいます。 特に白血球は体内に入った細菌を攻撃し排除する役目を持っているため、死滅してしまうとやなどの感染症にかかりやすくなります。 死滅した血液細胞を新たに作り出すために臍帯血移植が行われますが、移植した細胞が定着し、十分数の血液細胞を増やすまでには2〜3週間の時間がかかります。 移植した細胞が定着し血液細胞数を増やすことを「生着」といいます。 生着までの2~3週間は患者さんにとって苦痛の多い期間になります。 私たちは抗生剤などで適切な治療を行いながら白血球が増加するまでのケアを行います。 生着した白血球が異物反応を起こすことによるダメージ 移植から2~3週間後、晴れて血液細胞が生着すると、次に懸念されるのが生着した白血球による異物反応です。 生着した白血球は移植されたものであり、元来患者さんの体に備わっていた白血球ではありません。 そのためこの白血球にとって、体内にある細胞が「異物」と認定されます。 白血球は体内に入った異物である細菌を攻撃し、排除するのと同じく、異物と認識したものを攻撃します。 この異物反応のことを「GVHD」といいます。 GVHD 移植片対宿主病 とは GVHDとは日本名で「移植片対宿主病」といいます。 それぞれ下記の単語の頭文字で構成されています。 移植片……体から採取した正常な組織のこと。 GVHDの種類 GVHDには大きく分けて2つの種類があります。 1つめは急性GVHDです。 こちらは血液細胞の生着から間もなくして起こり、重篤な症状をもたらします。 2つめは慢性GVHDです。 こちらは移植後3か月以上経過してから起きる症状です。 皮膚が固くなり、のような症状を起こすなどが挙げられます。 急性期GVHDの症状 急性期GVHDは実にさまざまな症状を引き起こしますが、特に現れやすい症状は下記の3つであるといわれています。 皮膚の発赤• 胃や腸を攻撃されたことによる水様の下痢• 肝臓細胞の破壊による黄疸 など 生着前から管理を行う そこで移植前日からGVHDを抑える薬を投与し、生着後も様子をみながら治療します。 これらの症状が落ち着くまでには最低でも2か月ほど期間がかかります。 GVL反応 GVHDは重篤であれば死に至ることもあり、厳重な管理が必要です。 しかしながら、この反応はの患者さんにとって必要なものであるともいえます。 なぜなら、生着した白血球は患者さんの体内にある生存に必要な正常細胞を攻撃するだけでなく、抗がん剤・放射線治療を以てしても死滅させることのできなかった白血病細胞を攻撃し、死滅させるはたらきを持っているからです。 難治性の白血病細胞は大量の抗がん剤・放射線治療を投与しても0にすることはなかなかできません。 そして残っている白血病細胞がある限り、時間が経過したあと再発してしまう恐れがあります。 しかし、移植によって生着した白血球が残った白血病細胞を攻撃し、体内に残る白血病細胞を0にしてくれるのです。 そのため軽度のGVHDが起こることは、GVL反応が起き、白血病の再発を防ぐために有用であるといえます。 GVL反応……graft 移植片 versus 対 leukemia 白血病 の頭文字をとったもの 臍帯血移植のメリット 記事1から本記事に渡って臍帯血移植についてお話してまいりました。 いままでお話してきたことを踏まえ、ここでは臍帯血移植のメリットについてまとめてご紹介します。 ドナーにかかる負担が少ない• HLA型が完全に一致していなくてもよい• 短期間で移植片が手に入る• 慢性GVHDが少ない ドナーにかかる負担が少ない 臍帯血は分娩時に切り離したへその緒から採取されますので、赤ちゃんやお母さんには痛みや苦痛がありません。 その一方、臍帯血移植以外のでは少なからずドナーに侵襲が及びます。 たとえば骨髄移植ではドナーに数日間の入院と全身麻酔が必要となります。 このようにドナーへの負担がないことは臍帯血移植の大きなメリットといえます。 しかし、臍帯血移植の場合には赤ちゃんの血液を移植しているため、HLA型が完全に一致していなくても、一部合致していれば移植可能であるといわれています。 そのため移植可能な移植片をみつけることが、他の移植と比較して容易であるといえます。 HLA型……「ヒト白血球抗原」。 血液内の白血球の性質を示す区分 短期間で移植片が手に入る は重篤な場合、数日で白血病細胞が激増してしまうこともあり、早急な治療が必要になることもあります。 しかしながら、たとえば血縁者からの移植が難しく、骨髄バンクから移植片を受け取る場合には、申請から5か月程度時間がかかります。 このような場合、臍帯血移植が可能になる前は、移植を諦め、抗がん剤や放射線のみで治療せざるを得ないこともありました。 臍帯血バンクでは2017年現在常時1万点ほどの臍帯血を備蓄しています。 そのため病院側の申請からおよそ2〜3週間で、患者さんのもとに臍帯血を届けることができます。 慢性GVHDが少ない 臍帯血移植は比較的慢性GVHDが少ない傾向にあるといわれています。 臍帯血移植のデメリット また、一方で臍帯血移植には下記のようなデメリットが見受けられます。 生着までに日数がかかる 臍帯血移植は、他のと比較してやや生着までに時間がかかる傾向があります。 他の造血幹細胞移植では2週間ほどで生着するのに対し、臍帯血移植では生着するまでに3週間ほどかかるといわれています。 生着までの期間は白血球が激減しており、感染症にかかりやすいため、慎重に管理していく必要があります。 体の大きい方には造血幹細胞の数が足りない 臍帯血は他の造血幹細胞移植に用いられる移植片と比較すると、一度に移植される造血幹細胞が少量となります。 そのため体重が90kgを超えるような体の大きい方の場合には移植された造血幹細胞の数が少なく、生着に普通より時間がかかることがあります。 白血病に苦しむすべての患者さんへ 患者さんに合わせた治療を考える にはいくつかの治療方法があります。 それぞれにメリットやデメリットがあり、どれを選んだらよいか迷う患者さんやご家族の方も多いのではないでしょうか。 虎の門病院では臍帯血移植が盛んに行われています。 しかしすべての患者さんに臍帯血移植がベストの選択肢であるとは限りません。 それぞれの患者さんに合わせた治療を考え、提案するよう心がけています。 実際に治療に迷われている方は、ぜひご相談いただきたいと思います。

