伊勢 物語 東 下り 現代 語 訳。 伊勢物語~かきつばた~(1)

伊勢物語『東下り・すみだ河』(なほ行き行きて〜)の品詞分解 / 古文 by 走るメロス

伊勢 物語 東 下り 現代 語 訳

東くだり ・ 伊勢物語「東くだり」の現代語訳と品詞分解です。 現代語訳と品詞分解を並べて記載しています。 ・ 500個ほど有るといわれている重要語句は カラーで表示しています。 ・ (古文記事一覧)> ・ 下の画像クリックで次のページに進む。 [ 現代語訳・品詞分解・原文 ] [ 詳しい解説 ] 昔、男ありけり。 昔、男がいた。 東国の方に住むのにふさわしい国を探しにと思って出かけた。 ・ 住む … マ行四段活用の動詞「住む」の終止形 ・ べき … 適当の助動詞「べし」の連体形 ・ 求め … マ行下二段活用の動詞「求む」の連用形 ・ 行き … カ行四段活用の動詞「行く」の連用形 ・ けり … 過去の助動詞「けり」の終止形 [ ] もとより友とする人、一人二人して行きけり。 以前から友人である人、一人二人とともに出かけた。 道知れる人もなくて、惑ひ行きけり。 道を知っている人もいなくて、迷いながら行った。 三河の国八橋といふ所に至りぬ。 三河の国の八橋という所に着いた。 そこを八橋といひけるは、水行く川の蜘蛛手なれば、 そこを八橋といったのは、水の流れる川がクモの足のようなので、 橋を八つ渡せるによりてなむ、八橋といひける。 橋を八つ渡してあることによって、八橋といったのだ。 その沢のほとりの木の陰に下りゐて、乾飯食ひけり。 その沢のほとりの木の陰に降りて座って、乾飯を食べた。 その沢にかきつばたいとおもしろく咲きたり。 その沢にかきつばたがたいそうすばらしく咲いていた。 それを見て、ある人のいはく、 それを見て、ある人が言うには、 「かきつばたといふ五文字を句の上に据ゑて、 「かきつばたという五文字を和歌の各句の頭に置いて、 旅の心を詠め。 」と言ひければ、詠める。 旅の気持ちを詠め。 」と言ったので、詠んだ。 唐衣きつつなれにしつましあれば 着なれた衣の褄のように、なれ親しんだ妻が都にいるので、 はるばるきぬる旅をしぞ思ふ はるばるやって来た旅をしみじみ思うことだ。 と詠めりければ、みな人、 と詠んだので、その場にいた人は皆、 乾飯の上に涙落として、ほとびにけり。 乾飯の上に涙を落として、ふやけてしまったのだった。 行き行きて、駿河の国に至りぬ。 どんどん行って、駿河の国に着いた。 宇津の山に至りて、わが入らむとする道は、 宇津の山まで行って、自分が分け入ろうとする道は、 いと暗う細きに、蔦・楓は茂り、もの心細く、 ひどく暗く細い上に、蔦や楓が茂り、なんとなく心細く、 すずろなるめを見ることと思ふに、修行者会ひたり。 思いがけない辛いめに会うことだと思っていると、修行者が出会った。 「かかる道は、いかでかいまする。 」と 「このような道に、どうしていらっしゃるのですか。 」と 言ふを見れば、見し人なりけり。 言うのを見ると、見知っている人だった。 京に、その人の御もとにとて、文書きてつく。 京に、あの人の御もとにと思って、手紙を書いてことづける。 駿河なる宇津の山べのうつつにも 駿河の国の宇津の山の辺りにいますが、宇津の山といえば、うつつにも、 夢にも人にあはぬなりけり 夢にもあなたに会わないことだよ。 富士の山を見れば、五月のつごもりに、雪いと白う降れり。 富士の山を見ると、五月の末に、雪がたいそう白く降り積もっている。 時知らぬ山は富士の嶺 時節をわきまえない山は富士の嶺だ。 いつとてか鹿の子まだらに雪の降るらむ 今をいつだと思って鹿の子まだらに雪が降っているのだろうか。 その山は、ここにたとへば、比叡の山を二十ばかり重ね上げたらむほどして、 その山は、都で例えるならば、比叡山を二十くらい重ね上げたような高さで、 なりは塩尻のやうになむありける。 形は塩尻のようだった。 なほ行き行きて、武蔵の国と下総の国との中に、 さらにどんどん行って、武蔵の国と下総の国との間に、 いと大きなる川あり。 それをすみだ川といふ。 たいへん大きな川がある。 それをすみだ川という。 その川のほとりに群れゐて、思ひやれば、 その川のほとりに集まり座って、思いをはせると、 限りなく遠くも来にけるかなとわび合へるに、渡し守、 はるばると遠くにやって来たものだなあと心細く感じ合っていると、渡し守が、 「はや舟に乗れ。 日も暮れぬ。 」と言ふに、乗りて渡らむとするに、 「はやく舟に乗れ。 日も暮れてしまう。 」と言うので、乗って渡ろうとするが、 みな人ものわびしくて、京に思ふ人なきにしもあらず。 一行の人は皆なんとなく悲しくなって、京に思う人がいないわけではない。 さる折しも、白き鳥の嘴と脚と赤き、 ちょうどそんな折、白い鳥でくちばしと脚とが赤い、 鴫の大きさなる、水の上に遊びつつ、魚を食ふ。 鴫の大きさくらいの鳥が、水の上で遊びながら魚を食べている。 京には見えぬ鳥なれば、みな人見知らず。 京では見かけない鳥なので、一行の人は誰も見知らない。 渡し守に問ひければ、「これなむ都鳥。 」と言ふを聞きて、 渡し守に尋ねたところ、「これが都鳥だ。 」と言うのを聞いて、 名にし負はばいざこと問はむ都鳥 都という名前を持っているのならば、さあ尋ねてみよう、都鳥よ、 わが思ふ人はありやなしやと 私がいとしく思っている人は無事でいるのかどうかと。 と詠めりければ、舟こぞりて泣きにけり。 と詠んだので、舟の中の人はみんな泣いてしまった。 Copyright プロ家庭教師タカシ All Rights Reserved.