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白血病の治療とは?白血病治療について解説〜高齢者の生活習慣病

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分子標的薬には、いくつかの種類があり、2001年に第1世代として「イマチニブ」が登場し、2009年に第2世代の「ニロチニブ」と「ダサチニブ」、2014年に同じく第2世代の「ボスチニブ」という分子標的薬が出てきました。 最近の慢性骨髄性白血病の治療では、ほとんどの場合で効果が高く副作用が少ない第2世代の薬から使い始めます。 分子標的薬への耐性が起きた場合の治療方法 第2世代までの4種類の薬は効果が高いのですが、使い続けているとBCR-ABL遺伝子に変異が起きて、薬に対する耐性がついてしまうことがあります。 4種類の薬はそれぞれ特徴が異なる薬のため、耐性が起きた場合は、使用している薬ではない薬に変更して、治療を行っていきます。 ただし、4種類とも効果がないこともあり、その場合は第3世代の「ポナチニブ」という分子標的薬を使用して治療を行います。 「ポナチニブ」は、アメリカで先に使用されはじめ、2016年に日本でも承認された薬です。 分子標的薬の副作用 分子標的薬は効果が高く、のみ続けることで慢性骨髄性白血病を治療することができますが、副作用もあります。 主な副作用の症状として発疹や貧血、むくみなどが起きることがありますが、軽度の場合がほとんどです。 まれに重篤な副作用が現れることもあり、その場合は使用している分子標的薬を変え、副作用の症状を緩和する薬を使用します。 慢性骨髄性白血病の移植手術による治療 慢性骨髄性白血病の治療の基本は、分子標的薬の登場によって薬物療法に変わっています。 造血幹細胞移植による治療が検討されることもありますが、体力のある若い人の場合に限ります。 慢性骨髄性白血病は治療できる病気 現在では、慢性骨髄性白血病は薬で治療ができる病気です。 病気の原因であるがん化した造血幹細胞を完全になくすことはできませんが、薬をのみ続けることで症状をコントロールすることができ、今まで通りの生活や仕事を続けることが可能になっています。 ただし、慢性骨髄性白血病を放置すると、病気が進行し、急速に症状が進む急性白血病のような状態になって、治療が困難になってしまいます。 慢性骨髄性白血病は自覚症状がないため、健康診断や他の病気の検査時に白血病の数に異常がないか確認して、異常がある場合は詳しい検査を行い、速やかに治療を開始することが大切です。 この記事は以下の番組から作成しています•

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【白血病の治療・症状ガイド】病類別の治療方法なら白血病大事典

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慢性骨髄性白血病(CML)を学ぶ治療法 治療法にはどのような種類がありますか? 慢性骨髄性白血病(CML)の治療法は、薬物療法と移植療法に分けられます。 移植療法には造血幹細胞移植があり、健康な造血幹細胞を移植して造血機能を回復させます。 現在のところ、造血幹細胞移植は、治癒を目指せる唯一の方法です。 これらの治療法は、病状に応じて使い分けたり、組み合わせたりします。 はじめて慢性骨髄性白血病(CML)と診断されたとき、病期が慢性期であれば分子標的治療薬を使用します。 しかし、分子標的治療薬による副作用やCMLの進行に応じて、異なる分子標的治療薬に替えたり、分子標的治療薬以外の治療法へ変更したりします。 分子標的治療薬 慢性骨髄性白血病(CML)の原因である BCR-ABL遺伝子からつくられるBcr-Abl蛋白(チロシンキナーゼ)を狙い撃ちし、そのはたらきを抑えることで、白血病細胞が増えないようにする薬です。 白血病細胞を狙うので、正常な細胞に及ぼす影響が比較的少なく、従来の抗がん剤よりも副作用が少ないという特徴があります。 造血幹細胞移植 通常よりも強力な化学療法や放射線照射を行い、骨髄中の白血病細胞や造血幹細胞を死滅させた後に、正常な造血幹細胞を移植して骨髄の造血機能を回復させる治療法です。 現在のところ、治癒の可能性がある唯一の方法です。 ただし、造血幹細胞の提供者(ドナー)が必要で、移植した造血幹細胞に対する拒絶反応を抑えなければなりません。 化学療法 抗がん剤を用いた治療法です。 白血病細胞の増殖を抑え、増加した白血球数を正常値まで減少させ、肥大した脾臓を小さくします。 化学療法は、白血球数が多い患者さんで慢性骨髄性白血病(CML)と診断されるまでの期間に使用されることがあります。 白血球数を正常値まで減少させ、ときには白血病細胞を死滅させることができます。 分子標的治療薬が効かなくなった場合や、造血幹細胞移植が行えない場合に用いられます。

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