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絵巻物で読む伊勢物語

伊勢 物語 東 下り 現代 語 訳

「伊勢物語」『東下り』 現代語訳 「伊勢物語」『東下り』 現代語訳 昔、ある男がいた。 その男が、我が身を無用の者であると思い込んで、京にはいるまい、東の国の方に住むのにふさわしい国を求めようと考えて出かけていった。 古くから友人としている人、一人、二人とともに出かけていった。 道を知っている人もいなくて、迷いながら行った。 三河国の八橋という所に到着した。 そこを八橋といったのは、水の流れていく川が蜘蛛の足のように四方八方に分かれていたので、(それぞれの流れに)橋を八つ渡してあったことから八橋というのだった。 その沢のほとりの木の蔭に馬から下りて座って、乾飯を食べた。 その沢にはかきつばた(の花)がたいそう美しく咲いていた。 それを見て、そこにいる人の言うことには、「かきつばたという五文字を歌の(五・七・五・七・七の)各句の冒頭に置いて、旅の心を詠みなさい。 」と言ったので、(男が)詠んだ(歌)、 から衣…(着物を何度も何度も着ていると 褻(な)れてくる、その 褻(な)れではないが、) 馴(な)れ親しんだ妻が都にいるので、はるばるとやって来た旅をしたものだなあと、この旅をしみじみと思うことだ。 と詠んだので、そこにいた人は皆、乾飯の上に涙を落としたから、(乾飯が)ふやけてしまった。 旅をどんどん続けていき、駿河国に到着した。 宇津の山までやって来て、これから自分が踏み入っていこうとする道は、ずいぶん暗くて細いうえに、蔦や楓が茂り、なんとなく不安で、思いがけない(つらい)目に遭うことだと思っていると、修行僧が(向こうから来て)一行に会った。 「このような(都から遠く離れた難所の)道にどうしていらっしゃったのですか。 」と言う修行僧を見ると、(都で会って)知っている人であった。 京都に(いる)、あの(恋しい)人のお手もとにと考えて、手紙を書いてことづける。 駿河なる…(私は今、駿河国にある宇津の山辺に来ましたが、「うつ」といえば、)現にも夢にも(恋しい)あなたに逢わないことですねえ。 富士山を見ると、五月の末(というの)に、雪がずいぶん白く降り積もっている。 時知らぬ…時節をわきまえない山は富士の嶺だ。 いったい今をいつと思って子鹿の毛の白い斑点のようにして雪が降っているのであろうか。 その山は、ここ都でたとえてみるならば、比叡の山を二十ほども積み重ねでもしたほどの高さで、形は塩尻のようであった。 (それから)なおもどんどん旅を続けて(いくと)、武蔵国と下総国との間に、ずいぶん大きな川がある。 その川をすみだ川という。 その川の岸に集まり座って、(はるかな都に)思いをはせるとこの上もなく遠くまでやって来たことだなあと皆で嘆き合っていると、(無情にも)渡し守が、「早く舟に乗れ。 日も暮れてしまう。 」と言うので、舟に乗って川を渡ろうとしたが、(川を渡ればますます都から遠く離れると思うと)一行の人たちはなんとなく悲しい気持ちになり、(それというのも)都に恋しいと思う人がいないわけではない(からだ)。 ちょうど(都を恋しがっている)折も折、白い鳥で嘴と脚が赤く、鴫ぐらいの大きさの鳥が、川面の上に遊びながら、魚を食べている。 都では見られない鳥なので、(一行の)だれも見知っていない。 渡し守に尋ねたところ、「これが都鳥だよ。 」と答えるのを聞いて、 名にし負はば…(都という恋しい言葉を)名に持っているのであれば、さあ尋ねてみよう、都鳥よ。 私が恋しいと思う人は無事でいるのかどうかと。 と詠んだので、舟の中の人はだれもが泣いてしまった。 advanced Q. advanced Q. 「男」の理屈が分かるように解説しなさい。 advanced Q. advanced Q. *ルールやマナーを逸脱していると判断されるメールは、以後、送受信不可となる場合があります。

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伊勢物語「東下り」原文と現代語訳・解説・問題|高校古典

伊勢 物語 東 下り 現代 語 訳

東くだり ・ 伊勢物語「東くだり」の現代語訳と品詞分解です。 現代語訳と品詞分解を並べて記載しています。 ・ 500個ほど有るといわれている重要語句は カラーで表示しています。 ・ (古文記事一覧)> ・ 下の画像クリックで次のページに進む。 [ 現代語訳・品詞分解・原文 ] [ 詳しい解説 ] 昔、男ありけり。 昔、男がいた。 東国の方に住むのにふさわしい国を探しにと思って出かけた。 ・ 住む … マ行四段活用の動詞「住む」の終止形 ・ べき … 適当の助動詞「べし」の連体形 ・ 求め … マ行下二段活用の動詞「求む」の連用形 ・ 行き … カ行四段活用の動詞「行く」の連用形 ・ けり … 過去の助動詞「けり」の終止形 [ ] もとより友とする人、一人二人して行きけり。 以前から友人である人、一人二人とともに出かけた。 道知れる人もなくて、惑ひ行きけり。 道を知っている人もいなくて、迷いながら行った。 三河の国八橋といふ所に至りぬ。 三河の国の八橋という所に着いた。 そこを八橋といひけるは、水行く川の蜘蛛手なれば、 そこを八橋といったのは、水の流れる川がクモの足のようなので、 橋を八つ渡せるによりてなむ、八橋といひける。 橋を八つ渡してあることによって、八橋といったのだ。 その沢のほとりの木の陰に下りゐて、乾飯食ひけり。 その沢のほとりの木の陰に降りて座って、乾飯を食べた。 その沢にかきつばたいとおもしろく咲きたり。 その沢にかきつばたがたいそうすばらしく咲いていた。 それを見て、ある人のいはく、 それを見て、ある人が言うには、 「かきつばたといふ五文字を句の上に据ゑて、 「かきつばたという五文字を和歌の各句の頭に置いて、 旅の心を詠め。 」と言ひければ、詠める。 旅の気持ちを詠め。 」と言ったので、詠んだ。 唐衣きつつなれにしつましあれば 着なれた衣の褄のように、なれ親しんだ妻が都にいるので、 はるばるきぬる旅をしぞ思ふ はるばるやって来た旅をしみじみ思うことだ。 と詠めりければ、みな人、 と詠んだので、その場にいた人は皆、 乾飯の上に涙落として、ほとびにけり。 乾飯の上に涙を落として、ふやけてしまったのだった。 行き行きて、駿河の国に至りぬ。 どんどん行って、駿河の国に着いた。 宇津の山に至りて、わが入らむとする道は、 宇津の山まで行って、自分が分け入ろうとする道は、 いと暗う細きに、蔦・楓は茂り、もの心細く、 ひどく暗く細い上に、蔦や楓が茂り、なんとなく心細く、 すずろなるめを見ることと思ふに、修行者会ひたり。 思いがけない辛いめに会うことだと思っていると、修行者が出会った。 「かかる道は、いかでかいまする。 」と 「このような道に、どうしていらっしゃるのですか。 」と 言ふを見れば、見し人なりけり。 言うのを見ると、見知っている人だった。 京に、その人の御もとにとて、文書きてつく。 京に、あの人の御もとにと思って、手紙を書いてことづける。 駿河なる宇津の山べのうつつにも 駿河の国の宇津の山の辺りにいますが、宇津の山といえば、うつつにも、 夢にも人にあはぬなりけり 夢にもあなたに会わないことだよ。 富士の山を見れば、五月のつごもりに、雪いと白う降れり。 富士の山を見ると、五月の末に、雪がたいそう白く降り積もっている。 時知らぬ山は富士の嶺 時節をわきまえない山は富士の嶺だ。 いつとてか鹿の子まだらに雪の降るらむ 今をいつだと思って鹿の子まだらに雪が降っているのだろうか。 その山は、ここにたとへば、比叡の山を二十ばかり重ね上げたらむほどして、 その山は、都で例えるならば、比叡山を二十くらい重ね上げたような高さで、 なりは塩尻のやうになむありける。 形は塩尻のようだった。 なほ行き行きて、武蔵の国と下総の国との中に、 さらにどんどん行って、武蔵の国と下総の国との間に、 いと大きなる川あり。 それをすみだ川といふ。 たいへん大きな川がある。 それをすみだ川という。 その川のほとりに群れゐて、思ひやれば、 その川のほとりに集まり座って、思いをはせると、 限りなく遠くも来にけるかなとわび合へるに、渡し守、 はるばると遠くにやって来たものだなあと心細く感じ合っていると、渡し守が、 「はや舟に乗れ。 日も暮れぬ。 」と言ふに、乗りて渡らむとするに、 「はやく舟に乗れ。 日も暮れてしまう。 」と言うので、乗って渡ろうとするが、 みな人ものわびしくて、京に思ふ人なきにしもあらず。 一行の人は皆なんとなく悲しくなって、京に思う人がいないわけではない。 さる折しも、白き鳥の嘴と脚と赤き、 ちょうどそんな折、白い鳥でくちばしと脚とが赤い、 鴫の大きさなる、水の上に遊びつつ、魚を食ふ。 鴫の大きさくらいの鳥が、水の上で遊びながら魚を食べている。 京には見えぬ鳥なれば、みな人見知らず。 京では見かけない鳥なので、一行の人は誰も見知らない。 渡し守に問ひければ、「これなむ都鳥。 」と言ふを聞きて、 渡し守に尋ねたところ、「これが都鳥だ。 」と言うのを聞いて、 名にし負はばいざこと問はむ都鳥 都という名前を持っているのならば、さあ尋ねてみよう、都鳥よ、 わが思ふ人はありやなしやと 私がいとしく思っている人は無事でいるのかどうかと。 と詠めりければ、舟こぞりて泣きにけり。 と詠んだので、舟の中の人はみんな泣いてしまった。 Copyright プロ家庭教師タカシ All Rights Reserved.

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